Skip to main content

バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所

最新の患者さんの声

デボラ・ウィルソン:アーノルド・キアリI型症候群、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、大後頭孔減圧術

Publicado por ICSEB el 12 1月, 2024
手術日:2023年7月4日

私は数年前に、アーノルド・キアリI型症候群と診断されました。これを読んでいる皆さんと同じように、症状、特に毎日起こる頭痛を軽減するため、あらゆることをやってみましたが、どれも効果を得られなかったため、医者からは大後頭孔減圧術を受けるように提案されました。私はそれが最後に残された唯一の選択肢だと思い、また、手術を受ければ症状が改善されると信じて手術を受けましたが、それは間違いでした。

減圧術の効果は全くなく、小脳扁桃の下垂がなくなったにもかかわらず、依然として術前と同じ痛みがありました。減圧術から4ヶ月後、バルセロナキアリ研究所に関する投稿を見つけました。気になったので研究所のウェブサイトに載っているものを全部読むと、すべてが理にかなっているようと思いました。しかし、減圧術を受けたばかりだったということもあり、バルセロナキアリ研究所での治療についてはもう少し経ってから考えることにしました。減圧術から1年が経ち、症状が悪化し、頭痛により仕事や生活するのが困難になりました。

頭の中に「話ができすぎている」「そんなに効果があるなら、なぜ他の国でも終糸切断手術が行われないのか?」といった疑問が浮かび、誰にもその治療の効果について説明してもらえなかったので、半信半疑でした。そこで、もう少しインターネットで調べてみると、バルセロナで終糸切断手術を受けた人を見つけ、手術についての意見を聞くため、連絡してみることにしました。コンタクトを取った人みんなが術後に大きな改善が見られ、手術を受けて満足していることがわかり、その言葉がとても励みになりました。終糸切断手術が見せかけの治療ではなく、本当に存在している治療法であることを確信しました。

2023年7月4日、私はバルセロナで終糸切断手術を受けました。手術時間は局所麻酔で約1時間、抜糸の必要もなく、一泊二日の入院です。大後頭孔減圧術に比べると、術後の回復は非常に早く、手術が終わって病室に戻ると、すぐに首や肩の「張った」感覚がなくなっていることに気づきました。ひどい頭痛はまだありましたが、手術の効果があったことは確かでした。先生には、完全に回復するには数ヶ月かかると言われました。手術から48時間後、頭痛が治まり、2年半ぶりに頭痛のない生活が戻ってきました。まだ頭に圧迫感はありましたが、痛みはなくなりました。その後6週間が経ち、腕と脚にあったしびれや、めまいもなくなり、全ての症状がなくなったか、あるいは明らかに痛みの度合いが軽減されました。この期間、頭痛はあったりなかったりと不安定で、痛みの継続時間も様々でしたが、痛みはずいぶん軽くなりました。

現在手術から10週間が経ち、ここ数年間でいちばん体調がいいと感じています。仕事にもゆっくり復帰し、毎週のように体調がよくなっています。今でも時々頭痛がしますが、軽度で長時間続くことはありません。もう少し時間が経てば、頭痛が完全になくなる可能性が高いと思います。バルセロナで手術を受けられたことにとても感謝しています。バルセロナキアリ研究所のスタッフと医療チームに関してはいいことしか言えません。私が研究所に着いてから国に帰るまで、私のことをサポートしてくれました。バルセロナキアリ研究所の治療に興味のある方はぜひ連絡を取ってみてください。バルセロナキアリ研究所で働くスタッフは、本当に素晴らしい方々です。

デボラ・ウィルソン

メリッサ・デン:キアリ奇形、椎間板症

Publicado por ICSEB el 27 10月, 2023

Melissa_Den

終糸切断手術から11年後の様子

2023年5月31日

こんにちは。私の名前はメリッサ・デンです。オーストラリアに住んでいます。2012年9月に脊髄牽引症候群と小脳扁桃下垂(アーノルド・キアリ奇形I型)と診断され、2012年9月4日にバルセロナキアリ研究所のロヨ・サルバドール先生に終糸切断手術をしてもらいました。

私の現在の健康状態をお伝えするために、今この体験談を書いています。手術直後に書いた体験談を読み返してみましたが、今でも私からのメッセージは変わりません。終糸切断手術を受けてから、健康状態は全体的に良くなり続けていて、終糸切断手術の副作用などは全くなく、メリットしかありません。

ロヨ・サルバドール先生の書いた『終糸システム入門』の本を読み、終糸病のことや、終糸病が脳、脊柱、神経系にどのような影響を与えるかをより深く理解することができました。今では、この脊髄の牽引が私の脳、脊髄、神経系全体に影響を与えていることがわかり、なぜ私が現在の症状を抱えているのか、私の身体における可逆的および不可逆的な損傷の結果を学ぶことは非常に興味深いものでした。終糸切断手術によって病気の進行を止められ、ほっとしています。手術から11年後、不可逆的損傷は残っているものの、その状態でも生きる術を見つけ、症状を悪化させる行動などは避け生活しています。

2018年に、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスにあるシーダーズ・サイナイ病院(Hospital Cedars Sinai)のワウター ・シーヴィンク(Wouter Schievink)医師による脳脊髄液瘻の治療を受けたことを、ここで言及しておきたいと思います。硬膜の 7 mm の裂傷を外科的に修復するため、シーヴィンク医師の椎弓切除術を受けました。

また、私の娘のように、終糸病患者の他の家族も終糸病を患っている可能性があることにも触れておきたいと思います。娘が5歳の時、その年齢の女の子としては異常な身体的異変に気づきました。私は終糸病の治療を受けていたため、娘にMRI検査を受けさせ、ロヨ医師に見てもらうことにしました。MRI 検査では、娘が終糸病であるという明確な証拠は示されませんでしたが、どのように病状が変化するか、特に思春期と脊柱の成長期によく観察するよう勧められました。10年後、終糸病の症状が現れたので、娘が15歳のときに2回目のMRI撮影を行い、この MRI検査の報告書から、病気の可能性があることがわかりました。 バルセロナでの診察で終糸病にかかっていることが確認でき、娘は2022年3月に終糸切断手術を受けました。治療から1年余りが経ち、娘はこの手術の恩恵を受けています。最も顕著な変化は、背中の痛みと頭痛の減少です。

改めて、ロヨ先生とバルセロナキアリ研究所のスタッフの方々の尽力に感謝したいと思います。この体験談を読んでくださり、ありがとうございます。私のこれまでの旅を共有することで、これを読んでいる方やその方の知り合いの方の役に立つことを祈っています。私は、神が私の体験談をもって、人々の終糸病という病気の理解を高めてくれることを願い、祈りを捧げます。

私の家族と私の人生を導いてくださった神に、感謝し続けたいと思います。

メリッサ・デン

メールアドレス: [email protected]

 
手術日:20129 オーストラリア人

ルイザ・ヒベイロ=シェレル:脊髄空洞症、脊柱側弯症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 24 7月, 2023

手術日:2017年2月16日 動画撮影日:2023年2月20日

私の名前は、プリシラです。そしてこちらは娘のルイザで、12歳です。ブラジルから来ました。ルイザが4歳の時にキアリ奇形なしの頸髄と胸髄の脊髄空洞症と診断されました。尿失禁、脚のしびれ、歩行困難などの症状から、ルイザの健康問題に気づき、MRI検査を受けさせたところ、脊髄空洞症との診断がつきました。その後、脊髄空洞症の空洞は急速に拡大し、症状も悪化、生活に支障をきたすようになったため、治療法を探し始めました。

今日、私たちはバルセロナキアリ研究所に来ています。この治療は、本当に体への負担が少なく、多くの恩恵をもたらしてくれます。ですから、この動画を見ているみなさん、ぜひここに来て治療を受けてください。

ルイザは現在12歳で、この動画体験談はここバルセロナキアリ研究所で撮影しています。ルイザは今(一時的に)車いすですが、それは脊髄空洞症とは関係なく、胸部の手術をして10日後であるため、コルセットと車いすを使用しています。ルイザは一人で歩行可能ですし、運動、学校にも行き、普通の生活を送っています。

私たちは、この動画体験談の撮影と、2017年(術前)のMRI画像と最新のMRI画像の比較を見に来ましたが、術前の胸髄にあった大きな空洞は、今ではほとんどなくなりました。術後、ルイザの症状が約95%なくなったので、病状がよくなっているのはわかっていましたが、本当に術後の回復は早かったです。手術を受けさせて、本当によかったと思っています。

バルセロナキアリ研究所のことはもちろん、研究所が行っている治療、また、その治療で得られる利益についての肯定的な意見、そしてこの治療法を広めないわけにはいきません。ルイザをバルセロナに連れてきた時の目的は、「病気の進行を止めること」でしたが、術後、進行が止まっただけではなく、空洞が減少していました。そして、症状のほとんどは消えました。

この病気に治療法がないなら、キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症などの病気を抱え、終糸切断手術適用がわかった患者さんにとっては、生活の質を向上させるため、バルセロナキアリ研究所の終糸切断手術が治療法になります。バルセロナキアリ研究所の先生方は、患者さんそれぞれの病状について研究し、手術適用かどうかを判断しています。ですから、これをご覧になっている方のお子さんやご自身が手術適用とわかったのなら、躊躇せずにぜひ終糸切断手術を受けてください。メリットしかありません。

連絡先: [email protected]

プレステルさん姉妹:アーノルド・キアリI型症候群、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 19 6月, 2023

手術日: 2023年5月16日 動画撮影日: 2023年5月24日

カロライン・プレステル(Caroline Prestel)さんとアナ・プレステル(Anna Prestel)さんは、アメリカ出身の三つ子の姉妹で、共にアーノルド・キアリI型症候群を患っています。

カロラインさんは、今から一年前に大後頭孔減圧術を受けましたが、術後に症状の悪化が見られ、けいれん、偏頭痛、筋力低下といった新しい症状も出てきたため、階段を上るのがほぼ不可能となりました。

一方、アナさんは、大後頭孔減圧術は受けていませんが、4年前からひどい偏頭痛、頭痛、吐き気や手足のしびれなどに悩まされていました。

当研究所の医療チームがカロラインさんのMRI検査を確認し、終糸切断手術が適用可能とわかると、アナさんも自身のMRI画像を当研究所に送り、手術適用可能がわかると、2023年5月16日、二人同時に終糸切断手術を受けられました。

カロラインさんは、術後検診に訪れた際に撮影された動画体験談の中で、「健康な人がどのように感じるのか、久しぶりに感じることができました」と語り、アナさんも「病気になる前の生活にまた戻れることが嬉しく、今後の経過がどうなるかとても楽しみです」と語っています。

Email: [email protected]

クリスティアン・サシグ: アーノルド・キアリI型症候群、特発性脊柱側弯症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病*、複数の椎間板症

Publicado por ICSEB el 19 5月, 2023

手術日:2021年3月30日 動画撮影日:2021年4月21日

こんにちは。私の名前はクリスティアンです。私は終糸切断手術を受けにバルセロナに来ました。私はエクアドル出身で、キアリ奇形I型と診断されました。30歳の時に症状が出るようになり、激しい頭痛、めまい、腕の痛みとしびれ、胸椎の痛み、そしてのちに腰椎まで痛みは広がりました。
エクアドルで何人かの脳神経外科医に診てもらいましたが、どの医者にも後頭部の手術を勧められ、頭の手術ということで不安になり、私と同じキアリ奇形を患っている人をSNSで探すことにしました。病気に関するSNSのグループ内で、病気に関する情報を見つけ、そこでバルセロナキアリ研究所でオンライン医療相談を受けるといいと勧められました。早速メールでMRI画像を送り、研究所の見解をメールで受け取りました。その後、バルセロナに行く機会があり、バルセロナキアリ研究所で一度診察を受け、その一年後に終糸切断手術を受けるためにバルセロナに行きました。
現在、手術から1ヶ月が経ち、腰痛やめまいなどの症状は術後なくなり、頭痛はだいぶ改善されました。胸椎の痛みはまだ少しありますが、手術から1ヶ月しか経っていないので、今後どのくらい改善されるか時間の経過を待とうと思います。バルセロナキアリ研究所での手術は、リスクの高い後頭部の大後頭孔減圧術ではなく、体に負担の少ない腰部で行われるので、同じ病気で苦しんでいる人たちに勧めたいと思います。
以上で終わります。バルセロナキアリ研究所でまずはオンライン医療相談を受け、手術可能とわかったら、ぜひ手術を受けてください。

サラ•バルビエ:アーノルド・キアリI型症候群、特発性脊柱側弯症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、複数の椎間板症、尾骨脱臼

Publicado por ICSEB el 2 9月, 2022

手術日:2021年3月23日 動画撮影日:2022年5月2日

私の名前はサラで、現在30歳です。14歳の時に脊柱側弯症と診断され、フランスで脊椎固定術を受けました。脊椎固定術から4年、合併症がひどくネジを取らなければならなくなり、その後、症状は悪化していきました。側弯症のほかに、偏頭痛が毎日起こるようになり、めまい、左半身の感覚消失、深刻な疲労感などもありました。2年間の闘病中、多くのMRI検査を受け、やっとキアリ奇形を患っていることがわかりました。どの医師からも治療法は提示されず、見捨てられた気持ちになりました。症状は悪化し、将来に不安を抱くようになりました。
インターネットで情報を探し始めたところ、バルセロナキアリ研究所のホームページを見つけました。脊柱側弯症とキアリ奇形の関係について興味深い内容が書いてあり、病気の関連性は大変理にかなっていると思いましたが、フランスの医師はそうは捉えていなかったようです。フランス人で、バルセロナキアリ研究所で治療を受けた患者さんに連絡を取り、今から1年前に終糸切断手術を受けることにしました。バルセロナキアリ研究所のスタッフは本当にプロ意識の高いチームで、安心して手術を受けることができました。術前検診では入念に診てもらい、頭から爪先までの症状を全て聞かれました。
手術から数時間が経っただけで、数年間失われていた左半身の80%の感覚が戻ってきて、まさに奇跡でした。また、体の緊張感も緩和し、それは終糸が異常な緊張状態を招いていたからだと実感しました。術後は医師の指示に従い、無理をせず、重いものも持たないように過ごしました。
現在、診断名がついてから一年が経ちました。術前には毎日あった偏頭痛が術後一度も現れることなく、体調もよく、まさに奇跡です。背骨がまっすぐになり、活力も戻ってきました。術前は日々体の衰えを感じていましたが、今はだいぶよくなりました。何度か症状がぶり返したりもしますが、大抵その時は疲れが溜まっていたりする時です。術前術後のMRI検査を比べても特に大きな変化は見られず、脊柱側弯症やキアリ奇形も残っていますが、少なくとも悪化はしていません。むしろ、多くの症状が緩和され、もうそれだけで私にとっては奇跡です。手術を受けて良かったと思う反面、どうしてもっと早くこの奇形/病気の治療をしているバルセロナキアリ研究所の存在を知ることができなかったのか、悲しい気持ちになります。もっと早くに知っていれば、防げた症状もあるのではないかという思いから、他の患者さんのためにも今回この体験談を残すことにしました。
手術の一番の目的は、病気の進行を止めることです。よって、術後に改善が見られるかどうかは受けてみないとわかりませんが、私のように病気の進行を止められたほか、症状にも改善が見られたので、驚いた気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。バルセロナキアリ研究所は素晴らしい医療機関です。ロヨ先生と研究所スタッフの皆さんには、大変お世話になりました。

エドゥアルド・フィリペ:キアリ奇形、脊柱側弯症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 1 4月, 2022

