2025年10月に韓国(ソウル)にて第27回世界神経学会議開催

2025年10月12日、ミゲル・ロヨ医師および研究開発チームが、第27回世界神経学会議(韓国・ソウル)にて、4つの新しい研究結果を電子ポスター形式で発表することをお知らせいたします。 発表演題は以下の通りです。 線維筋痛症の背後にある終糸病:予備的研究 終糸病と神経頭蓋脊柱症候群の定義、臨床像および画像の特徴 尾骨脱臼に関連する神経頭蓋脊柱症候群:予備的研究 エーラス・ダンロス症候群に関連する神経頭蓋脊柱症候群:診断と治療 本会議は、韓国神経学会の協力のもと開催され、神経学分野における最先端の進歩に触れる貴重な機会を提供します。医学の最新情報を求める医療従事者の皆さまは、以下のリンクより参加登録が可能です。 世界神経学会議公式サイト:https://wcn-neurology.com

9月はアーノルド・キアリ症候群の啓発月間アーノルド・キアリ症候群および当研究所の治療に対する疑問を解決

9月28日は「アーノルド・キアリ症候群国際デー」に制定されており、アーノルド・キアリ症候群について多くの方に知っていただき、患者さんやご家族を支援することを目的にしています。当研究所では、この国際デーに賛同し、毎年9月にアーノルド・キアリ症候群の啓発活動に取り組んでいます。 当研究所では、アーノルド・キアリI型症候群に対し、身体への負担を抑えた独自の低侵襲治療を提案しており、治療後は、神経系に生じた損傷や機能障害のうち、可逆的で回復が見込める部分について、リハビリテーションと投薬を組み合わせることで回復を図っていきます。 当研究所の創設者であるロヨ医師は、先天的に過度の緊張状態にある終糸が中枢神経系全体に過剰な牽引力を及ぼすことに起因する病気を「終糸病」と定義し、この終糸の過緊張により小脳扁桃が大後頭孔から下方へ下垂し、小脳扁桃下垂、すなわちアーノルド・キアリ症候群が発生すると考えています。 現在、終糸病は脊髄係留症候群(潜在性または顕在性)と混同されることがありますが、脊髄係留症候群は神経管閉鎖不全の一つです。神経管閉鎖不全とは、胎児の発生過程において神経管が正常に閉じずに生じる先天性異常を指すため、終糸病も先天性の要素をもつ病態と考えることは可能です。しかし実際には、神経軸と脊柱管に生じる力学的衝突に起因するものであり、その背景には胎児期における両者の成長が通常よりも非同期に進むことが関与している可能性があります。 当研究所では、この非同期的成長と力学的衝突は、外見上は正常な終糸によって引き起こされていると考えています。これが複数の病気の原因となり、その中で最も高い割合を占めるのがアーノルド・キアリI型症候群で、終糸による牽引によって中枢神経系全体が引っ張られることで起こります。 一方、顕性または潜在性の脊髄係留症候群では、終糸が脊髄をさまざまなレベルで固定し、その牽引はMRIで可視化されます。これに対して、アーノルド・キアリI型症候群(小脳扁桃下垂)では、脊髄の牽引はMRI上で認められませんが、終糸病という概念に基づく考え方では、小脳扁桃の下垂を単独の現象として捉えるのではなく、互いに密接に関連する二つの存在、すなわち、前者(終糸病)が「原因」であり、後者(小脳扁桃下垂)が「結果」として理解することができます。 この発見は新たな研究の可能性を導き、患者さんにとっては治療の選択肢を広げることにつながり、従来の「結果」ではなく「原因」を取り除けるリスクの少ない治療法を提供することが可能になります。原因を取り除くことで、中枢神経系は持続的な牽引から解放され、治療前に生じた障害を修復・回復する可能性が期待できます。その結果、多くの患者さんの生活の質が改善されることになります。 当研究所の研究結果を広めることによって、アーノルド・キアリI型症候群に対する理解を深めるとともに、患者さんとそのご家族に希望を与えることができると考えております。ぜひ一緒に広めていきましょう。 アーノルド・キアリI型症候群に関する詳細は、下記URLをご参照ください。https://institutchiaribcn.com/jp/ミゲル-b・ロヨ-サルバドール医師/ https://institutchiaribcn.com/jp/よくあるご質問/ https://institutchiaribcn.com/jp/アーノルド・キアリ奇形1型/

