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シンガポールで開催された国際会議にて
「線維筋痛症の背後にある終糸病:予備研究」を発表

Published by at 2024年12月20日


2024 年 11 月 12 日から 15 日まで、シンガポールで開催されたバイオメディカルエンジニアリングとバイオテクノロジーに関する国際会議にて、当研究所のロヨ所長は「線維筋痛症の背後にある終糸病:予備研究 (Filum Disease Behind Fibromyalgia: A preliminary Study)」のポスターを発表しました。

当研究所の脳神経外科チームは、長年にわたって終糸病/神経頭蓋脊柱症候群と線維筋痛症において多くの症状が共通していることや、線維筋痛症患者の多くが終糸病/神経頭蓋脊柱症候群と診断されていることなどを観察してきました。

終糸システム®による低侵襲治療の終糸切断術手術を受けた患者 25 名を対象に行った研究では、術前、術後1ヶ月、および術後1年の患者の病態の比較に焦点に当てており、研究の結果、特に頭痛、頸痛、平衡障害、手足の痛み、不眠、腰痛、視覚、記憶力、注意力の異常、疲労感、温覚と痛覚の異常、吐き気と嘔吐、括約筋力の異常、胸部痛と背部痛、耳鳴り、感覚異常、眼振などといった徴候や症状に対する有病率が高く、終糸病/神経頭蓋脊柱症候群と線維筋痛症ともに同様の割合で存在します。

これは、脊髄に対する終糸病の病理的な牽引によるものである可能性を示唆しており、これによって灌流(Purtzer, 1985; Tanani et al., 1987)と脳代謝に重大な障害を引き起こし、侵害受容(痛覚)を大幅に変化させ、中枢性感作症候群(線維筋痛症はその一つ)で生じる脊椎過敏症の現象を引き起こす可能性があるとしています。

研究から導き出される結論は、「終糸病と線維筋痛症はおそらく密接に関連しており、症状や徴候、放射線学的視点でも高確率で共通点が見られ、上記疾患は終糸システム®による終糸切断手術後に顕著な改善を示している」と報告されています。

ロヨ医師率いる研究チームによる発見がこの論文にて再確認され、線維筋痛症患者の複数例で終糸病と診断される可能性があることから、線維筋痛症を患っている患者さんには、線維筋痛症の神経学画像における目に見える変化として脊髄の異常牽引を確認するため、脳部と脊柱のMRI検査を受けるとともに、当研究所での受診をご提案しております。

線維筋痛症とその治療に関する詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。

https://institutchiaribcn.com/jp/線維筋痛症/

イベントの詳細についてはこちらからご確認いただけます。

https://institutchiaribcn.com/jp/第13回バイオメディカルエンジニアリングとバイオ/


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