Vídeo de actualización



手術日:2018年12月11日 動画撮影日:2021年12月27日

患者さんのエドゥアルド=フィリペ・シェウシキ=フィリォさんは、動画体験談で術前術後の様子をシェアしてくださいました。
「こんにちは。僕の名前は、エドゥアルドです。現在15歳で、アーノルド・キアリI型症候群の治療で、3年前に終糸切断手術を受けました。バルセロナキアリ研究所に着いたときには、一人で歩くこともできませんでした。痛みもあり、体の動きも制限され、筋力も衰えていました。現在、一人で歩けるようになり、何千倍も思考力がよくなり、とても調子がいいです。」
続いて、患者さんのお母様のルシアナ・ビガイスキーさんが、息子さんの現在の様子について以下のように語っていらっしゃいます。
「エドゥアルドは、今、術後3年検診を終えました。すでに手術を終えた直後から体調はよくなっていましたが、その後さらに素晴らしい回復を遂げました。今日の術後検診では、小脳扁桃が上昇していることがわかり、息子も100%回復しました。私たちをサポートしてくださったバルセロナキアリ研究所のスタッフの皆さん、そして何よりポルトガル語担当のマルタさんには、感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました!」


 

動画撮影日:2019年1月3日

12歳になる息子のエドゥアルド・フィリペは、自足歩行ができないほど、下半身の筋肉を失っていました。キアリ奇形と診断され、めまい、激しい頭痛、背痛などの症状があり、横になると症状が悪化したので、常に立っていなければなりませんでした。また、聴覚異常、かすみ目、下半身の筋肉減少でよく転ぶこともあり、車いすが必要不可欠でした。しかし、手術の効果はすぐに現れ、手術から22日が経った現在、下半身の筋肉低下や疼痛はなくなり、体調もよくなり、自足歩行できるまでに回復しました。
息子と同じ症状で苦しんでいる患者さんには、ぜひ終糸切断手術を受けていただきたいと思います。私達夫婦にとって、手術翌日に一人で歩けるようになった息子の姿を見られたのは何よりの喜びでした。術前は、痛みが酷くて夜眠れなかった息子ですが、今ではぐっすり寝られるようになり、息子の表情にも変化が現れました。以前は痛みに苦しんでいる様子だったのが、術後はよく笑うようになりました。
バルセロナキアリ研究所のロヨ先生、サルカ先生、ポルトガル語担当のニナさんとマルタさんには、心から感謝いたします。今後、より多くの患者さんが終糸切断手術の恩恵を受けられることを願っています。
連絡先: [email protected]

ブルノさん家族:アーノルド・キアリI型症候群、脊髄空洞症、脊柱側弯症、 複数の椎間板症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 18 3月, 2022

Link: https://www.youtube.com/embed/g0hYSspcOZA   手術日:2021年9月2日 動画撮影日:2021年10月4日   Angola  

ブルノです。アルゼンチンのブエノス・アイレスから来ました。14歳の息子ドナトと、11歳の娘ロセジャは2021年9月2日にバルセロナキアリ研究所で手術を受けました。
それぞれの経験は違いますが、同じ病気を患い、バルセロナで治療を受けた家族の体験談のおかげで、私達が孤独を感じずに正しい決断を下すことができたように、私達もほかの家族の役に立つことを願って、ここで経験を共有したいと思います。
ロセジャの病状
小さい頃からロセジャは頭痛持ちで、特に暑い時に痛みが出ていました。10歳になった2020年、ロックダウンの真っ只中、夜になると不安感、当惑、奇妙な考え、激しい頭痛、吐き気、不眠症など頻繁に起こるようになりました。ロセジャは普段とてもアクティブな女の子で、明るく人懐っこい性格なので、私達夫婦はとても心配になりました。小児科医に相談したところ、他の多くの子供達のように、パンデミックによるロックダウンや年齢の変化による精神的なものによるだろうと話していました。上記の症状は毎日起こるようになり、痛みも激しく、夜の時間帯以外にも起こるようになりました。娘は私に「お母さん、家にいるのは悲しいことじゃない。リラックスして寝ようとしているし、夜が嫌なわけじゃない。ただ、何が起こっているのか私にはわからない。カチューシャのようなものが頭を圧迫している感じなの」。私達は、苦痛な数ヶ月を過ごしました。夫婦のベッドで娘と一緒に寝たり、私が娘と一緒に寝たりしました。マッサージをしたり、額に冷やしたタオルをあてたりしましたが、何も効果はありませんでした。娘は夜中の4時以降にやっと寝ることができ、寝たら体を休めることができましたが、それも長くは続きませんでした。
ある朝、娘は具合が悪くなり、足で体を支えられなくなり、両手の痺れ、吐き気と強い頭痛を訴えました。その週末、私達は病院を4軒回り、深刻な問題があるとし、CTスキャンとMRI検査を受けたところ、4,75mmの小脳扁桃下垂が見つかりました。神経内科か脳神経外科を受信するように言われ、そこで初めて「アーノルド・キアリ症候群」という名前を聞きました。私達はアルゼンチンで最も有名な子ども病院の一つの外科医長で小児科外科医、キアリの専門家に話を聞きに行きました。娘のMRI検査を見るなり、「これは、5mmの下垂ではないからキアリとは言えない」と言いました。娘の持つ症状(頭痛、不眠、腰痛、体の痛み、しびれ、チクチクする痛み、吐き気、かすみ目と光の点)についても伝えましたが、先生の回答は「心療内科を受診」でした。病状を詳しく見るため、先生には再度別のMRI検査を受けるように言われ、2回目の診察で、ロセジャがアーノルド・キアリI型症候群と脊髄空洞症を患っていることがわかり、脳脊髄液の流れが良くなるように、頚椎の椎弓切除術を伴う大後頭孔減圧術を受けるように言われました。先生には、正直なところ病気の原因は不明であり、手術は症状を和らげるもので、リスクを伴い、うまくいくかもしれないしうまくいかないかもしれないこと、また、水頭症や髄膜炎のリスクがあり、最終的には再手術ということもあり、それは1回目の手術より侵襲性が高くなることなどが告げられました。最後に、先生は「キアリ患者は、痛みを伴う生活に慣れなければいけない」と述べました。深く落ち込んでいた夫と私でしたが、待合室にいた子供達を心配させないよう、涙をこらえ診察室を後にしました。
私達はキリスト教信者で、イエス・キリストを通して私達を救ってくださる父なる神の愛と恵みを信じ、聖書を読み、祈りを捧げています。ベッドの横にひざまずいて、神の前で心を解き放ち、神に助けを求め、神が私達のために用意してくれた道に導いてくれることを願います。娘が苦しんでいるのに何もできない状況が辛く、私達は娘にリスクの高い手術を受けさせようとしましたが、様々な理由から手術を受けさせることができませんでした。今思えば、神のおかげだったのだと思います。
手術を待っている間、私はインターネットで情報を探して読みました。例えば、5mm以上の下垂でキアリの診断がつくのは、もう何十年も前から時代遅れであったことを読みました。そしてある晩、インターネットである画像を見つけ、そこに書いてあった「キアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症…」という名前に目を奪われました。「娘の病気を専門に扱う病院があったなんて!」すぐにホームページを訪れ、仙骨部の低侵襲治療によって病気の原因を取り除けることを知り、娘の先生から言われたことと全く違う治療法だったので信じられませんでした。その日の早朝、期待を持たずに相談フォームに記入して送信してみると、バルセロナキアリ研究所からはすぐに返事が返ってきて、無料で画像診断をしてくれました。その後、フィアヨス先生とテレビ電話で話をし、先生の診断結果と説明は、非常に明確でした。先生には、この病気は家族間で発生する可能性があり、症状も様々だから、一度息子のドナトも検査する必要があると言われました。
ドナトの病状
ドナトはロセジャと同じ症状を持っていませんでした。腰痛があり、腕、脚、首が痛いこともありましたが、診察での医師の反応は「成長痛」でした。息子は小さい頃から、さまざまな理由(感銘を受けた時、緊張した時、暑さ、長時間立っている時など)から失神することがありました。検査の結果、「血管迷走神経反射」だと言われました。息子が成長するにつれ、疲れやすくなり、それは年齢からくるものだと言われました。
2021年3月にMRI検査を受けた時、画像報告書には「異常なし」と書かれていましたが、バルセロナキアリ研究所に画像を送ったところ、全く違った回答を受け取りました。ドナトのMRI画像から、小脳扁桃の嵌入、回転性脊柱側弯症、複数の椎間板症が見つかりました。このような診断名を受けるのはひどく辛いものでした。娘の手術を払うのですら難しいのに、2回分の手術費用を払う余裕は私達にはありませんでした。
私達は全てを神の手に委ねました。バルセロナに行くことが神の意志であるならば、きっとそう導いてくれるだろうと。そして、そうなりました。子供達に手術を受けさせることを決めると、家族、友人、私達を知らない人でさえ、救いの手を差し伸べてくれました。キアリ基金も支援してくださり、6日間で2回分の手術費用と4人の旅費をカバーする資金が集まりました。神は善良で忠実であり、私達はそれを再度確認することになりました。
バルセロナキアリ研究所での経験
バルセロナキアリ研究所のスペイン語担当のサファさんには大変お世話になりました。私達の質問に迅速かつ詳細に答えていただき、各段階で必要な支援を提供してくださいました。サファさんなしでは、子供達に手術を受けさせようと決断できる勇気はなかったと思います。
手術前日は、フィアヨス先生とサファさんによって神経学的検査が行われ、これほど詳細でプロトコル化された対応、また、身体検査を行っているときの先生の優しさとユーモアに非常に感銘を受けました。診察時はとても快適で無事に終えることができました。診察が終わると、フィアヨス先生から詳細に子供たちそれぞれの診断を説明され、症状が多かったロセジャとは違い、ドナトの場合は、症状がないものの急激に病状が悪化していたことを知り、大変驚きました。もし母国で受けた最初の診断を信じていたら、ドナトは今頃さらに悪化していたかもしれません。そして、ロヨ先生からは子供たちに手術とそれ以降何が起こるかを優しい言葉で丁寧に説明してもらいました。非の打ちどころがない完璧な患者対応で、時間通りに進み、高度な訓練を受けたプロの医師にもかかわらず、患者と家族を尊重し、温かく迎えてくださいました。先生には、手術がどのように行われるのかを簡単な動画を通して説明してもらい、子供たちにもわかりやすい内容でした。先生に直接質問ができたことで、子供たちは手術室に入る時も落ち着いていられたと思います。
子供たちの手術は、9月2日の朝、シマ病院にて予定通り行われました。神の恵みによって全てが滞りなく進み、手術は成功しました。手術室から病室に移動した後、子供たちはすぐに立ち上がって歩くことができ、ロセジャは手術日当日から再び眠りにつくことができました。眠気が戻ってきて、寝たいと思って眠りにつくことができ、長時間眠ることができました(当たり前のことのように思えますが、失って初めてその価値に気づくものです)。手術の数時間後、フィアヨス先生とサファさんが病室を訪れ、子供たちの術前と術後直後の神経学的検査の比較を行いました。そこではいくつかの改善点が見られました。傷口はとても小さく、術後のケアも簡単で、抜糸の必要もありません。実際、手術から数ヶ月経ってほとんど傷口は目立たなくなりました。術後の回復も素晴らしかったです。
父なる神に感謝しています。神はこの試練を通して、私たち家族に愛と力と平和を証明してくださいました。また、バルセロナキアリ研究所のスタッフの方々、そして子供たちが世界で最高の治療を受けられるようサポートしてくださった人々に、心から感謝申し上げます。同じ病気で苦しんでいる患者さんとご家族の方には、より良い選択ができるよう、存在する全ての治療法に関する情報とアドバイスを求めることをお勧めします。苦しみの中にいるとき、人は弱くもろいもので、周りは良かれと思って意見を述べてきますが、自分自身の人生、さらには子供たちの人生に対する決断は大きな責任を伴います。
バルセロナキアリ研究所を、事態が悪化する前に知ることができて本当に感謝しています!
「全能なる神は善良で、苦悩の時に強く、神は神を信頼する人々を知っています。」聖書
連絡先:[email protected]

マリア・ロドリゲス=ダ=クルス:アーノルド・キアリI型症候群、複数の椎間板症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 7 3月, 2022

Link: https://www.youtube.com/embed/MvTR4u16T2c   手術日:2021年6月17日 動画撮影日:2021年9月22日   Angola  

私はマリア・ダ=クルスと言います。アンゴラ人です。症状は、首の痛みから始まり、斜頸かと思いましたが、一向に良くならなかったので検査を受けたところ、アーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形)と診断されました。病気についてインターネットで情報を探し、バルセロナキアリ研究所のホームページを見つけました。バルセロナキアリ研究所に連絡を取り、患者さんの体験談もたくさん読みました。研究所からは、追加で他の検査も受けるように言われ、受けました。それを郵送し、医療チームに診てもらったところ、終糸システムを適用して終糸切断手術を受けられることがわかりました。
手術を受けてから3ヶ月が経ちましたが、体調はとてもいいです。以前は頭痛、脳の圧迫感、腰痛、体全体の痛みがありましたが、今はもうありません。かすみ目や目の奥の痛みも、全てなくなりました。聴力に関しても、術前はかなり低下していましたが、今はとても良くなりました。
最後になりますが、私は終糸切断手術を受けて本当に良かったと思います。鬱や神経系の問題で悩んでいる人は、ぜひこのバルセロナキアリ研究所に連絡を取ってみてください。時に健康問題は長引くことがありますが、こんな簡単な手術で問題が解決することもあるのです。
バルセロナキアリ研究所のスタッフの皆さん、特に手術をしてくださったフィアヨス先生、ポルトガル語担当のマルタさんには大変お世話になりました。ありがとうございます!
連絡先: [email protected]

 
  1. (*) Royo-Salvador, M.B., Fiallos-Rivera, M.V., Salca, H.C. et al. The Filum disease and the Neuro-Cranio-vertebral syndrome: definition, clinical picture and imaging features. BMC Neurol 20, 175 (2020). https://doi.org/10.1186/s12883-020-01743-y , https://rdcu.be/b36Pi

ロサ=マリア・アンドラデ=デ=オリベイラ:アーノルド・キアリI型症候群、脊髄空洞症、脊柱側弯症、歯突起後屈、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 10 12月, 2021

終糸切断手術日:2020年9月29日 メール(体験談)受信日:2021年11月10日

ブラジル人のロサ=マリア・アンドラデ=デ=オリベイラさんは、現在53歳です。ロサ=マリアさんが初めて当研究所を訪れたのは2018年9月で、それから手術を受けたのは2年後の2020年です。2018年当時からすでに全身にかけて多くの症状があり、病状は非常に複雑でした。今回、当研究所で終糸切断手術を受けてから1年以上が経ち、現在の様子をメールで送ってくださいました。
—————————-
おはようございます。
お陰様で、元気にしています。今日はこのメールを通して、感謝の気持ちと現在の病状をお伝えできればと思います。
今でも、特に運動をした時に症状は現れますが、術前に患っていた痛みと比べたら大したことはありません。仕事にも復帰し、家事もできるようになりました。
植物を植えるために穴を掘ったり、家の大掃除をしたりと、たくさんの「悪さ」をしました。「悪さ」をした時は、鎮痛剤、時には強い薬も飲まなければなりませんが、そういう状況であっても、術前の状態とは比べものになりません。
右僧帽筋の痛みはいまだにありますが、今はうまくコントロールできています。これを読んでいる全てのみなさんに、バルセロナキアリ研究所の終糸切断手術をお勧めしたいです。私たち患者にとって、最善の治療法だと思っています。
ありがとうございました!
ロサ=マリア
連絡先: [email protected] 電話番号: +55 83 998374779

ヨンファン・キム:キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症、椎間板ヘルニア

Publicado por ICSEB el 26 11月, 2021

更新日:2021年10月19日


みなさん、こんにちは。体験談を書いてから数年が経ちましたので、ここで現在の症状について書きたいと思います。
2016年10月に終糸切断手術を受けてから、今年で5年が経ちました。基本的に、めまい、腕と脚の痛みといった術前にあった症状は、疲れた時や体調が悪い時以外にはほとんど出なくなりました。まれに、尾てい骨または臀部の下の部分が痛むことがありますが、それも数日経つとなくなります。また、筋肉の痛みは減少し、握力が少し改善されたような感じがします。術前は、腹部の張りが原因で制限されていた運動が、できる範囲でですが、今では気にすることなくできるようになりました。全体的に、健康状態はよくなりました。
診断名が下されてから手術を受ける前までの辛い時期を振り返ると、今の痛みのない人生は、なんて素晴らしいものなんだろうと気づかされます。 バルセロナキアリ研究所のスタッフの皆さんには大変お世話になりました。この感謝の気持ちは、決して忘れません。
Correo electrónico: [email protected] 