アーノルド・キアリI型症候群および終糸病に関するオンラインQ&Aセッション(スペイン語・英語)

Published by ICSEB at 2025年9月12日 アーノルド・キアリ症候群啓発月間にあわせ、スペイン語および英語によるオンラインQ&Aセッションを開催いたします。本セッションでは、当研究所の創設者であるロヨ・サルバドール医師の医療チームであるサルカ脳神経外科の医師が、皆さまからのご質問にお答えいたします。                                                                                                   […]

スペイン国外からの正課外インターン受け入れ

Published by ICSEB at 2025年9月5日   バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所は、脳神経外科に特化した先進医療センターです。当研究所では、終糸病に関する知識の普及、治療効果の更なる向上を目指すとともに、研究開発(R&D)およびイノベーション部門で得られた成果を臨床応用しています。また、当研究所で適用されている新しい病因概念や最先端の研究結果を、スペイン国外にも広く発信し、国際的な医療の進歩に貢献することを使命としています。 こうした目標を実現するために、当研究所の創設者であるロヨ医師率いる医療チームは日々の診療と並行して継続的な研究活動に取り組んでいます。その成果として、研究開発(R&D)・イノベーション部門が設立され、スペインの認定機関より研究開発(R&D)・イノベーション医療センターとして公式に認定されました。 2018年以降、当研究所の研究開発(R&D)・イノベーション部門では、バルセロナ大学生物学部と教育協力協定を結び、生物学、バイオテクノロジー、生物医学を専攻する学生を、正課外インターンシップ生として受け入れています。この取り組みにより、当部門の研究チームはインターン生から新たな視点や貴重な情報を得ることができ、データ収集と分析機能を改善させ、継続的な診療を行いながら研究プロジェクトを推進することが可能となっています。 近年、世界の多くの大学で、特定の専門分野に特化したカリキュラムの一環として、海外の医療機関でのインターンシッププログラムを導入しています。その一例として、当研究所では今年初めて、フランスのナンシーにあるロレーヌ大学医学部から、アーノルド・キアリI型症候群に焦点を当て研修を終えた3年生のインターン生を迎え入れました。 このような国際的なインターンシッププログラムは、学生にとって臨床現場での実践的な経験を積む貴重な機会となるとともに、さまざまな医療制度や文化への理解を深め、将来のキャリア形成にも大きく寄与します。 当研究所では、次世代を担う若い学生をチームの一員として迎え入れられることを非常に喜ばしく感じており、こうした教育協力が、当研究所の研究活動をさらに発展させる原動力になると確信しています。