 

手術日:201610
こんにちは。私の名前はヨンファン・キムで、韓国に住んでいます。
最初に症状が出たのは2015年6月でしたが、医師から原因を知らされるまでかなりの時間がかかりました。MRI検査を3回も受けたのにその時は何もわからず、脊髄空洞症と診断されたのは大学病院に移ってからでした。医師には脊髄空洞症の空洞の大きさから見て、症状はそんなに出ていないはずだから心配しすぎているだけだと言われました。他に何か原因があるのではないかと思い他の検査も受けましたが、特に異常は見つかりませんでした。当時はめまいと腕と脚の激しい痺れがありました。
バルセロナキアリ研究所の存在は、インターネットの掲示板サイトを通じて知りました。韓国では脊髄空洞症と診断されたものの1年後にMRI検査で経過観察を行うとだけ言われていたので、研究所の病気に関する研究記事や体験談は興味深く、とても希望の持てるものでした。
それから1年が経ち、脊髄空洞症と診断された当時より症状は良くなっていましたが、何もしないで待つのは嫌だったので、バルセロナキアリ研究所で診察を受けることにしました。バルセロナキアリ研究所での体験はとてもよいものでした。研究所の先生に丹念に診てもらい、私のMRI画像から確認できる病状を丁寧に説明してくれました。診察中の先生の「手術によって病気の進行が止められる」との言葉に、希望を抱くことができました。当時の症状はそこまでひどくはありませんでしたが、病気の進行を止めるため手術を受けることにしました。術後の変化は驚くもので、めまいが改善され、まるで病気の症状が現れる前の頃に戻ったようでした。術後の痛みは手術部位である尾骨の軽度の痛みだけで、手術から3日後には最高のコンディションで素晴らしい天候の中スペイン観光をすることができました。
手術から3ヶ月後に症状はぶり返しましたが、その後2週間経ってまた良くなりました(症状の起伏については事前にバルセロナキアリ研究所から聞いていました)。私が驚いたのは、脊髄空洞症によって生じたものだと思っていなかった症状が、時間とともに改善していったことです。例えば、以前は正しい姿勢を保つことが難しかったのが、術後はまっすぐな姿勢を維持できるようになりました。また、よく耳鼻咽喉科で診てもらっていた耳の内部の痛みが終糸切断手術後に消え、両手の握力も明らかに増えたように感じます。この症状以外にも、後頭部の震えや手首と足首の熱感などの症状もよくなりました。
最近では朝にジョギングをしたり、ヘルニアのために自重でのエクササイズを行ったりと、体調もよく元気に過ごしています。以前だったら、有酸素運動をしただけでも筋肉痛がひどかったのですが、今は運動をしても負担に感じることはありません。
手術を受ける前の1年間、めまいと手足の脱力感を改善するための唯一の方法は寝ることでしたが、終糸切断手術を受けてから、私の人生はもっと活動的なものになりました。このままの病状が続いてくれればと願うほど、体調はいいです。たまに症状が現れたりしますが、以前に比べればごくわずかで日常生活に支障をきたすことはありません。手術から7か月しか経っていませんが、すでに多くの症状に改善が見られているので、今後も症状が良くなることを信じています。
バルセロナキアリ研究所を創設してくださったロヨ先生、そして丹念に診察してくださったサルカ先生、韓国に帰る前の術後の診察をしてくださったフィアヨス先生、そして研究所に行く前から現在まで、病気の相談にのってくださったキムさんに心から感謝申し上げます。また、難病治療のために全力を尽くしてくださっているバルセロナキアリ研究所スタッフの皆さんにもこの場を借りて感謝申し上げます。
バルセロナキアリ研究所チームの皆さんにまたお会いできること、そして最高のコンディションでまた素敵なスペインの風景を楽しめる日が来ることを心から願っています。
※患者さんがスペイン語でメッセージを残しています。“ Ellos me dieron una nueva vida. Gracias! Adiós!(日本語訳:バルセロナキアリ研究所は私に新しい人生を与えてくれました。ありがとうございます!また会いましょう!)

オルガ・ベロバ:アーノルド・キアリI型症候群、脊髄空洞症、脊柱側弯症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 20 9月, 2021
  手術日:2020年2月6日    

私たち家族は、娘の脊髄空洞症の治療のためバルセロナキアリ研究所へ向かいました。母国ロシアでは、体に負担のかかる治療だけしか提案されず、私達は少しでも負担の少ない治療を受けさせようと思ったのです。多くの人にバルセロナでの治療は意味がないと反対されましたが、娘が背中の痛みを訴えていたので、終糸切断手術を受けさせることにしました。手術は無事に終わり、翌日に娘は一人で普通に歩けるようになり、痛みもほとんどなくなったと言っていました。

そして現在、手術から1年半が経ち、(特に運動などはしてないものの)背中の痛みはほぼなくなりました。術後検診のためMRI検査を行ったところ、術前の空洞の直径は9mmだったのですが、今回2mmまでに減少し、他の部分も細くなっていました。

バルセロナキアリ研究所チームの皆さんには大変お世話になりました。益々のご活躍、ご多幸をお祈りしております。

オルガの父マキシム・母アラ


連絡先: [email protected]  
  1. (*) Royo-Salvador, M.B., Fiallos-Rivera, M.V., Salca, H.C. et al. The Filum disease and the Neuro-Cranio-vertebral syndrome: definition, clinical picture and imaging features. BMC Neurol 20, 175 (2020). https://doi.org/10.1186/s12883-020-01743-y , https://rdcu.be/b36Pi

ステファニー・ヴストロ: キアリ奇形、脊髄空洞症、複数の椎間板症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病*

Publicado por ICSEB el 30 6月, 2021

Link: https://www.youtube.com/embed/dC4sJZQMQ7s   手術日:2021年3月2日 撮影日:2021年3月18日   South Africa   私の名前はステファニーで、23歳です。アーノルド・キアリI型症候群、第5頸髄-第6頸髄の脊髄空洞症を患っています。診断されて自分の病気についてインターネットで調べたことで、バルセロナキアリ研究所の存在を知りました。 研究所での治療は素晴らしいものでした。プロの先生による診療、通訳の手厚い対応など、バルセロナキアリ研究所での診察はもちろん、シマ病院での入院など、安心して受けることができました。フィアヨス先生をはじめ、スタッフの皆さんの親切な対応にはとても感謝しています。 手術は無事に終わり、今後どのように体が回復していくのかを楽しみにしています。研究所の皆さんには大変お世話になりました。私と同じ病気で苦しんでいる方がこの治療を受け、充実した生活を送れることを心から願っています。
連絡先: [email protected]  
  1. (*) Royo-Salvador, M.B., Fiallos-Rivera, M.V., Salca, H.C. et al. The Filum disease and the Neuro-Cranio-vertebral syndrome: definition, clinical picture and imaging features. BMC Neurol 20, 175 (2020). https://doi.org/10.1186/s12883-020-01743-y , https://rdcu.be/b36Pi

サーシャ・イングレス:キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、複数の椎間板症

Publicado por ICSEB el 11 2月, 2021

Link: https://www.youtube.com/embed/OeF3SkjIYYw   手術日:2019年6月4日 動画撮影日:2019年6月14日    

アンゴラにお住まいのエリオ・サントスさんとネイデ・ゴメスさんの間には3人のお子さんがおり、2番目のサーシャさん(11歳)は、2歳の時にアーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形)と診断されました。

私たち家族はキアリ奇形という病気についてほとんど知りませんでした。ポルトガルの医師数名に診てもらったところ、経過観察をしてから大後頭孔減圧術を受けるように言われました。しかし、時間が経つにつれてサーシャの症状はどんどん酷くなり、ここ2年間でさらに悪化しました。サーシャは夜寝ることができず、学校に行っても30分後には学校から電話があり、迎えに行かなければなりませんでした。サーシャは学校の友達から「病人」と呼ばれるようになり、いじめが始まりました。日に日に状況は悪化していき、私達はアンゴラというとても暑い国に住んでいるので、サーシャにとって外で元気に遊ぶことは難しく、人とのコミュニケーションを断つようになりました。


サーシャは吐き気、頭痛、黒内障や閃輝暗点などの視覚異常、手足の痛みがあり、時に両脚全体の痛みでベッドから起き上がることができませんでした。その後、気を失うこともあり、そこで妻はインターネットで情報を探し始め、バルセロナキアリ研究所を見つけました。この研究所は40年以上もキアリ奇形の治療を行ってきた機関なので、信頼できると感じました。

サーシャの手術から10日後、術後の経過は良好で、今では一度も目を覚まさずに夜寝るようになりました。もう両脚の痛みも腕の痛みもなく、握力も戻ってきました。バルセロナキアリ研究所の先生にはもちろん、ポルトガル語担当のマルタさんにも大変お世話になりました。感謝の気持ちを込めて、こうして動画体験談を残したいと思いました。

私は、当初はバルセロナキアリ研究所での治療に対して消極的ではありましたが、ポルトガル語ですぐにメールの返信が届いたこと、手術を受けた患者さんの体験談を読み、実際に手術を受けた患者さんと会えたことで、サーシャにバルセロナキアリ研究所で治療を受けさせようと思うことができました。

お母様のネイデさん:「サーシャ、術後何か変化を感じた?」

サーシャさん:「うん。」

お母様のネイデさん: 「手術を受ける前に戻りたい?」

サーシャさん:「嫌!だって今がとても幸せ!」


連絡先: [email protected]  
  1. (*) Royo-Salvador, M.B., Fiallos-Rivera, M.V., Salca, H.C. et al. The Filum disease and the Neuro-Cranio-vertebral syndrome: definition, clinical picture and imaging features. BMC Neurol 20, 175 (2020). https://doi.org/10.1186/s12883-020-01743-y , https://rdcu.be/b36Pi

ヨリ・チャコン:脊髄空洞症、脊柱側弯症、終糸病*、神経頭蓋脊柱症候群、椎間板症

Publicado por ICSEB el 2 2月, 2021

Link: https://www.youtube.com/embed/3t-kBAYUUdE   手術日:2020年10月22日 動画撮影日:2020年10月29日   EEUU   ペルー系アメリカ人のヨリさんは、終糸システム®適用で行われた終糸切断手術から7日後の様子を語っています。
私はアメリカでシャント術を受けましたが効果はなく、右脚の脱力感などの後遺症が残りました。術後のリハビリについてインターネットで調べていたところ、終糸システム®の情報を提供していた人を偶然見つけ、その後バルセロナキアリ研究所とロヨ先生の研究について調べました。調べていくうちに、研究所の治療法が信頼できるものだとわかったので、手術を受けることにしました。 終糸切断手術後の経過は順調で、術後の症状の変化も感じました。バルセロナキアリ研究所とシマ病院のスタッフの皆さんには大変お世話になりました。手術をしてくれた先生はもちろんロヨ先生にも感謝しています。 こうして体験談を残すことで、少しでも手術を検討している人の助けになればと思います。終糸切断手術は病状の改善が期待できる治療です。手術を受けて本当に良かったと思います。私でよければいつでも連絡ください。喜んでお答えしたいと思います。
連絡先: [email protected]  
  1. (*) Royo-Salvador, M.B., Fiallos-Rivera, M.V., Salca, H.C. et al. The Filum disease and the Neuro-Cranio-vertebral syndrome: definition, clinical picture and imaging features. BMC Neurol 20, 175 (2020). https://doi.org/10.1186/s12883-020-01743-y , https://rdcu.be/b36Pi

佐藤なつ:脊髄牽引症候群、小脳扁桃下垂、特発性脊柱側弯症、特発性脊髄空洞症

Publicado por ICSEB el 25 9月, 2020
手術日:2013年12月10日
術前2013年6月7日
術後2019年7月30日

はじめまして。2013年12月(当時8歳)に日本人患者の4人目として、バルセロナキアリ研究所で終糸切断手術を受けました日本在住の娘の母です。娘はアーノルド=キアリ奇形I型、特発性脊髄空洞症、特発性脊柱側弯症を患っておりました。現在手術から6年半経ちました。術後の経過は良好です。手術前の空洞は腰まであり重症と言われておりましたが、術後半年後のMRIで半減、1年後で1/3程度に縮小、1年半後、2年半後、3年半後…と消滅してはいませんがさらに縮小しています。変化が見られるのに時間が2-3年かかると言われていた小脳下垂は2年半目のMRIで初めて多少改善が見られだし、4年半後となる一昨年のMRIでも効果が認められました。日本の主治医の先生も大後頭孔減圧術でない終糸切断術という手術の効果に大変驚かれながら、「空洞が完全には消えなくても、症状が出ていなければ、ここまで縮小すると問題ない」と仰っています。キアリ奇形(小脳下垂)に関しても症状が出ていない限り心配ないとの判断で、脳外科に関しては現在年1回のMRI撮影による経過観察のみです。(娘は元々、痺れ、頭痛、温感異常といった独特の症状は全くありませんでした。)


但し、側彎に関しては、終糸切断手術では進行防止は出来ないとのことで、別途側彎矯正治療として世界的に有名なシュロス法(ドイツでは健康保険適用。日本では予防扱いで保険適用外)というリハビリを研究所より紹介され、日本でシュロス法の理学療法士の先生を探し、一般的なボストン型の装具を装着しつつ、術後4ヶ月で通い出しました。4年ほどは進行が抑えられましたが、進行しやすいと言われる成長期に入った一昨年12月にコブ角48度まで悪化しました。そこで改善を求め、シュロス法を考案したシュロスファミリー3代目の先生が改良された最新のシュロス・ベストプラクティスを独自の矯正・改善効果を見込めるゲンシンゲン装具(シェヌー型)と一緒にご提供くださる先生をインターネットで調べて見つけ、通院先を変更しました。ダブルの効果のおかげか1か月でコブ角33度まで改善しました。勿論、まだ予断を許さない角度ですので、現在もリハビリに月1回通院し、側彎の改善に努力しています。一つの治療法でだめなら、また別の治療法を探して常に前向きに進んでいます。


お陰様で中学三年生になった娘は普通に日常生活と学校生活を送っております。今現在も同じ病気で苦しんでいる方、終糸切断手術を検討なさっている方の参考に少しでもなればと思いまして、術後約6年半経過した今の段階の娘の状態を述べさせて頂きます。その中で、私達が感じた、バルセロナキアリ研究所で終糸切断手術を受けることを決断するまでの4つの乗り越えなければならない壁、術後から現在に至るまでの経過、キアリ研究所について思う事を以下に述べさせて頂きます。


【バルセロナキアリ研究所で手術を受けることになった経緯】

娘は保育園の5歳時の内科検診で脊柱側彎を診断されました。3年経過観察に通いましたが、小学1年生の3月、コブ角の進行速度が早まったため、MRI撮影を勧められました。結果上記3疾患(アーノルド=キアリ奇形Ⅰ型)、脊髄空洞症、脊柱側湾症)が告げられました。同時に、娘の側彎は病気(キアリ奇形(I型)、脊髄空洞症)に起因するので、そちらの治療を脳外科で先に済ませて初めて側彎治療にあたれると告げられました。この時脳外科の先生に「治療法は、大後頭孔減圧術。しかも、MRIの結果で空洞は腰まで達して重症の為、一刻も早い手術が必要」と勧められました。「8歳の娘になんてこと!」がその時の正直な気持ちでした。しかし、娘の場合、まだ全く頭痛、痺れ、温寒異常等病気が原因となる症状は皆無でした。(ただ、小学校入学後原因不明の鼻血や腹痛はありましたが、手術後は無くなりました。)


私と主人は半信半疑で、その日から病気と手術について調べ始めました。インターネットで調べたところ大後頭孔減圧術は、症状の悪化にともない、必要があれば2度3度と手術を重ねていくこともあること、体への負担も大きくリスクも伴い術後も症状が改善されないこともあると知りました。調べれば調べるほど、リスクと術後の後遺症が深刻である体験談が見つかり、治療法は本当に大後頭孔減圧術一つだけで他にないのか、とさらなる調査に繋がったのです。信頼は大事ですが、お医者様の考えだけではなく、素人でも独自調査してある程度の知識を持った上で、今後の治療方針を相談した方がお医者様側の対応も違うと考えた為です。


そのような中、キアリ研究所と終糸切断手術という方法をインターネットで知り、キアリ研究所のHPのコピーやロヨ先生の論文(英文)も印刷して、主治医の先生に終糸切断手術に関する意見をお伺いしましたが、その反応は一般的で、終糸切断術の効果に疑念を抱いておられました。しかし、全否定はせず柔軟に終糸切断を一つの術法として興味を示し、私達が終糸切断術を受けると決めた後は、キアリ研究所の指示にそった手術前の提出データ準備にご協力頂けました。ご理解のある主治医の先生に出会えたことが私達にとってはまず幸運だったと思います。何故なら、術後何回かご相談を受けた日本の患者さんの多くが、大後頭孔減圧術以外は効果が立証されていないのでお勧めできない、或はもし海外で受けた終糸切断手術の術後のフォローは出来ないと主治医の先生に告げられて、断念せざるをえない方も多いことが分かったからです。

よって、キアリ研究所での手術を考える上では以下の4つの関門を乗り越える必要があったように思います。


日本の主治医の先生との良好な関係の樹立

患者の同意なしに手術を行うことは不可能です。私達が考える間、主治医の先生は大後頭孔減圧術の手術手配を保留し、バルセロナでの手術を決めた時も受け入れて下さいました。帰国後もMRI撮影手配等、経過観察をして下さいます。主治医の先生にとって、娘の術後の空洞縮小速度は驚く程早かった為、終糸切断術にさらに興味をお持ち頂いたらしく、ロヨ先生が執筆された『終糸システムショートガイド』の英語版をご購入され読まれたそうです。娘の症例をきっかけに日本で少しでも終糸切断術という術法の認知が広がるとよいのにと思います。


勿論、私達は空洞症とキアリ奇形の代表的な症状は殆ど現れていないのに、今手術をすべき=娘の体にメスをいれるか当時は悩みました。キアリ研究所の日本人スタッフの高橋さんとコンタクトをとり、疑問点の質問とその回答を頂くやりとりの中で、丁寧と真摯なご対応がキアリ研究所への信頼感に繋がりました。しかし一方で、お医者様側だけでなく、患者側からの意見も聞きたいと思い、日本人で娘より先に終糸切断手術を実際に受けられたお二人の方にもメールでお話をお伺いしました。そうした中で、大後頭孔減圧術よりも、娘の体に負担が軽く術後の重篤な後遺症もなさそうな終糸切断手術をまず試し、効果がなければその後、大後頭孔減圧術を受ければよいのだ、と覚悟するに至ったのです。その時は研究所の先生方には失礼ですが、正直、終糸切断手術の効果にまだ半信半疑でした。幸いなことに、脊髄の空洞の驚くべき縮小速度で、術後約6年半この心配は杞憂に終わっています。

バルセロナキアリ研究所の地理的遠さ

残念ながら日本に提携医療機関がありません。帰国後は、日本の主治医の先生の経過観察等のご協力が不可欠です。キアリ研究所の先生方も地理的距離をよくご理解していらっしゃるので、日本での主治医の先生との信頼関係構築へのアドバイスと治療に関する相互協力をお申し出下さり、非常に助かりました。


診療情報提供書(施術、薬の処方に関して等)他、全ての書類は約1週間後の術後検診までに日本語版でご用意頂けました。現在術後6年半ですが、経過観察で実際に通院する代わりに、術後日本で撮影したMRIデータを毎回インターネット経由でお送りして、キアリ研究所のコメントを頂戴しています。何か異変や心配な症状あればメールで質問すれば、ロヨ先生やフィアヨス先生のご指示を高橋さんがお伝え下さり、触診が必要な場合、研究所からの見解を添えて該当科の受診を薦めて下さいます。まるで日本国内の病院で連携して治療をして頂いているようで本当に安心です。つまり、ありがたいことに距離的に触診が出来なくてもしっかりアフターケアはして頂いています。

手術費用、渡航費、滞在費

日本で大後頭孔減圧術を受けるよりも高額になる点は事実です。今の日本では子供の医療費に関して、健康保険組合と自治体で医療費助成を行っている為、もし、娘が日本で手術(大後頭孔減圧術)を受けた場合、手術費用と入院費用はゼロ(食事代と付添人の宿泊費のみ)でした。(患者が子供の医療費助成対象から外れる年齢の場合の費用の方に関しては、調べてないので分かりません。)一方スペインで終糸切断術を受けると、基本的には健康保険適用外となる場合が多いので、手術費、入院費、術前検診含め大体の費用が当時円安(€1≒¥143)のせいもあり、日本円で200万円を超えていました。これに飛行機代、ホテル代(=入院は1泊2日ですが、アジアからのような遠距離の場合、術後約10日後に行われる術後検診まで滞在が必要)が追加費用でかかり、合わせるとそれなりの金額になります。(現在の手術費は上がっているかもしれませんので、詳しくは研究所にお問合せ下さい。)

言語の問題やホテル、飛行機等の手配

海外に慣れていない人には相当タフなことかもしれません。幸い私達の場合は私に留学経験があり、英語による意思疎通が可能でかつ、仕事で海外慣れもしていたので手配自体(インターネットの旅行サイト使用)にそんなにはハードルを感じませんでした。言語の点で、医療(治療)面に関してはキアリ研究所の高橋さんの通訳があり、何の不安もありません。問題は、退院後約1週間~10日後に行われる術後検診までのホテル待機期間です。この期間中、回復途中にある患者を抱えて日本語が通じない中、通訳なく自力で生活しなければなりません。私達の両親にも自分達だったらとても無理だと言われました。しかし、ホテルや航空券の手配は旅行代理店にお願いすることも出来ますし、言語も今は小型翻訳機やスマートホンのGoogle translate(Googleの翻訳機能)等があるので、解決の方法は探せばあると思います。ちなみに、ホテルに関して、私達は簡易キッチン付き滞在型ホテルに宿泊しました。(こちらは以前高橋さんのブログで紹介して頂きましたので、そちらをご覧ください。:「患者さんの泊まった「アパートホテル アテネア(Aparthotel Atenea)」の体験記」https://ameblo.jp/institutchiari/entry-11752100714.html)軽い散歩は問題なしとのことで娘の状態を見ながら、退院翌日からルームクリーニングの間に3時間程外出しました。大事をとって部屋でずっと過ごし回復に努める患者さんもいらっしゃるとは思いますが、私達は娘にとって初海外を手術と治療という暗い思い出のみでなく、異文化体験という明るい思い出も残してあげたくて、一日一カ所でしたが、名所旧跡巡りや、サッカー観戦、フラメンコ鑑賞等に出かけました。それくらい終糸切断術は娘の体への負担が少ないものでした。ロヨ先生はじめ研究所スタッフの皆様のプロフェッショナルさに感謝です。


結局私達は「娘の体に一番良い方法は何か。将来的な生活の質を普通に保てるように不安材料を一番減らせる方法は何か。」ということを基準にキアリ研究所での終糸切断手術を選んだように思います。


【手術後から現在 – 側彎治療を中心に】

終糸切断術が成功しても、側彎の原因の一つである病気(キアリ奇形I型と脊髄空洞症)の進行抑制が出来だけで、側彎の進行を完全に止めることが出来るわけではありません。傷口が完全に塞がった術後一か月半から、日本の整形外科側彎科の主治医の指示でボストン型装具(健康保険適用)を装着しました。日本では側彎はこの装具を装着したら、あとは経過観察だけという残念な状態です。ですが私達は、体の外側の装具装着だけでは筋力が落ちてしまうからと、キアリ研究所の先生のご指示でドイツでは既に側彎矯正に効果が認められ、リハビリとして健康保険適用となっているシュロス法を術後4ヶ月から開始して、途中でシュロス・ベストプラクティスという最新の方法を習得して教えて下さる先生に通院先を変えて現在に至っているのは前述の通りです。シュロスファミリー3代目のDr.ワイスが開発された側彎の個人個人のカーブ(3カーブだったり、4カーブだったり)に合わせて作製され、側彎自体を(横の曲がりだけでなく捻じれも)矯正し改善する見込みのあるゲンシンゲン装具(残念ながら現在のところ日本では保険適用外)とシュロス・ベストプラクティスというリハビリの組み合わせは、個人差はあると思いますが、娘を見る限り大きな効果が得られました。


最初のシュロス法の理学療法士の方に柔軟運動やバランス感覚、姿勢を整え直すことが側彎を矯正していく上で重要であることを教わりました。その方曰く、骨は10歳位までは柔らかく、ある程度バランスを整え直す(=曲がり具合の角度を減少させる)ことが可能とのことです。そう考えると、娘は運よく早い時期にみつかり、かつ十分ではないにせよ早くに治療に入れました。知らなければ、もっと症状が進行していたかもしれません。勿論、もし最初から、シュロス・ベストプラクティスに出会えていたら、終糸切断手術直後はまだコブ角27度位だったので、そもそも今ほど進行せず、改善が早かったかもしれないですが、それは結果論です。今出会えて、改善できているのですから、希望を持っています。同じ病気に苦しむ他の方にも、私達が見つけた現段階での方法をお伝えすることで、次の方々がその段階からさらに良い方法を見つけられる選択肢の参考になればと考えております。


【最後に – キアリ研究所について今、思うこと】

日本の大きな病院は、縦割りの印象が強く、娘が通う大学病院も電子カルテは共有するものの、患者に対する先生方の横のつながり、治療方針における情報共有は少ないように感じます。しかし、キアリ研究所は対象疾病をキアリ奇形、側彎、脊髄空洞症、ヘルニア等に病気を絞っていらっしゃるので、これらの病気に関して脳外科、神経外科、整形外科のスペシャリストの先生が一堂に会して病気を多角的に診て頂けたように思います。また、実際の検査に関して日本の脳外科では、神経系の検査は殆ど行われませんでした(MRIのデータを見る以外はお話のみ)。一方、キアリ研究所では初めて訪問した際は手術前日だった為か、1時間強かけて体中の反射(お腹の3本ある神経の内1本が手術前は殆ど反応がなくなっていましたが、手術後反射が復活しました。)、サーモカメラによる体の体温状態(これも手術前は指先、つま先が冷たくなっていたのが、術後は末端まで暖かい表示になり、何らかの改善があったのだと思います。)等の検査が行われました。このような細かい検査は日本ではありませんでした。国によって色々なやり方があるのだと感心し、かつ病状の術前術後の変化を視覚的に捉えられるため、素人でも分かりやすいと感じました。


キアリ研究所のスタッフの方々の丁寧なご対応のおかげで、渡航前の手術手続きのやり取りをする間に既にある程度信頼関係が築かれたので、キアリ研究所通院初日が手術前検診日、翌日が手術でも不安はありませんでした。また、帰国後日本でMRIや側彎のレントゲン写真を撮影する度に、キアリ研究所にもデータと画像診断書を送付して症例としてデータを保管して頂いています。ですから、手術で関係が終了ではなく、術後6年半以上経つ現在でも、病状に関して何らかの相談があるときはオンライン(メール)でいつでも先生方に聞くことが出来、コメントを頂けます。触診が不可能なため、必要な場合はキアリ研究所の所見を頂いた上で、日本での受診となります。しかし、これははからずとも、一つの症状に対して、2つの違った医療機関で診て頂くことになるので、セカンドオピニョンを得られるのと同じと感じています。よって、日本の主治医だけでなく、バルセロナのキアリ研究所の先生方との良好な関係を保ち続けることも、実は非常に大切だと感じております。


完全に治ることは無いと言われている3つの病気ですが、娘は今普通に生活を送ることが出来ています。側彎の進行を抑制するために、月に1度(装具の状態も見て頂きつつ必要があればその場で直して頂いて)リハビリに通わなければなりませんが、病気と上手に付き合って生活する術をキアリ研究所の先生方に教えて頂いたように思います。まだまだ日本では認知度が低い終糸切断術ですが、患者の選択肢として、大後頭孔減圧術だけでなく、終糸切断術も挙げられるようになったら、娘と同じ病状で苦しんでいる方々の精神的かつ肉体的負担が減るのではないかと思います。


(この本文は術後3年半経過した2017年夏ごろに書いたものに、今回2020年6月段階で内容を更新・追記しました。あくまでも私達の体験や感じたことですので、医学的根拠とは言えない部分もあるかもしれない点ご了承下さい。)



ヨアナ・ ホフマン:キアリ奇形、歯突起後屈、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 3 7月, 2020
手術日:2017年11月28日

私たち家族に起こったこと

こんにちは。ポーランド人のヨアナ・ホフマンと言います。家族と一緒にポーランドに住んでいます。何年もの間病気の原因がわからずに苦しんでいる方の助けになればと思い、私達家族3人が患った病気と当時の状況についてお話ししたいと思います。私達家族が与えられた人生は精神的に耐えがたいもので、信じられないかもしれませんが、残念ながら本当に起こりました。
私はすでに幼少期から症状がありましたが、痛みや頻度もそれほどひどくはなく、まさかアーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形)のような重度の神経疾患だとは誰も考えていなかったと思います。症状が悪化したのは、ちょうど長男のノルベルトの勉強のサポートをするために自分の夢や仕事を諦めた時でした。
当時は体調不良の原因を突き止めようと、何年もかけてやっと頻脈と過敏性腸症候群という2つの診断名を受けました。長年、情緒不安定(抑うつ状態から自傷行為までに及ぶ)だったため心理療法を受けていて、徐々に人と接するのも難しくなっていき、最終的に専門家から精神疾患は見られないと言われましたが、私自身何かがうまく機能していないと感じ、心理療法を続け自分なりに試行錯誤しながら生きてきました。
頭痛、吐き気、嘔吐、協調運動問題、下肢痙縮、手足のしびれ、関節痛、脚の痙攣などがあり、神経内科で診てもらうことにしました。私は登山が好きで、最近になって子供たちも一緒に山登りをするようになったので、私が神経疾患を患っていないことを確かめる必要がありました。2年以上、私の病歴と症状、精密検査に基づいて、乗り物酔い(加速度病)、手根管症候群、リウマチ、ライム病、レイノー症候群、メニエール病、動脈硬化、多発性硬化症、癌などの神経疾患ではないことがわかりました。検査からは特に異常は見つかりませんでしたが、症状は悪化していきました。この病気ではないかと毎回言われる度に、ひどいストレスと不安感を抱きました。
やっと脳部MRI検査(最後に残っていた検査)を受けることになり、検査結果を待っている間、もしかして自分が勝手に病気だと思い込んでいるだけ(心気症)なのではないかと疑ったりもしましたが、症状があるのは明らかで、手足の感覚障害や、体に力が入らなくなり、簡単な日常の動きでさえも難しく、全身の痛みもあり、手から物がよく落ち、ふらつくようになり、バランスを崩してよく転倒していました。物が二重に見えるようになって、他の視覚異常も見られました。
MRIの検査結果を持って神経内科のツェリーナ・カウツォル先生の診察を受けました(カウツォル先生には大変お世話になりました)。先生からアーノルド・キアリ症候群(キアリ奇形)との診断を受けました。やっと病名がわかりとても嬉しくて、これから薬局に行って薬を買って飲めば治ると思いました。しかし、先生からこの病気は奇病、不治の病で、薬で治る病気ではないと言われ、進行を遅くするために大後頭孔減圧術(大後頭孔拡大術)という手術が行われていると聞きました。ポーランドで有名な脳神経外科医の診察を受けましたが、減圧術の実施は、手術のリスクや合併症(麻痺や死亡)があまりにも高いので、私の場合は待ったほうがいいと言われました。先生には、抗うつ剤を服用し、今後障害が出てくる可能性や早死にする可能性も受け入れなければならないと言われました。その後、インターネットでキアリ奇形の治療法を探していると、“終糸システム”というスペインのバルセロナキアリ研究所の新しい治療法に関する情報がポーランド語で見つかりました。そこで、この研究所に今一度検査結果を見てもらい、私がキアリ奇形ではないことを確かめてもらおうと思いました。しかし、やはり私がキアリ奇形を患っていることが確定され、終糸切断手術が適用可能で、手術によって病気の進行を止めることができると言われました。
ポーランドのCaritas Diecezji Bielsko-Żywieckiejという財団が協力してくれることになり、友人の軍隊が寄付を募り、私の治療渡航費用がカバーできる額の寄付が集まりました。ただ、残念ながら手術が行われる前に病状が悪化してしまい、集中力や記憶力の欠如、視覚異常、聴覚異常、発話困難などの知的障害が現れ、まさに長男のノルベルトが幼少期から患っていた症状と同じものでした。ノルベルトは脚の痙攣、背中の痛み、頭痛が頻繁に起こるようになったと話し、2回ほど気を失ったと言っていましたが、私たち夫婦はノルベルトの健康問題は知的障害から来ていると思っていたので、なんとか色んな方法を使って脳に刺激を与えて発達を促そうとしていました。そして、私と同じ病気を患っているのではないかと疑い、長男に脳部含め全身のMRI検査を受けさせることにし、悲しいことにノルベルトもキアリ奇形を患っていることがわかりました。財団からは、私の病状が芳しくないこと、手術によって体調がよくなれば、今後はもっとノルベルトのサポートができると説得され、私が最初に手術を受けることにしました。2017年11月27日、終糸システム適用での低侵襲治療、終糸切断手術を受け、手術直後に症状の改善を感じました。
日々症状の改善を感じたので、今度は長男のノルベルトのために資金調達を始めることにしました。同時期に次男のカロルにもMRI検査を受けさせたところ、次男もキアリ奇形と脊髄空洞症を患っていることがわかりました。 カロルも幼少期から症状はありましたが、当時まさかそれがキアリ奇形や脊髄空洞症から来ているとは思いもせず、当時医師にも相談しましたが心配するほどのことではないと言われました。症状によっては改善したり悪化したりと変化がありましたが、今だからこそその原因がわかります。
たくさんの人のサポートや寄付を受け、バルセロナキアリ研究所の配慮で不可能だと思っていた2019年2月12日に長男と次男そろって終糸切断手術を受けさせることができました。子供たちのためにこのような素晴らしいプロの先生に手術をしてもらえて、母として人生最良の決断をしたと思っています。
バルセロナキアリ研究所の先生には大変お世話になりました。まず、科学に人生を捧げ、終糸病(21世紀の病)を発見してくださったロヨ先生。先生のおかげで私たち家族は健康に生きることができています。そして私達三人の手術を担当してくださったサルカ先生。先生には、私の大好きな登山をまたしてもいいと言ってもらえてすごく嬉しかったです。また、ポーランド語担当のニナさんの笑顔、理解、手厚い対応にこの場をお借りして御礼申し上げます。人生と健康に希望を与えてくださったバルセロナキアリ研究所の全てのスタッフの皆さんに、心から感謝いたします。
連絡先:[email protected] Tel.: +48 501 748 579