終糸システム®適用の終糸切断手術を受けてから7年後のアーノルド・キアリ奇形I型および脊髄空洞症患者の優れた術後経過

Published by ICSEB at 2025年7月4日    症例番号:19475 診断:アーノルド・キアリ奇形I型(アーノルド・キアリI型症候群/小脳扁桃下垂)、脊髄空洞症(脊髄内嚢胞)、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群 終糸システム®適用での終糸切断手術実施日: 2018年4月 症例番号19475の患者さんの同意を得た上で、匿名化し症例を公表します。患者さんは当時11歳の時に治療を受けられ、その後当研究所にて数回術後検診を実施。今年(2025年)の初めに術後7年検診を受けられました。 図1 症例番号19475の術前のMRI画像(2017年後半に撮影された頭部-頸部、胸部、腰仙部のMRI画像) 患者さんの術前の症状は、主に頭痛、平衡障害、めまい、全身倦怠感です。  2017年の術前MRI画像(図1)では、以下のような所見が見られました。 小脳扁桃下垂(第1頸椎の後弓下縁と第2頸椎上縁の間)および第四脳室の軽度の拡張 重度の脊髄空洞症(第4頸髄-第1胸髄間) 頸髄、胸髄、脊髄円錐までの虚血/浮腫(脊髄空洞症の前段階) 術後1ヶ月に行われた術後検診ではもちろん、術後1年検診(2019年)をはじめ、その後に行われた術後検診で術前にあった症状のすべてが改善し、2025年に行われた検診では、ほぼ全ての症状が消失しました。神経学的検査でもほとんどの徴候において改善が確認できました。 この症例では、図2、図3、図4に示すように、患者さんの術後の症状の改善の過程をMRI画像上でも観察することができます。 図2 症例番号19475の術後(2019年、2023年、2024年)のMRI画像の比較。小脳扁桃下垂の上昇が見られます。 図3 症例番号19475の術後(2019年、2023年、2024年)のMRI画像の比較。頸髄の空洞が減少しています。 図4 症例番号19475の術後(2019年、2023年、2024年)のMRI画像の比較。胸髄および腰髄の虚血/浮腫(脊髄空洞症になる前の段階)が減少しています。 ここでは2019年のMRI画像を比較画像として使用していますが、術前の2017年のMRI画像と変化はありません。多くの場合、画像上で改善が認められるまでに数年かかります。 手術から5年後の2023年のMRI画像では、各画像において明らかな改善が認められ、手術から7年後の2024年のMRI画像では、さらに顕著な改善が認められました。 –    小脳扁桃下垂の上昇と第四脳室の正常化(図2) 脊髄空洞症の減少(第5頸髄-第7頸髄間)および空洞の幅の減少(図3) 胸髄の虚血/浮腫の減少(図4) この症例において、優れた治療成績が得られたことを大変嬉しく思います。現在18歳になった患者さんは、終糸による脊髄牽引から解放され、体調の優れた毎日を送っています。 終糸システム適用®による終糸切断手術は、キアリ奇形I型および脊髄空洞症の進行を防ぎ、神経系の可逆的損傷の修復を促し、患者さんの生活の質(QOL)を向上させることができます。

特発性脊柱側弯症の根本的な原因を取り除く治療法

Published by ICSEB at 2025年6月20日   特発性脊柱側弯症は、背骨が側方に曲がる病気です。 通常、特発性脊柱側弯症の診断は、整形外科医やリハビリテーション専門医が行い、脳神経外科医は脊柱側弯症の中でも症状がより深刻で、脊椎固定術などの外科治療が必要な場合にのみ担当します。 では、バルセロナキアリ研究所で行われている脊柱側弯症の治療は、他の治療とは何が違うのでしょうか。 当研究所の脳神経外科チームは、特発性脊柱側弯症を病因学的視点から診断し、その原因に応じた治療を行っています。当研究所の創設者であるロヨ医師は、すでに1996年と1997年の研究論文にて特発性脊柱側弯症の原因が終糸であると結論づけています。この線維組織は、脊柱側弯症患者において中枢神経系全体に異常な脊髄牽引を引き起こし、さまざまな影響をもたらす可能性があります。  脊柱側弯症および特発性脊柱後弯症に関して、後に当研究所の研究チームによって終糸病および神経頭蓋脊柱症候群と定義されるメカニズムは、脊柱が内部の脊髄を守るために脊柱にかかる牽引を最小限に抑えようと試みることで、脊柱の生理的弯曲を変化させることから始まります。 では、特発性脊柱側弯症の根本的な原因を取り除く治療法には、どのようなメリットがあるのでしょうか。 まず、終糸システム®を適用した終糸切断手術により、病気の根本的な原因である尾骨から頭部にかかる牽引を取り除き、脊柱にかかる圧迫を軽減します。そして、脊柱側弯症の弯曲の程度に応じて、終糸システム®を適用した終糸切断手術によって進行を止め、場合によっては外科治療後に病的な弯曲をある程度矯正することができます。さらに、重篤で不可逆的な側弯症(40度を超える弯曲は重力も影響するため)の場合でも、当研究所の治療によって術後のリハビリテーションにおいて優れた結果をもたらします。 終糸切断手術によって患者さんの症状と徴候が改善し、理学療法後に患者さんの体調にも改善が見られ、当研究所の治療を受けない場合よりも良好な結果が得られます。 詳細については、こちらをご覧ください。https://institutchiaribcn.com/jp/脊柱側弯症/