アンジェリーン・ラウレント:キアリ奇形、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群、複数の椎間板症

Publicado por ICSEB el 9 3月, 2020

手術日:2018年11月8日

私の名前はアンジェリーンで、36歳です。主人との間に二人の素晴らしい子供たちがいます。今回体験談を書こうと思ったのは、現在病気の治療で悩んでいる方の助けになりたいという思いと、自分の体験をシェアすることで自分自身を苦しみから解放したいという気持ちからです。
アーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形I型)と診断された2016年から、私の人生はもちろん家族の人生も変わりました。キアリ奇形によって頸椎椎間板ヘルニア(C5/C6)が発症し、2017年にフランスのボルドーに住むP先生の手術を受けました。
アーノルド・キアリ症候群は先天奇形で、脳幹や小脳が下がる病気です。かがんだときや首を左右に動かしたとき、姿勢を変えた時に起こる頭痛、頸部痛、異様に光が眩しく感じ、耳鳴、顔面神経痛、憎帽筋の拘縮、嚥下困難、感覚障害、上肢の筋力低下、めまい、疲労感など耐え難い症状を伴います。常にこういった症状があり、痛みで徐々に社会から孤立していきました。子供や主人と接する態度も悪化し、病気自体は目には見えませんが、明らかに生活に支障をきたしていました。キアリ奇形という病気自体一般的にあまり知られていませんが、医師の中でも病気のことをよく知らない人がいます。そういう先生に当たると「ストレスが溜まっているだけ」とか「神経症」、「少し気持ちが落ち込んでいるだけ」という言葉で医師自身の無知を隠そうとします。しまいには、ある有名な脳神経外科医の診察を受けた時は「心療内科のほうを受診してください」と言われるだけでした。それを聞いて頭に来ました。病気は、プライベートはもちろん仕事にも大きな影響を与えることになりました。それまで活動的だった私が、痛みのせいで活動が制限されるようになり、病気のせいで大好きな保育士という仕事も休職せざるを得なくなりました。
医師は、患者の声に耳を傾ける必要があると思います。まだまだ医療には向上する部分がたくさんあります。レントゲン技師は患者を侮辱するのではなく、進歩につながるよう取り組むべきだと思います。幸いにも、いつもお世話になっているかかりつけの先生が私の病気の解明のために力になってくれてよかったです。フランスのリモージュの総合病院、パリのル・クレムラン=ビセートルのシャトールーペインクリニックやボルドーのスポーツクリニックで様々な検査を受け、その後強い薬を処方されました。リモージュの総合病院では顎、後頭部、憎帽筋にボツリヌス療法(ボトックス注射)を受け、さらに再度リハビリセンターで憎帽筋と胸鎖乳突筋部のリハビリを受けました。ボトックス注射は筋肉の緊張を和らげることができますが、持続性は2ヶ月〜4ヶ月です。
キアリ奇形の治療で有名なパリの脳神経外科医の診察を何回か受け、希望を持てましたが、先生には「病気がそれほど進行していないから、現在は治療できない」と言われました。ボルドーでの頸椎椎間板ヘルニアの手術後、2017年12月から2018年7月までイスーダンのリハビリセンターに入院して理学療法を受けました。7ヶ月間、主人は一人で子供の面倒を見ることになり、子供たちも母親なしの生活を送りました。毎週日曜日の夜に私の見舞いに来ていた子供達の眼差しがとても寂しそうでしたが、家族の絆は強いと、私は子供達の前では強いママを演じて平然を装っていました。
リハビリセンター滞在中、素晴らしい先生、患者さんに出会いました。みなさんの助けによって、私は上半身の動きを少し取り戻すことができました。お陰で自分にもまた自信が持てるようになり、時間とともに回復していきました(ただ、キアリ奇形から来ている症状のため、一部しか回復することはできませんでした)。この施設でリハビリテーション専門のPisciotta先生に出会い、親身になって私の話を聞いてくれて、私にとっては家族のような存在となり、命の恩人です。フランス国外での医療経験もある先生で、バルセロナキアリ研究所という世界的に有名な機関での受診を受けるように提案してくれました。
終糸切断手術という治療法で、脊髄と仙骨を結ぶ終糸という繊維に到達するために仙骨部を切開するもので、フランスで行われているキアリ奇形の治療である大後頭孔減圧術に比べて、低リスクで体に負担の少ない手術です。終糸が脊髄と小脳を下に引っ張ることで異常な緊張状態を生み出し、血行不良が起こり、それが脊髄空洞症につながります。
Pisciotta先生はじめ、他の療法士の方にも私の病気改善のため常にサポートしてもらい、自分なりに色々と考え、手術を受けることにしました。バルセロナキアリ研究所に関して色々と調べている中、経済的問題、気持ちの整理などがつかずにいましたが、このままではいけないと思い、さらにこれは私の問題だと思ったので、治療費の募金などには一切頼らず自分で解決することにしました。
2018年10月、メールでのやりとりを通してバルセロナキアリ研究所の脳神経外科医から「小脳扁桃下垂(キアリ奇形)、神経頭蓋脊柱症候群、複数の椎間板症」との診断が下り、私がお世話になっている先生にも相談、患者友の会にも連絡を取り、バルセロナキアリ研究所で治療を受けることにしました。11月7日にフランス語通訳を交えて2時間に渡る診察、その後術前検査、そして11月8日に終糸切断手術を受けました。手術が無事に終わり、私も家族もほっとしました。
バルセロナキアリ研究所チームの優しさ、親身な対応、プロ意識の高さに感動しました。手術直後から症状が改善していったのを感じ、仙骨部の手術の傷口の痛みはありましたが、それでもここまで改善されるとは夢にも思いませんでした。術後の検診は2018年12月の術後1ヶ月検診、そして2019年11月のMRI検査とともに術後1年検診が行われました。バルセロナキアリ研究所のロヨ先生率いる医療チームの技術の高さと、手厚い対応に感謝しています。
現在キアリ奇形で苦しんでいる患者さんたちには、手術によって病気の進行を止め、痛みと病気の原因を取り除くことが可能だとお伝えしたいです。何もしないでこのまま苦しんでいるわけにはいきません。私達患者はよりよい生活を送る権利があります。キアリ奇形は特殊な病気ではありますが、もし終糸切断手術費用や渡航費などが国の保険でまかなわれるとしたら、いったい何人の患者さんが苦しみから解放されるでしょうか。ある医師は私達患者を先入観から「精神病」というレッテルを貼ってきます。私の場合自分なりに色々と調べ、主人や子供達、友人や周りの先生のサポートもあって、こうして終糸切断手術を受けることができました。手術の効果には大変満足しています。
術後5ヶ月はイスーダンのリハビリセンターに入院して理学療法を受け、以前の苦しみから解放され、今では子供や主人との毎日を楽しんでいます。仕事については、B.T.S SP3S(社会および健康部門における高等技術および福利厚生サービス)を通じて人を助ける仕事に就くことができました。これから平穏な毎日が始まろうとしています。Sylvie、友人、Pisciotta先生をはじめとするイスーダンのリハビリセンターのスタッフの方、かかりつけ医など、私の病気のために力を貸してくださったみなさんには大変感謝しています。私達家族にとって長い道のりとなりましたが、無事に到達することができました。
連絡先: [email protected]

ブレノ・サレス: キアリ奇形、脊髄空洞症、複数の椎間板症

Publicado por ICSEB el 10 2月, 2020
 

手術日:2019年3月26日 撮影日:2019年4月5日

16年前にキアリ奇形と脊髄空洞症と診断されたブレノさんは、当時の様子を奥様とともに振り返っています。 —————————— キアリ奇形と脊髄空洞症と診断されてから、ブラジルで7回手術を受けましたが、手術の効果は得られませんでした。症状は悪化し、頸髄損傷にまで至りました。その後、インターネットで病気の情報を探し始めたところ、バルセロナキアリ研究所のホームページに辿り着きました。バルセロナで治療が受けられるようにと、私の家族が募金活動をし、おかげで終糸切断手術を受けることができました。
手術から10日経って、明らかな症状の改善を感じました。バルセロナキアリ研究所の先生には、終糸切断手術は病気の進行を止めるために行われるものだと言われていましたが、術後は呼吸が楽になり、痙攣もほぼなくなり、以前より体が動かせるようになりました。手術を受けてからは毎日が楽しくなり、今とても幸せです。
もし私と同じようにキアリ奇形や脊髄空洞症、脊柱側弯症で苦しんでいる方がいたら、ぜひバルセロナキアリ研究所での治療を検討してほしいと思います。
最後に、バルセロナキアリ研究所チームをはじめ、友人、家族、私をサポートしてくださったすべての方に、感謝の気持ちを伝えたいと思います。仮に必要であれば、またバルセロナに戻って治療を受けたいと思っています。
連絡先: [email protected]

シェロン・アゲート:キアリ奇形、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、複数の椎間板症

Publicado por ICSEB el 27 1月, 2020
 

手術日:2019年10月8日 撮影日:2019年11月18日

終糸システム®適用での終糸切断手術を受けてから1ヶ月後、術後1ヶ月検診で当研究所を訪れたシェロンさんは、動画内で術前術後の様子を語っています。
————————
終糸切断手術を受けるまでの2年間は頭痛、偏頭痛があり、腕と脚の痺れ、歩行困難、平衡感覚の乱れ、脚と首と背中の鋭い痛みもありました。もう痛みに耐えきれず、オーストラリアでは適切な治療法が見つからなかったため、インターネットで探し始めたところ、バルセロナキアリ研究所のホームページを見つけました。そして、バルセロナキアリ研究所で終糸切断手術を受けることにしました。
終糸切断手術はたった一泊二日の入院で行われ、痛みもほとんどなく、素晴らしいものでした。術後すぐに脚の感覚が戻ってきて、背中の痛みや頭痛もなくなりました。手術を受けてからというもの、日に日に症状がよくなるのを感じています。
バルセロナキアリ研究所チームのみなさんには大変お世話になり、バルセロナで治療を受けて本当によかったと思っています。私と同じような症状を抱えている人がいたら、ぜひバルセロナでの治療を考えてほしいと思います。私がそうだったように、少しでも術後に改善が見られるなら、受けてみる価値はあると思います。
連絡先: [email protected]

ヴァレリー・トッロ:キアリ奇形、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 1 10月, 2019

Torro

2019年現在の様子

  フランス人
終糸切断手術を受けてから10年経った現在の病状をお伝えしたいと思います。
10年前の2009年にロヨ先生に手術をしてもらってから体調はよくなり、2009年手術直後の病状と比べると断然よくなりました。多くの症状はなくなり、頭痛に関してはほとんどありませんが、あっても頭痛薬を飲むほどの痛みではありません。
不運にも、私はまたバルセロナキアリ研究所に診察で来ています。私のためではなく私の娘のためです。娘が私と同じキアリ奇形I型を患っていることがわかりましたが、フランスでは予想通り、この病気は遺伝性のものではないと言われました。不思議ですね…ではなぜ娘は私と同じキアリ奇形を患っているのでしょうか。もちろん、迷うことなくバルセロナキアリ研究所で診察を受けさせました。
娘にとって終糸切断手術が私の時と同じようにうまくいき、穏やかな人生を送れることを願っています。また、この体験談が手術を受けるかどうか悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
バルセロナキアリ研究所チームの手厚い対応はもちろんですが、特に医療チームの技術の高さに改めて感謝申し上げます。
ヴァレリー ・トッロ


 

手術日:20092

私の名前はヴァレリーで、フランスに住んでいます。43歳で、アーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形I型)を患っています。

症状が出始めたのは、今から11年前の出産(初産)がきっかけでした。笑ったり咳をしたり、くしゃみをしたりすると頭に激痛が走り、徐々に痛みは激しく頻繁に起こるようになりました。

今から2年前の2007年、もう痛みに耐えられなくなったので、かかりつけの先生に頸椎の椎間板の様子を見てもらおうとMRI検査をお願いしました。それがきっかけで、アーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形I型)を患っていることがわかりました。

その後、痛みのせいで仕事がまともにできなくなったので、神経内科と脳神経外科の先生に診てもらうことにしました。脳神経外科の先生には、手術を提案されたものの、手術で痛みが取れる保証はないから、痛みに耐えられるうちは手術をしない方がいいと言われました。頭蓋骨を開いても効果が得られない手術と聞いて困惑し、結局私は何もしないことにしました。

2年もの間、痛みを和らげるために薬物治療を受けていて、そのせいで20キロも体重が増えましたが、痛みが軽減することはありませんでした。

インターネットで情報を探し始め、ロヨ先生のホームページに辿り着きました。すぐにロヨ先生の手術を受けたフランス人の患者さんにコンタクトを取り、話を聞きました。

2008年6月、体調は急激に悪化していきました。それから6ヶ月後には新たな症状も出てきました。

-平衡感覚の喪失 -脚と腕の衰え -嚥下障害 -呼吸困難 -肋骨と胸の疼痛 -無気力状態 -手足の感覚異常 -失禁 -体を動かす度に激しい痛みを伴う後頭部の硬直 -長期間じっとしたり、座ったりしていられない

頭痛に関しては横にならないと治まらず、言葉では表せないほどの痛みがありました。

2009年2月、大後頭孔減圧術(フランスで一般的に行われている手術)だけは受けたくないと思い、ロヨ先生に診てもらうことにしました。

月曜日に術前検診を受け、火曜日に手術、水曜日には退院しました。手術後、頭痛がなくなってとても嬉しかったです!

バルセロナへ向かう時は車の中で横になって行きましたが、フランスへ帰るときは、座席に座って帰ることができました。

手術から7ヶ月が経った今、すっかり体調はよくなりました。

まだ残っている症状はありますが、以下の点を強調したいと思います。

-以前のような頭痛はほとんどなくなり、痛みも軽減され、痛みがあったとしてもすぐに治まるので、薬を飲まなくてもよくなりました。 -慢性疲労はなくなり、普通の人と同じように一日の終わりに疲れを感じるようになりました。 -肋骨と胸の疼痛がなくなりました。 -呼吸がしやすくなりました。 -頭が動かしやすくなりました。 -失禁がほぼなくなりました。

たまに、激しい動きをしてふらつくことはありますが、感覚異常は徐々に改善されていっています。

時間が解決してくれるので、焦らずゆっくり回復を待つことが大事です。娘達にやっと穏やかなママを取り戻してやることができました。

ロヨ先生と研究所チームの皆さんには、生きる気力を取り戻してくれて本当に感謝しています。

メールアドレス[email protected]

アントニオ・ルッソ:キアリ奇形I型、脊柱側弯症、複数の椎間板症、終糸病

Publicado por ICSEB el 18 9月, 2019
 

手術日:2016年6月14日 動画撮影日:2019年7月15日
アントニオ・ルッソさんは現在22歳で、イタリアのナポリ出身です。終糸システム®適用での終糸切断手術を受けてから3年が経ち、動画体験談で当時の様子を語っていらっしゃいます。
———————
小さい頃から頻繁に頭痛と筋肉のこわばり感がありましたが、イタリアでは何の病気かわかりませんでした。ある日、かかりつけの先生からバルセロナキアリ研究所について教えてもらい、コンタクトを取ってみることにしました。
バルセロナキアリ研究所を初めて訪れたのは2016年3月で、そこでキアリ奇形と特発性脊髄空洞症、特発性脊柱側弯症と診断され、終糸システム®適用での終糸切断手術を提案されました。2015年9月から容態が悪化し、車いす生活を強いられていたので、2016年6月14日には終糸切断手術を受けました。
現在、終糸切断手術から3年が経ち、筋肉のこわばり感はもちろん、生まれてから常にあった頭痛の症状もかなり改善されました。手術を受ける前は常に寝たきりの生活で疲れやすく、普通の生活ができなかったのに比べ、術後は身体的にも精神的にもよくなったのを感じ、まるで生まれかわったようです。キアリ奇形と診断された方は、ぜひ終糸切断手術を受けてください。術後、全く違う人生が待っているでしょう。

ダニエル・デ=パブロ:キアリ奇形、脊柱側弯症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 8 7月, 2019
 

手術日 :2017年10月10日 動画撮影日:2018年11月28日
僕の名前はダニエルで、スペインのマドリッド出身です。17歳です。テニスプレーヤーを目指していて、毎日3時間半の練習をこなしています。サーブをする時に頭痛がするようになったので、最初は肩こりや無理をしたからだと思っていましたが、それから頻繁に理学療法に通うほど痛みが酷くなっていったので、一度MRI検査を受けてみることにしました。結果、アーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形)が見つかりました。
父はキアリ奇形についてインターネットで情報を探し始め、バルセロナキアリ研究所のホームページを見つけ、連絡を取りました。バルセロナキアリ研究所で行っている終糸切断手術について説明を受け、体に負担が少ない安全な手術だと知り、手術を受けることにしました。
この動画体験談は、終糸切断手術から1年後の術後検診の時に撮影しています。終糸切断手術を受けて、本当によかったと思っています。終糸切断手術を受けてからは何の症状もなく、テニスプレーヤーになるという夢に向かって今もテニスを続けています。僕のようにキアリ奇形で苦しんでいる人に、ぜひこの終糸切断手術を勧めたいです。僕の人生を変えてくれた素晴らしい手術です。

レジナ・デスベセイ: キアリ奇形、脊髄空洞症、頭蓋底陥入症、扁平頭蓋底、脳幹のよじれ、歯突起後屈、環椎の同化、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、複数の椎間板症

Publicado por ICSEB el 9 4月, 2019
 

手術日:2018年2月1日 動画撮影日:2018年2月12日

運転免許証の更新のために行った視力検査がきっかけで、身体の異常が見つかりました。
眼科検診で眼振が見つかったので神経内科に回されましたが、神経内科での診察では眼振の原因は見つかりませんでした。数年後、バランス感覚を失い始め、めまいも現れ、階段の上り下りができなくなりました。再度検査を行うと、内耳炎、不安感のほか、多発性硬化症の疑いがあるとの診断を受けました(後に誤診だとわかりました)。
新たにMRI検査をした時に、アーノルド・キアリI 型症候群(キアリ奇形)と脊髄空洞症が見つかりました。ブラジルの医師からは、身体に負担のかかる手術で後遺症が残る可能性のある大後頭孔減圧術を提案され、医師に「もし手術を受けなかったらどうなりますか?」と聞いたところ、「車いす生活になり、完全に身体の力を失うでしょう」と言われました。平然を保ち、自分の病気について情報を探し始めたところ、インターネット上では頻繁に“バルセロナキアリ研究所”と出てきて、当初はブラジルからスペインは遠すぎるので、スペインで治療を受けるなんて夢みたいな話だと思っていました。しかし、ブラジルで行っている治療法と比べると、バルセロナの治療は身体に負担の少ない手術であり、病気の進行を止めることができ、回復する可能性も見えたので、この手術を受けないわけにはいけないと思いました。
私と同じように手術を受けるか受けないかで迷っている方、迷う必要はありません。ぜひバルセロナキアリ研究所で治療を受けてください。私のようによりよい人生を送れるチャンスが得られるはずです。
連絡先:[email protected]

中田かなた:キアリ奇形、脊髄空洞症、椎間板ヘルニア

Publicado por ICSEB el 18 2月, 2019

息子(24歳)がバルセロナキアリ研究所で終糸切断手術を受けてから、2年2ヶ月(当時22歳)が経ちます。手術をしてくださったフィアヨス先生、間に入ってサポートをしてくださった高橋さん、手術の方法を確立されたロヨ先生、バルセロナキアリ研究所の皆さまには本当にお世話になり、ありがとうございました。お陰さまで今では仕事に行けるまで元気になりました。本当に感謝しています。

産まれてから風邪かインフルエンザでしか医療機関を受診した事のない息子が、18歳の時に交通事故に遭い、その日から左上肢の痺れ、脱力感、握力低下、温痛覚麻痺といった症状が出てきました。医療機関で特発性脊髄空洞症(外傷性でない)と診断されました。そして徐々に歩行困難、腰痛が酷くなり、脊髄ヘルニアの疑いが出てきて、内服治療と経過観察のみで身体的にも精神的にも酷くなる一方でした。

どうにかしてやりたいとインターネットで色んな病院を探している時に、バルセロナキアリ研究所に辿り着きました。日本では脊髄空洞くも膜下腔短絡術(当時19歳)を受けましたが、またシャントが詰まれば再手術する事になると先生に言われています。脊髄空洞くも膜下腔短絡術は、これ以上症状が悪化すれば傷んだ神経は回復しないと思い、大変なリスクも有りましたが受けました。しかし、またとなると神経の沢山ある頸椎の手術で傷でも入れば最悪な時には寝たきりになってしまうのです。そして終糸切断手術を調べていく内に、同じ病気でも手術の受ける部位の違い(頸椎->終糸)、入院期間(術後2週間->1泊2日)、本人の身体の負担の違い、リスク(頸椎で神経に傷が入れば最悪寝たきり->術後翌日には歩行可能で退院)、に驚きました。

終糸切断手術を受けると決めてからも、渡航するにあたり治療費の準備、パスポートを取ったり、ホテル、飛行機の予約添乗員の付かない旅行での病人を抱えた不安等々、色んな事が有りましたが、その度に高橋さんに相談し助けて頂きました。

関西に在住して居り、関西国際空港発フィンランドのヘルシンキ経由でスペインのバルセロナに入りました。日本航空のCAさんが乗っている事と、関西国際空港から東京を経由する事が無い便で、飛行時間が短い事で決めました。また初めての海外旅行、飛行機で乗り換えの迷わない所と考えて、ヘルシンキを選びました。渡航の前日には日航ホテルの駐車プランを利用し、宿泊しました。渡航中の2週間、車を預ける事が出来たので、大きな荷物の移動にも困らずにすみました。また海外での携帯電話の使用の為のWi-Fi(事前申込み済み)を準備したり、両替(何ヵ所も有り)の率の良い所を探しました。

バルセロナでのホテルは、簡易キッチン付きのアテネアホテルを、旅行会社で予約してもらいました。その時に電子レンジと湯沸しポットを、部屋に頼んで貰いました。バルセロナキアリ研究所とシマ病院まで徒歩圏内という事と、目の前にデパートと近くにサッカー場が有るので決めました。ホテルには日本人のスタッフの方が、週に何日か働きに来られているようで、部屋に『困った事等有りましたらお気軽にスタッフにお申し付けください。』と日本語でのメモをドアに挟んでくれていました。ホテルでは毎日クリーンサービスが有り、その時間を利用して、術後は散歩がてらコインランドリー(1駅離れた所)に行ったり、サッカー場の周りを歩いたり徒歩圏内の観光名所を見て周りました。食事は朝食付きのプランも有りますが、付けずにデパートの地下の食料品売り場でパンや野菜、飲料、お惣菜、デザートを購入しました。男の子で食事の量も多く、日本からもインスタントのご飯、スープ、コーヒー・ティースティック、一口高野豆腐、乾燥ひじき、袋ラーメン・焼きそば、御菓子等持参しました。コインランドリーも近くにあるので、着替えは2組程度あれば間に合ったのと、食料品を詰めて行っているので、消費して帰りは3つあった荷物が2つにして帰る事が出来ました。

言葉の問題も、先生と患者間では高橋さんが話をしてくださるので安心して受診、術前検査、手術を受ける事が出来ました。投薬も薬局まで同行して下さり、傍に居て通訳してくださるので助かりました。後、日本語とスペイン語で書かれた絵本を持参したので、数字や想定される場面での言葉が書かれており、その場面を指差して見せる事で、現地で理解して貰えるので大変重宝しました。携帯電話の翻訳アプリも使用しました。

医療費は健康保険の対象にはならなかったのですが、個人で入っている保険の診断書を持参し、事前に記入のお願いをしていたので、帰る前の診察時に書類を受け取る事もできましたし、帰国して直ぐに保険屋さんに提出し手術特約費用を受ける事ができました。

不定愁訴が多かった息子ですが、日が経つにつれ段々と気分不良も少なくなり、どうにか前向きに働こうと行動する事が出来るようになりました。本当にバルセロナキアリ研究所の皆さまのお陰です。ありがとうございました。

術後1ヶ月で痛みがなくなったキアリ奇形と脊柱側弯症患者のラケラさん

Publicado por ICSEB el 29 1月, 2019
ラケラ・トゥチリョ:キアリ奇形、脊柱側弯症、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群  
 

16/10/2018手術日:2018年10月16日 動画撮影日:2018年11月21日

ラケラ・トゥチリョさんはイタリアのナポリ出身で、終糸システム適用での終糸切断手術の術後1ヶ月検診で当研究所を訪れた際に、数年間にわたる痛みの末、どのように当研究所での治療に至ったかを、動画体験談で話してくださいました。20年にもわたって、重度の線維筋痛症の治療を受け、様々な種類の薬を試しましたが、痛みは和らがなかったと当時を振り返っています。
2016年6月2日に失神するほどの頭痛があり、MRI検査を受けたところアーノルド・キアリ奇形I型と診断されたそうです。ラケラさんの主治医のサポートのもと、インターネットでキアリ奇形の治療の専門機関を探していたところ、当研究所の存在を知り、周りの反対を押し切って当研究所を受診したそうです。そこで終糸病と診断され、外科治療を提案されました。
現在、手術から1ヶ月が経ち、術後にあった痛みは軽減し、頻繁に服用していた鎮痛剤はもう飲まなくてもよくなるほど回復し、まるで生まれ変わったようだと手術の感想を述べられています。
現在、「手術のおかげで体調が良くなり、一人で歩けるようになり、たくさんのことができるようになりました。術前にあった症状は術後1ヶ月でなくなり、今までの苦しみを忘れてしまったほどです。私と同じ病気で苦しんでいる人が、私と同じようにバルセロナキアリ研究所で治療が受けられることを願っています」と動画内で述べられています。

エリザベス・ストレイト:脊髄空洞症、脊柱側弯症、歯突起後屈

Publicado por ICSEB el 21 1月, 2019
  手術日:2018年8月28日 動画撮影日:2018年9月7日


こんにちは。私の名前はエリザベス・ストレイトです。メキシコで生まれましたが、現在はアメリカのフィラデルフィアに住んでいます。
2015年に脊髄空洞症と診断され、当時は頸部、胸部、腰の痛みがありました。痛みの原因が何なのかを突き止めるため、神経内科、脳神経外科など様々な専門家に診てもらい、長年にわたってうつ病や線維筋痛症などの診断を受けました。その頃、インターネットで自分の病気について探し始め、私の母国語であるスペイン語で探したところ、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所のホームページに辿り着くことができ、ロヨ先生の研究について知りました。2015年にバルセロナキアリ研究所にメールを送り、手術を受けるために必要な手続きなどについて聞きました。しかし、恐怖と住んでいる国がアメリカということも、アメリカ国内で私の病気を専門とする医師を探すことにしました。しかし、受診した医師からは薬物治療を提案されるだけでほとんど効果はなく、提案された外科治療はバルセロナキアリ研究所で行われているものよりもはるかにリスクを伴うものでした。
今年(2018年)に入って、再度バルセロナキアリ研究所にコンタクトを取ることにしました。私の持っているすべての検査画像を送り、バルセロナキアリ研究所からすぐに回答を得ることができました。研究所からは、私が終糸切断手術を受けられるとの回答がありました。
バルセロナキアリ研究所へと導いてくださった神様に感謝しています。手術のおかげで身体の痛みは驚くほど改善し、頸部、胸部、胸部の痛みはもうありません。
バルセロナキアリ研究所は素晴らしい医療機関で、現在手術から10日が経ちますが、体調はとてもいいです。
連絡先: [email protected][email protected]

ベロニカ・ヴァリッキオ:キアリ奇形、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 10 12月, 2018
  手術日:2013年10月29日 動画撮影日:2018年10月29日

みなさん、こんにちは。私はイタリア出身のベロニカと言います。私のこれまでの病歴についてみなさんにお話ししたいと思います。国際手話があまり得意ではないので、うまく伝わればいいのですが。
15歳の時から(現在28歳)、毎日頭が痛くて脱力感があり、常に体調不良でした。何度か医者に診てもらいましたが、異常は見つからず、学業と仕事でストレスが溜まっているのだろうと言われ、特にこれといった病気は見つからなかったので諦めていました。
私には20歳違いのいとこ(健聴者)がいて、同じような痛みを抱えていました。いとこは40歳なので、私よりも健康問題は深刻でした。いとこはこれ以上痛みに耐えられず、専門家/病院を探したそうです。そこでバルセロナ研究所を見つけ、治療を受けることにしました。最初に受けた診察で病名が確定され、手術を受ければこれ以上病状は悪化しないと言われたことから、いとこは手術を受けることにしました。手術後に体調の変化を感じ、診察でこの病気は先天性のものだと説明を受けたことから、私もすぐにバルセロナで治療を受けるようにと言いました。
私が手術を決意したのは23歳の時で、研究所を受診してそこで病名が確定され、手術を受けることにしました。
術前診察:立った状態ではバランス感覚を失い、頭痛や目の奥の痛みがありました。仰向けで脚を曲げてその状態を何秒か維持する検査があるのですが、維持できず、しゃがむと後頭部付近で何かが引っ張られるような感覚があり、脱力感もありました。
術後診察:術前とはうってかわって、直立の状態でもバランスを失うことはなく、頭痛もなくなり、仰向けで脚を曲げる検査も問題なくできました。体力が戻ってきて、人生は劇的に変わりました。
手術を受けることができて本当によかったと思っています。この動画を見ている方が、私と同じようにバルセロナキアリ研究所で治療が受けられることを心から願っています。
では。