エーラス・ダンロス症候群に関連する神経頭蓋脊柱症候群に関する最新論文

Published by ICSEB at 2025年5月30日   エーラス・ダンロス症候群は、軟部組織の過伸展性や脆弱性を特徴とする稀な遺伝性疾患で、当研究所では、こうした脊椎疾患、頭蓋・頸椎の不安定性を伴う疾患に対して非常に強い関心があります。 エーラス・ダンロス症候群と神経頭蓋脊柱症候群には、どのような関係があるのでしょうか? 終糸システム®適用によって終糸の牽引を取り除く終糸切断手術は、神経頭蓋脊柱症候群を伴うエーラス・ダンロス症候群患者にとって有益なのでしょうか。 当研究所の医療チームであるミゲル・ロヨ医師(Dr. Miguel B. Royo-Salvador)、フィアヨス医師(Dr. Marco V. Fiallos-Rivera)、サルカ医師(Dr. Horia C. Salca)によって発表された最新論文「エーラス・ダンロス症候群に関連する神経頭蓋脊柱症候群:診断と治療(Neuro-Cranio-Vertebral Syndrome Associated with Ehlers–Danlos Syndrome: Diagnosis and Treatment)」では、上記の疑問解決を目的としており、エーラス・ダンロス症候群による終糸のコラーゲン遺伝子異常に関連する神経頭蓋脊柱症候群の理論に基づき、治療の可能性を提示しています。 BioMed誌に発表された本研究論文では、脊椎に対する過剰な弾力性が終糸よりも大きな伸長を引き起こし、最終的に終糸の機能が限界に達し、中枢神経系が下に引っ張られ、その結果として、神経頭蓋脊柱症候群が発症すると考えられています。 著者らは、当研究所で終糸切断手術を受けたエーラス・ダンロス症候群と神経頭蓋脊柱症候群と診断を受けた患者群と、神経頭蓋脊柱症候群のみの診断を受けた患者群を比較し、その術後経過について初めて報告しています。 著者らによると、エーラス・ダンロス症候群と神経頭蓋脊柱症候群を併発した患者は、他の患者よりも頭蓋および脊柱の症状が多く見られ、エーラス・ダンロス症候群と神経頭蓋脊柱症候群を併発した患者における神経学的徴候は、神経頭蓋脊柱症候群のみの患者に比べて、顕著な差が見られたと報告しています。また、終糸システム®適用で行われた低侵襲治療の終糸切断手術を受けた患者において、徴候および症状の顕著な改善が見られたと述べています(図1参照)。 図1 終糸切断手術を受けた神経頭蓋脊柱症候群およびエーラス・ダンロス症候群患者4人の術後経過の概要。Aは症状の経過、Bは徴候の経過を表す。 緑:消失/改善 黄色:変化なし 赤:悪化 ロヨ医師らは、エーラス・ダンロス症候群による頭蓋・頸椎の不安定性という概念は、神経学的徴候および症状を説明することはできませんが、終糸による中枢神経系全体に伝達される牽引理論であれば、説明することができると言及しています。 当研究所の医療チームは「これらの患者に対する外科治療は終糸切断手術のみが相応しく、頸椎固定術は治療として正当化されるべきではない」と本研究の結論で述べています。 キアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金の研究開発イノベーション部門の研究に対する支援に感謝するとともに、当研究所では今後も更なる研究に励んでまいります。 論文全文へのアクセスはこちらから。 https://institutchiaribcn.com/jp/neuro-cranio-vertebral-syndrome-associated-with-ehlers-danlos-syndrome-diagnosis-and-treatment/ エーラス・ダンロス症候群についての詳しい情報はこちらからどうぞ。 https://institutchiaribcn.com/jp/エーラス・ダンロス症候群における脊椎疾患とそ/