カリナ・ロスティスラブ姉弟:キアリ奇形I型、脊髄空洞症、脊柱側弯症、終糸病

Publicado por ICSEB el 3 12月, 2018
カリナ・ダニリシュン: キアリ奇形、脊柱側弯症、椎間板症、終糸病  ロスティスラブ・ダニリシュン: キアリ奇形、脊髄空洞症、椎間板症、終糸病  
 

カリナちゃんの手術日:2018年2月13日 ロスティスラブ君の手術日:2018年10月16日 動画撮影日:2018年10月17日
動画内でカリナちゃんとロスティスラブ君姉弟のご両親(アレクサンドルさんとナタリアさん)は、当研究所での治療について語っています。
カリナちゃんは6歳の時に体の痛み、恐怖感、パニック障害、激しい頭痛を訴えるようになりました。アーノルド・キアリ奇形と診断され、神経病理学の専門医からはまだ手術は必要ないと言われたそうですが、ご両親はカリナちゃんの症状がとても心配だったそうです。そこで、自らインターネットで情報を探し始め、独自の治療を行っているバルセロナキアリ研究所を見つけたと経緯を語っています。カリナちゃんに症状が現れた頃、弟のロスティスラブ君にも体の痛みなどの症状が現れ、MRI検査をしましたがキアリ奇形とは診断されませんでした。
ご両親はカリナちゃんの人生が危険にさらされていると感じ、当研究所で手術を受けさせることにしました。術後の回復はご両親が想像していたよりも早く、カリナちゃんは手術をうけたその日には一人で歩いていたと術後の様子を述べられています。
カリナちゃんが手術を受けてウクライナに帰国してからは、今まであった症状はなくなり、睡眠も改善し、恐怖感も軽減したそうです。
カリナちゃんの手術でバルセロナを訪れた際にカリナちゃんの弟のロスティスラブ君も当研究所で診察を受けており、そこでロスティスラブ君がカリナちゃんよりも病気の影響を受けていたことがわかり、アーノルド・キアリ奇形と脊髄空洞症と診断され、終糸システム®適用での終糸切断手術を提案されました。
ロスティスラブ君はこの動画が撮影される前日に手術を受けており、体調も良好で、ご両親は当研究所の医療チームに対して感謝の気持ちを述べられています。ご両親は手術のおかげでカリナちゃんとロスティスラブ君によりよい人生を提供できたと喜んでいらっしゃり、終糸システム®適用での終糸切断手術によって病気の進行を止められたことから、キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症などの病気で苦しんでいる患者さんに当研究所での治療を心から勧めています。
連絡先: [email protected]

パトリシア・タニス:キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 9 11月, 2018
患者さんの声 アーノルドキアリI型症候群手術日:2016年9月13日

私が手術を受けてから2年以上経過しましたが、ある程度期間が経ってから私自身の経験を共有したいと思い、今まで体験談は書かずにいました。そして今回みなさんに私の体験談を共有したいと思います。
病気による症状は、かなり前から日常生活に支障をきたしていました。時間の経過とともに症状は悪化していき、なんとも耐え難いものでした。手術前は文字通り姿勢を変える度に激しい頭痛があり、上体を起こしたり、ストレッチをしたり、ベッドで寝返りを打っただけでも痛かったです。その他にも嚥下困難、しゃっくり、後頭部と背中の痙攣、足の痛み、めまいなどがありました。
術後すぐに上記の症状は無くなりました。文字通り、すべて!です。とても感動しました。
手術から最初の30日間もおそらく術後のステロイドの影響なのか、すべての症状がなくなりました。
手術から2ヶ月〜6ヶ月は症状の起伏があり、無理をした時やある特定の動きをした時にたまに頭痛やめまいがありました。また、手術の傷口の一部は通常よりも完治するのに時間がかかりました。この時期にあった症状は、頭痛とめまいだけです。おそらくこの症状は、手術または運動による脊髄の炎症と直接関係があるのではと思っています。
手術から6ヶ月〜12ヶ月では、たまにめまいや頭痛はありましたが、頻度や痛みの度合いは減り、頭痛とめまい以外のすべての症状はなくなりました。
手術から1年〜2年たった今でも症状はなく、頭痛がほんの数回、めまいも数回あったのみです。たまに運動しすぎた時に頭痛がするくらいです。
今ではガーデニングをしたりスポーツジムに行ったり、孫と遊ぶこともできています。本当に多くのことができるようになりました。時々無理をして、すっかり病気の存在を忘れてしまうことがありますが、術後、病気が発覚する前の自分に95%戻ったように思います(無理をした時にたまに軽度ですが頭痛があります)。
終糸切断手術は私の人生を変えました。バルセロナキアリ研究所のサルカ先生をはじめ、研究所スタッフのみなさんにはとても感謝しています。キアリ奇形と脊髄空洞症を患っているすべての方に、この手術を心から勧めたいと思います。現在、普通の生活が送れていることをとても嬉しく思っています。
お世話になりました! パトリシア・タニス アメリカ ユタ州ファーミントン 2016年9月13日手術

リル・ヴァン=ディック:キアリ奇形、脊髄空洞症、歯突起後屈、終糸病、神経頭蓋脊柱症候群、大後頭孔減圧術

Publicado por ICSEB el 23 10月, 2018
 
手術日:2017321
ベルギー人のリルちゃんは2017年3月21日に、終糸システム®適用での終糸切断手術を受けました。術前の症状は頭痛、電気が走るような痛み、灼熱感などで、車いすを使用していました。
終糸システム®適用での終糸切断手術後1日目
動画撮影日:2017322
抱えていた症状はなくなり、脚の力が戻ってきました。
手術後1年目
動画撮影日:2018418
歩行と生活の質が改善されました。
 

こんにちは。私はリルの母です。ベルギー人で、リルは現在10歳です。私達は終糸切断手術の術後1年検診でバルセロナに来ています。症状が出始めたのはリルが7歳の時で、夜に嘔吐を伴う頭痛がありました。
それからベルギーの小児脳神経外科医の診察を受け、2016年2月に脳部のMRI検査を受けるように言われました。その時にアーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形)と脊髄空洞症と診断されました。手術はそれから1ヶ月後に行われ、大後頭孔減圧術と硬膜形成術が行われました。合併症もなく手術は成功しましたが、残念ながら車いす生活を余儀なくされるほど病状は悪化していきました。半身不随になり、歩行ができなくなり、ひどい神経因性疼痛に苦しんでいました。
リルは死にたいと言って、安楽死を求めてきました。主人も私も無力を感じ、インターネット上で情報収集をし、バルセロナキアリ研究所の存在を知りました。
2017年2月にバルセロナキアリ研究所で診察を受けました。当時リルは松葉杖を使っていました。そしてその1ヶ月後に手術を受けにバルセロナへ来たときは、歩行困難だったため車いすを使用していました。手術後には足を動かせるようになって歩くスピードも速く、そして何より、もう痛みで苦しむことはなくなりました。
リル、手術から1年が経ったけど、どう?
痛みがなくなったから、すごくいい。私と同じ病気の子がいたらここに来るといいと思う。痛みがなくなって、体調がよくなるから。

ステファン・オーウェンズ:キアリ奇形、複数の椎間板症、終糸病

Publicado por ICSEB el 27 8月, 2018
キアリ奇形

手術日:2016年7月 神様は私をバルセロナキアリ研究所まで導いてくださり、研究所の外科医/スタッフのみなさんに命を救っていただきました。寝たきりだった私に希望と生活の質が戻ってきたのです。キアリ奇形や脊髄係留症候群(緊張終糸)などに関連する病気と闘っている患者さんに、心からこの治療を勧めたいと思います。患者さんの方から情報収集をし、研究所のバイリンガルスタッフとコンタクトを取ってみてください。知識を得て、苦痛からの解放と希望が見えてきます。私と妻にとって、バルセロナキアリ研究所はこの闘病生活の中で一番プロ意識が高いと感じられた医療機関です。素晴らしい研究所のスタッフであるカタリーナさんのアドバイスに従い、事前にアメリカ(ミシシッピ州)で必要な検査を受けてから、バルセロナへ向かいました。ホテルは研究所とシマ病院に近いところにしました。術前診察は二時間にも及び、手術をしてくださったフィアヨス先生に、私の病気と治療法について詳しい説明を受けました。フィアヨス先生/研究所に手術をしてもらい、術後のケアは素晴らしかったです。また、私と妻がアメリカに帰る前には、入念な術後診察も受けました。繰り返しになりますが、術前術後すべてのプロセスで研究所のプロ意識を感じ、治療を受けて本当によかったと思っています。バルセロナキアリ研究所の治療で希望を見いだせることを伝えるために、私達は日々取り組んでいます。研究所チームのみなさんには大変お世話になりました。 連絡先: [email protected]

マリア・ド=ソコッロ:キアリ奇形、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、椎間板症

Publicado por ICSEB el 8 5月, 2018
https://youtu.be/W8hP8YFlMAQ
手術日:2018年1月11日 撮影日:2018年1月25日

6年前にアーノルド・キアリI型症候群と診断され4年前に大後頭孔減圧術を受けたマリア・ド=ソコッロさんの妹さんのシセラ・ドスサントスさんは、動画内でこれまでの経緯について話されています。大後頭孔減圧術後、マリアさんの病状は悪化し、痛みの度合いは増し、呼吸困難、手足の脱力感などが現れました。2017年8月から症状の悪化から、車いす生活を余儀なくされました。また、マリアさんは2017年の4月に声を失ったため※、こうして妹さんのシセラさんが動画内でマリアさんの代わりに体験談を語っていらっしゃいます。
シセラさんは、大後頭孔減圧術後にマリアさんがインターネットで病気について調べ始めたことで、当研究所の存在を知ったそうで、それはまるで「トンネルの先にある光」だったそうです。それからマリアさんとシセラさんはバルセロナで治療を受けるために準備を始めたそうです。
当研究所で治療を受けてから2週間後、シセラさんは手術の効果に大変喜んだそうで、「術後の回復は素晴らしいものでした」と語っていらっしゃいます。シセラさんは、終糸システム®適用での終糸切断手術は病気の進行を止めるための手術であって、その後の症状の回復は患者さんそれぞれであることを理解しているものの、マリアさんの術後の改善は明らかなものだったとコメントしています。
シセラさんが気づいたマリアさんの術後の変化は下肢の血行改善で、「術前は冷たかった足が、術後ベッドに横になっているマリアを起こそうと足を触ったら温かいことに気づきました」と術後直後の変化について述べられ、また、術前のマリアさんの足は内側に萎縮していたのが、手術から数日後には「片方の足は100%改善し、もう片方の足はまだなので、これから理学療法やリハビリが必要になってきますが、回復する可能性は十分にありそうです」と語っています。
さらに、シセラさんは終糸切断手術後、マリアさんの頭痛がなくなったと語り、「バルセロナへ来た甲斐がありました。とてもすてきな経験となり、マリアと同じ病気をかかえている人で、バルセロナで治療を受けたい人、受けられる人にはぜひともこの治療を受けてほしいです。手術は素晴らしく、先生のレベルも患者さん対応も申し分ありません。」
最後に、シセラさんとマリアさんは動画内で「バルセロナキアリ研究所には感謝の言葉しかありません。特にブラジル人担当のマルタさんには温かく迎えていただき、まるでブラジル国内にいるような感覚で治療を受けられ、大変感謝しています」と述べられ、「私は妹として、マリアは患者として、終糸切断手術について知りたい人がいたら、どこにでも伝えに行くつもりです」と語っていられます。
当研究所からのコメント:患者さんおよびご家族の方には動画体験談にご協力いただきまして、誠にありがとうございます。マリアさんの病気を克服しようとする懸命な姿は、私達スタッフに大きな力を与えてくださいました。
※最新情報:ご家族から、2018年3月24日にマリアさんが声を取り戻したとの連絡がありました。
連絡先: [email protected]

デラニア・オリベイラ:キアリ奇形、脊髄空洞症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、椎間板症

Publicado por ICSEB el 8 5月, 2018
https://youtu.be/mfK7_x1IU2Q
手術日:2018年1月 撮影日:2018年2月


デラニアさんは現在30歳で、ブラジルのセアラー州のフォルタレザに住んでいます。動画内で、2016年にアーノルド・キアリI型症候群と診断された時は大変ショックだったそうで、「突然絶望のどん底に突き落とされたようでした。私には娘がいて、まだ叶えたい夢もあるのに…」と当時を振り返っています。
インターネットで病気について調べ始めたときに、当研究所の行っている治療を知ったそうで、「よりよい人生を送るために病気と闘おうと心と気持ちをオープンにした時、バルセロナキアリ研究所の存在を知りました」と語っています。
デラニアさんは、終糸システム®適用での終糸切断手術を受けてから10日後、体調がよくなったのを感じ、「術前は嚥下困難、呼吸困難、右手の脱力感などありましたが、現在体調はとてもいいです。以前はひざまずいたあとに立ち上がろうとしてもできなかったのが、今はできるようになり、他にもたくさんの改善点がありました」と術後の様子を述べられています。
また、デラニアさんは従来の治療法(大後頭孔減圧術)と当研究所が行っている治療法の違いについて、「大後頭孔減圧術はとてもリスクの高い手術ですが、バルセロナキアリ研究所の治療は体に負担の少ない手術です」と述べ、最後に他の患者さんへ、「まるで夢を見ているみたいです。みなさんも決してあきらめてはなりません。終糸切断手術は現在存在する最善の治療法です」とメッセージを送っています。
連絡先: [email protected]

グラディス=ベアトリス・デ=スポ

Publicado por ICSEB el 20 3月, 2018
https://youtu.be/g6CE6vW_Y7I
手術日:2016年10月 動画撮影日:2017年7月

こんにちは。
私の名前はグラディス=ベアトリス・デ=スポで、現在45歳でペルー出身です。アーノルド・キアリI型症候群と特発性脊髄空洞症を患っています。この病気と診断されるまで、病気に関する知識は全くありませんでした。治療を求めてペルーのいくつもの病院を受診しましたが、解決策は見つかりませんでした。
私の症状は灼熱感、めまい、疲労感、左腕の脱力感、手が震えて書類にサインできない状態でしたが、どうしてなのか当時はわかりませんでした。
そこで、インターネットで情報を探し始めたところ、バルセロナキアリ研究所の存在を知り、終糸切断手術を受けた患者さんの体験談を読みました。バルセロナに行って治療計画終糸システム®に従った終糸切断手術を受けるまで色々と大変でしたが、手術の翌日には症状の変化を感じることができて、とても嬉しかったです。
現在、手術から1年が経ちますが、症状はさらによくなり、人生は明らかに変わりました。今では頭痛もめまいもなくなり、前より疲れにくくなりました。以前は手が震えてサインができなかったのが、今では容易にできるようになりました。手術によって生活の質が改善でき、病気の進行を止めることができたのです。
ペルーで受診した脳神経外科医に大後頭孔減圧術を勧められたのは大変遺憾に思いますが、私はすぐにリスクの高い手術だとわかったので、大後頭孔減圧術とは全く異なる終糸切断手術を受けることにしました。
私と同じ病気で苦しんでいる方は、ぜひ手術を受けにバルセロナに来てください。手術のおかげで私の人生は変わりました。ありがとうございました!