終糸システム(Filum System®)適用から10年後の脊髄空洞症および脊柱側弯症の経過

Published by ICSEB at 2025年5月23日   症例番号: 18015 診断名: 小脳扁桃下垂(アーノルド・キアリ奇形)、脊髄空洞症、脊柱側弯症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群 終糸切断手術日: 2015年4月 患者番号18015のCさんの同意を得た上で、匿名化し症例を公表します。Cさんは2015年、当時7歳の時に終糸システムを適用して終糸切断手術を受けました。 終糸切断手術前の2015年3月25日に撮影されたMRI画像では、「終糸病、小脳扁桃下垂(キアリ奇形I型)を伴う神経頭蓋脊柱症候群、特発性脊髄空洞症、特発性脊柱側弯症」が確認され、全脊柱X線検査では「胸椎の右凸側弯、腰椎の左凸側弯、頸椎の生理的前弯の消失」が確認されました。 Cさんの診療記録には、術後1年検診の時点ですでに脊髄内の空洞の減少が確認されており、その後数年間でさらに空洞の減少が見られました。そして、術後10年検診の今年(2025年)、Cさんは当研究所を受診されました。   図1: CさんのMRI画像の比較(左:2015年3月25日/中央:2023年5月15日/右:2025年3月19日)   術前術後のMRI画像を比較すると、以下のことが確認できます。 ・図1の術前(2015/3/25)に撮影された左のMRI画像において、上部の赤い矢印は第1頸髄の脊髄空洞症の始まりを示し、下部の赤い矢印は胸椎の脊柱側弯症を示しています。脊柱側弯症によって、脊髄の可視化が困難となっています。 ・図1の中央の画像は術後8年目(2023/5/15)に撮影されたMRI画像で、空洞の減少、さらには胸椎の側弯症の消失が確認できます。 ・図1の右の画像は術後10年目(2025/3/19)に撮影されたMRI画像で、脊髄内の空洞がさらに改善されており、形状はますます糸状に(細長く)なっている様子が確認できます。 術前術後の症状に関していうと、患者さんは術後1年目から症状の一部改善、症状によっては消失したものもあります。神経学的検査では、いくつかの徴候は術前と変わりないものの、一部の徴候には改善が見られました。 現在Cさんは17歳で、術後10年検診において、術前にあった症状の90%がなくなっていると報告されています。神経学的徴候においては、その多くが改善しており、そのほか脊髄内の空洞の著しい減少、および側弯症の消失も確認できました。 当研究所独自の治療計画「終糸システムFilum System®」の目的は、終糸病および関連疾患の進行や悪化を阻止することにあります。Cさんのケースにおいて小脳扁桃下垂の変化が見られない、つまり悪化してないことから手術の効果が認められます。 しかしながら、多くの症例において病気の進行を阻止できただけではなく、症状や徴候の改善・減少が認められています。また、患者さんの中には、Cさんの症例のようにMRI画像上で病変の可逆性が確認できることがあります。

2025年5月12日線維筋痛症・慢性疲労症候群 世界啓発デー

Published by ICSEB at 2025年5月12日   5月12日は「線維筋痛症・慢性疲労症候群」の世界啓発デーです。 世界啓発デーは世界保健機関(WHO)が1993年に制定したもので、(当時は知られていなかった)線維筋痛症、慢性疲労症候群を患っていたイギリスの近代看護の母であり、作家、統計学者でもあるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日から、5月12日が線維筋痛症・慢性疲労症候群の世界啓発デーに制定されました。線維筋痛症および慢性疲労症候群は、中枢神経感作症候群に分類されます。 当研究所のロヨ医師率いる研究チームは、何年も前から終糸病と神経頭蓋脊柱症候群に関する研究で、終糸病/神経頭蓋脊柱症候群は線維筋痛症および慢性疲労症候群の間に密接な関係があることを発見しており、終糸システム(Filum System®)適用による手術の術前術後、治療の効果は医学的に立証されています。 線維筋痛症、慢性疲労症候群患者が抱える多くの症状は、終糸病/神経頭蓋脊柱症候群患者にも共通しており、どの病気にかかっているのかわからないまま複数の診断名がついたり、誤診につながる可能性があります。 終糸病とこれらの症候群を関連づけるメカニズムについては現在研究中ですが、おそらく終糸の異常牽引によって神経系、神経内分泌系、自律神経系に進行性の悪化が引き起こされている可能性があります(図1および図2)。 図1 終糸病と線維筋痛症を関連づけるメカニズム(出典:『患者のための入門書』-https://a.co/d/jeBmknM–   図2 終糸病と慢性疲労症候群を関連づけるメカニズム(出典:『患者のための入門書』-https://a.co/d/jeBmknM-) これらの発見に基づき、当研究所の医療チームは、線維筋痛症や慢性疲労症候群と診断を受けた患者さんに対し、終糸病の有無を確認するために、当研究所の受診またはオンライン医療相談を受けることを提案しています。 多くのケースで、大後頭孔への圧迫や小脳扁桃の下垂 (アーノルド・キアリ症候群 0 型または I 型)、脊髄内嚢胞(特発性脊髄空洞症)、または線維筋痛症、慢性疲労症候群に関連する終糸病および神経頭蓋脊柱症候群による特発性側弯症が確認されています。 この場合、当研究所独自の治療計画「終糸システムFilum System®」を適用して手術および術後のリハビリテーション治療を行い、現在当研究所の患者さんの多くが優れた治療結果を得ることができ、生活の質を向上することができます。 各病気の詳細はこちらから。  線維筋痛症: https://institutchiaribcn.com/jp/線維筋痛症/ 慢性疲労症候群: https://institutchiaribcn.com/en/myalgic-encephalomyelitis-chronic-fatigue-syndrome/

ブロス医師らによる論文「終糸の形態学的解析と外終糸遠位部の記述」

Published by ICSEB at 2025年4月24日 2025 年 3 月 25 日に、ブロス(Dr. Buloz-Osorio)医師とオルテガ(Dr. Ortega-Sánchez)医師、当研究所創設者のロヨ医師、そしてロドリゲス(Dr. Rodríguez-Baeza)医師が執筆した「Morphological analysis of the filum terminale and detailed description of the distal filum terminale externum: a cadaveric study (終糸の形態学的解析と外終糸遠位部の詳細記述:解剖学的研究)」が「Frontiers in Neuroanathomy (神経解剖学の最前線)」誌に掲載されました。 この研究は終糸の分析と解剖学的記述で、当研究所が治療にあたっている終糸病および神経頭蓋脊柱症候群との関連性から、非常に興味深い研究であると考えています。上記疾患は、終糸によって生じる異常牽引が中枢神経全体に伝達されることで起こる病気で、頭部と脊椎に影響を及ぼします。 終糸は「脊髄円錐(腰髄末端)から硬膜嚢および尾骨まで伸びる結合組織とグリア細胞からなる複雑な三次元線維細胞構造で、硬膜内終糸(内終糸)と硬膜外終糸(外終糸)の2つの部分に分けられます」。 現在、終糸切断手術について学者の間で議論が交わされていますが、一部の脳神経外科医は、硬膜外終糸(外終糸)を切断する場合、硬膜内終糸(内終糸)切断と比べると効果が低くなると考えている医師や、合併症やリスクを減らし異常牽引を取り除くことができる当研究所の低侵襲治療は、硬膜内終糸(内終糸)切断と同等の効果が得られると考えている医師もいます。 そのため、ブロス医師らが論文内の結論で述べているように「より統一したアプローチで研究を継続し、この複雑な構造について比較可能な形態学的データを提供することが極めて重要であり、終糸とその解剖学的変異に対する深い理解は、特に脳神経外科および脊椎に関連する手術において、診療および外科治療技術に大きな影響を与える可能性がある」と考えています。 当研究所では、ロヨ医師との研究に協力してくださったブロス医師とオルテガ医師に感謝申し上げるとともに、キアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金の後援者でもあるロドリゲス医師にも、この場を借りてお礼申し上げます。今後の更なる共同研究を心から願っております。 論文をご覧になる場合は、こちらにアクセスしてください。 https://institutchiaribcn.com/morphological-analysis-of-the-filum-terminale-and-detailed-description-of-the-distal-filum-terminale-externum-a-cadaveric-study/

無料医療相談はこちらから