ライス・デ-オリベイラ:キアリ奇形I型、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 14 3月, 2018

手術から1年後に撮影された動画体験談

動画撮影日:2017年6月


ライス・デ=オリベイラさんは、2017年6月に当研究所を訪れた際に、終糸切断手術を受けて1年経った様子を述べられています。
今から1年前に終糸システム®に従った終糸切断手術を受けました。私が手術についてお伝えしたいことは、手術のおかげで人生が変わったということです。私の場合、大後頭孔減圧術を最初に受けてしまったものの(今でも手術による後遺症はあります)、終糸切断手術のおかげで生活の質が改善され、人生が大きく変わりました。素晴らしい対応をしてくださったバルセロナキアリ研究所の先生とスタッフの方には感謝の言葉しかありません。終糸切断手術を受けたことを全く後悔していませんし、仮に手術を受ける前に戻れたとしても、終糸切断手術を受けていると思います。術前にあったひどい頭痛と感覚消失、めまいなどは現在だいぶよくなり、これから歳月を重ねるたびにもっとよくなるのではと思っています。


    手術日:2016年6月

小さい頃は体の痛みと息苦しさから、他の子供と同じように走ったり遊んだりすることができませんでした。思春期になり、頭痛、全身の痛み、疲労感、両目と両脚の震えなど、症状は悪化していきました。17歳から2年間はさらに症状の悪化が見られ、複数の病院で診てもらいましたが、診断名は副鼻腔炎から慢性偏頭痛など、各病院で違っていました。19歳の時にMRI検査をして重度のキアリ奇形がわかり、神経内科の先生に大後頭孔減圧術を受けるように言われました。私の経験から言えば、キアリ奇形についてよく知らない先生が多く、大後頭孔減圧術しか治療法がないと思っている先生が多いために、減圧術しか勧められないのだと思います。
私は大後頭孔減圧術を受けましたが、症状は良くなるどころか悪化し、仕事と学業を続けられなくなってしまいました。私はいつからか、いかに痛みを軽減するかのみを考えて生きるようになりました。それから少しして、インターネットでキアリ奇形の治療法を探し始め、大後頭孔減圧術とは全く違う治療を提供しているバルセロナキアリ研究所の存在を知りました。
終糸切断手術を受けてから20日後、痛みもなくなり、疲労感も改善、体調もよくなりました。毎日体の新しい感覚を覚え、まるで生きることを学んでいるような感覚です。私から申し上げたいことは、アーノルド・キアリ奇形と診断され、どうしたらいいのか迷っている方、もし避けられるなら大後頭孔減圧術は受けないでください。バルセロナキアリ研究所での治療は高額なのですべての人が受けられる治療ではありませんが、研究所での治療を選ぶことができるなら、ぜひバルセロナで手術を受け、私のように生きることがどういうことなのか、もう一度体験してみてください。
連絡先: [email protected]

ラリサ・クズニエツォバ:キアリ奇形、脊髄空洞症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 29 1月, 2018
手術日:20162

病気と術後の回復記

3、4歳の頃から、色のついた物が振動しているのが見えたり、宙に浮くような感覚があったのを覚えています。小さい頃はおとなしい性格で、動きを伴った遊びよりも、静かな暖かい場所で落ち着いた遊びをするのが好きでした。12歳の時には、少し活発になりましたが、体育の授業は苦手でした。ロープ上りの時間では、胸部が痛くなり、手に力が入らなかったので上ることができませんでした。走ったりジャンプしたりすると首や頭に変な感覚があったので、あまり好きではありませんでした。また、幼少期から匂いを区別することができません。 最初の出産(自然分娩でしたが陣痛がなく、難産)では輸血が必要になり、両太ももに長さ約30cm、深さ3〜5cmの窪みが形成され、痛みはなかったものの、見た目は恐ろしいものでした。これは1年半後に消えました。 息子が1歳半になった時に、仕事復帰しました。うちで仕事をすることも多く、1984年6月に自宅で仕事をしていた時に、突然15分間ほど何も見えなくなりました。救急車で運ばれ、私の血圧を見てびっくりした医師の口から「この血圧では死んでもおかしくない」と聞こえたほどでした。入院しブロック療法を受けましたが、結局病院では異常は見つかりませんでした。退院してからは、たまにですが激しい頭痛、低血圧、めまい、吐き気があり、数回吐いたこともあります。何回も気を失いそうになり、耳鳴りもありました。 1985年に第二子を出産しました。この時も陣痛がなかったので、陣痛促進剤が打たれました。お産はとても早かったです。最初の1年はよく風邪を引いていて、1年経っても傷口は塞がりませんでした。数ヶ月ずっと炎症を起こしていて、傷口が膿んでしまい、傷跡は残り、どんな治療も効果がありませんでした。同じ頃、心臓が痛むようになりました(少なくとも私にはそう思えました)。左向きで横になると心臓が激しく鼓動するのが聞こえ、その鼓動を耳で感じるほどでした。その時の血圧は92-125でした。慢性的な頻脈だと診断されましたが原因はわからず、2002年までずっとこのような状況でした。 2002年、私たち家族はニュージーランドに住んでいて、肉屋を経営していました。仕事は肉体的に辛く、常に寒かったです。ストレスもたくさん抱えていました。7月/8月に最初の症状が見られました。意識を失い、意識を取り戻した時には激しい頭痛があり、舌がもつれ、左足を引きずって歩かなければならず、左腕はぶら下がっているような感覚で、筋肉痛もありました。顔の左半分は垂れ下がっているように感じました。入院することになり、脳のMRI検査を受けましたが、何も異常は見つかりませんでした。その後3ヶ月のうちに頻脈、低血圧、吐き気、頭痛などがありました。一度、20歳の息子が付き添っている時に、心肺停止の状態に陥ったことがあります。意識を取り戻した時には全身がむくんでいて、頭痛を伴った心臓の激痛があり、1週間入院しました。耳鳴りがまた始まり、時々何も聞こえなくなりました。 退院してからは右膝が痛むようになり、特に座った後に起き上がろうとすると痛みました。この時期は痛みがひどくて叫ぶほどで、それは2年ほど続きました。治療の効果はなかったのですが、痛みはいつの間にかなくなっていました。この二年間のうちに造影剤を使って全身MRI検査を受け、脊髄空洞症キアリ奇形Iが見つかりました。 2005年12月末にロシアのトムスクに帰国しました。2008年と2011年に特に症状が現れましたが、年に2回ほど神経病理学の先生に診てもらい、脳のビタミン剤と抗うつ剤を処方してもらいました。2008年以降、イライラすることが増えました。生まれてからずっと手と足は冷たかったです。下半身の筋肉をつけるため、体の痛みはあるものの1988年以降、毎日運動はしていました。 2013年から体の関節や筋肉のあちこちが常に痛むようになりました。左脚の骨が焼けるように痛み、両足の痛みを伴う痙攣が15分〜30分ほどありました。また、便失禁もあり、外出時に何回か我慢できなくて便が漏れてしまうこともありました。 2014年には外出中に転倒することがあり、誰かに後ろから膝を曲げられたような感覚がありました。2015年から朝起き上がる時に転倒することが増え、アキレス腱の痛みと衰弱感がありました。2km以上歩くと激しい疲労感に襲われ、めまい、衰弱感、吐き気、そして時には嘔吐もあり、階段の上り下りも辛かったです(エレベーターのない6階のアパートに住んでいました)。 2016223日にバルセロナキアリ研究所で終糸切断手術を受けました。2016224日に退院。手術は無事に終わり、体調はとてもいいです。

手術から1ヶ月後

目のむくみ、まぶた(特に右側)の痛みがありました。2016年3月2日まで、朝の目やにが酷かったです。2016年3月2日以降は、目が重く感じることもなくなり、上下左右を見るのも楽になりました。2016年3月3日からは、両手の肌の色が変わり、赤みやむくみも取れていきました。顔やまぶたのむくみも取れ、目が以前より大きく見えました。左向きで横になった時にもう心臓の音も聞こえませんし、終糸切断手術を受けてから血圧は73-75です。 15年間、背中と腰の痛みからうつ伏せになって寝ることができませんでしたが、手術を受けてからはうつ伏せで寝られるようになりました(うつ伏せで寝るのが好きです)。もう骨も関節も痛くありません。腎臓も腸もうまく機能しているようで、トイレも我慢できるようになり、この月は二度だけ便失禁がありました。よく歩くようになり、5km〜7km歩いても疲れることはありません。手術の時の静脈注射の跡は術後すぐに消えました。以前なら長い間膿が出て、跡が残っていたはずです。 爪の色も変わりました。手術を受ける前は、足の指2本は黒く、どんなケアをしても色は変わらなかったのですが、術後爪の色は正常に戻りました。すべての爪が輝いています。声がかれたり咳もよくしていたのですが、2016年2月29日以降は声がかれる回数も減り、特に夜は喉が潤っているように感じます。体温も変わりました。血行がよくなったようで、体がぽかぽかするので、もう夜寝るときに靴下を履かなくてもよくなりました。頭もすっきりして、耳鳴りもなくなり、よくいらいらしていたのですが、術後は落ち着いています。 2016年3月3日、左足に痙攣がありましたが、数分で消えました。2016年3月4日に術後検診に行き、全てに改善が見られました。左手の握力が以前は7kgでしたが10kgになっていました。傷口のガーゼを替えてもらい、傷口はきれいに塞がってきていると言われました。もう問題なく座ることができます。3月5日の朝に2時間ほど左肩と左腕に軽い痛みがありましたが、今は何時間も歩くことができ、体力もあります。 今日は2016年3月6日。2015年に階段から転倒した時にできた傷と両足の犬に噛まれた跡は、今では目立たなくなりました。2016年3月7日にロシアに帰国した際には傷口が少し痛みましたが、無事に飛行機に乗って帰れました。 2001年と2006年の2回、血清腫除去のために腹部の手術を受けましたが、それ以降、お腹を触るとクッションのように何も感覚がありませんでしたが、終糸切断手術を受けてからは、神経機能が回復したようで、腹部を触るときちんと感覚があります。さらに、腹部の手術でできたケロイドが今月になって目立たなくなってきた気がします(今日は2016年3月5日)。朝に咳があり、白い液体のようなものが出ますが、これは肺をきれいにしているからでしょうか。

 手術から2ヶ月後

体調は安定しています。ごくたまに両脚に30分ほどの筋肉痛がありますが、ごくわずかです。まだ傷口が痛むので、試してみましたがセックスはできませんでした。傷口の痛みは2週間ほど続き、頭痛は軽度でしたがありました。咳をすると、まだ白い液体が出てきます。肺の中をきれいにしているからではないかと思っています。 体幹と上肢の運動を1日20分、フィットネスバイクを1日おきに5分、そして毎日5、6kmは歩いています。フィットネスバイクを3回やったところ、腰部(傷口でしょうか)が痛むようになり、今はやめて少し様子を見ています。 4月14日から15日まで寝ている時に両膝と両肘、両腕の激しい痛みがあり、起きようとしても起きられず、ただ、朝起きると痛みがあるのは両肘のみで、運動をすると消えました。その2日後、太ももの痛みで目を覚ましましたが、朝には消えていました。右太ももの窪みは以前より目立たなくなってきて、臀部の窪みも同様に薄くなっています。腰部の痛みは軽度ですが、まだあります。便失禁については手術から2ヶ月経って、すっかり改善されました。トイレを我慢することができるので、安心して散歩ができます。

手術から3ヶ月後

 体調はよく、活発に動いています。4月25日と26日の夜に下半身(鼠蹊部からつま先にかけて)が痛くて目が覚めました。筋肉痛や骨の痛みがありましたが、30分も続かずすぐに消えました。翌日は短時間でしたが両膝の痛みがありました。これは神経が回復したからでしょうか。5月1日は傷口が焼けるように痛かったですが、痛み止めを飲むと消えました。5月10日の夜に右腕の痛みがありましたが、すぐに消えました。5月19日から21日にかけて朝にあった咳はなくなり、肺から出る白い液体もなくなりました。 手術から3ヶ月後の最終週、階段を上り下りしながら壁紙を貼っていたところ、腰が痛くなりました。鎮痛剤を飲んだら痛みが和らぎましたが、まだこういう動きは早すぎたのだと思います。今日は5月23日で、1週間前から左目が痛むようになりましたが、軽度です。

手術から4ヶ月後

(2016/5/24-2016/6/24)

 体調は良好、安定しています。よく歩き、活発に動いています。2、3ヶ月の間で、今月は頸部が少し痛み、数日間疲れが取れない時がありました。

手術から5ヶ月後

(2016/6/24-2016/7/24)

体調は良好、安定していて、よく歩いています。ベトナム旅行に行き、たくさん歩きましたが、体調はとてもよかったです。6月27日の夜に30分ほど両膝が痛みました。

手術から6ヶ月後

(2016/7/24-2016/8/24)

 誕生日(8月2日)の3日前から傷口が痛むようになりました。1週間痛みは続き、数日間運動をやめたところ、痛みは消えました。 8月30日に眼科医の診察を受け、先生には視力が70%もよくなったと言われました。現在、眼鏡をかけなくても車の運転ができるようになりました。視力はだいぶ回復し、術前は左目が-1,5、右目が-1で、両眼ともに-1の乱視だったのが、現在は両眼ともに-0,75で、左目の乱視はCYL -0,5、AXIS 45ºです。

手術から1年後

 体調はよく、前より活発に動いています。唯一残っているのは軽度の腰痛です。4月に術後検診のため再度MRI検査を受けるので、どのような結果が出るか楽しみです。 メールアドレス: [email protected]

デイズ・アパレシダ:キアリ奇形、脊髄空洞症、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 11 1月, 2018
手術日:2017年3月

私の名前はデイズです。現在34歳で、28歳の時から原因不明の疼痛が不定期にありました。2014年7月に痛みは悪化し、とても痛かったのですぐに病院で診てもらうと、腰椎、鬱、線維筋痛症と診断されました。病院から指示された治療を続け、処方薬も飲みましたが、痛みは治まりませんでした。
痛みがひどかったので病院に行き、当直医だった先生に薬を飲んでも効果は得られず、もうこれ以上痛みに耐えられない旨を話すと、先生から腰仙部のMRI検査を受けるように言われました。そしてその検査結果を持って整形外科に行くように言われました。
整形外科の先生には「MRIから異常が見つかった」とだけ告げられ、具体的な説明は受けず、脊椎の専門医を受診するように言われました。家に着いてから、検査結果の報告書に書いてあった“脊髄空洞症”についてインターネットで調べると、“奇病であり、脊髄の退行性疾患。治療法はなく、時間とともに車いす生活を強いられることになる”と書いてあり、その時私は自分が“爆弾”を抱えていることに気づきました。
バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所のホームページは、病気について初めてインターネット検索した時に見つけていましたが、書いてあることがあまりにも私が他のサイトで読んだ内容と違うので、気に留めていませんでした。その後、病気についてさらに調べていくと、Facebookに患者さんによって作られた患者サポートグループがあり、グループメンバーが意外に多かったので、私が思っていたよりも稀な病気ではないことがわかりました。そのグループメンバーの中で、バルセロナで治療を受けた人に連絡を取り体験談を聞くと、手術はとてもよかったそうで、従来の手術(大後頭孔減圧術)を受けたブラジル人患者さんの意見とはかなり違うものでした。
早速、検査画像をバルセロナキアリ研究所に送り、研究所からは私がキアリ奇形、脊髄空洞症以外に神経頭蓋脊柱症候群を患っているとの返答がありました。また、手術費用の見積も送られてきました。
2016年4月に、手術費用を準備するため募金活動を始めました。募金活動の期間はおよそ1年で、2017年3月21日、待ちに待った終糸切断手術を受けることができました。手術から8時間後には、腕や脚の筋力の改善を明らかに感じ、手術から10日後の術後検診では、それ以外の改善点も確認できました。特にびっくりしたのが、右腕(運動機能はすでに失っていました)と三か所の反射の亢進が改善していたことでした。術後すぐに反射の正常化が見られ、これは通常術後1年経ってからよくなるものだそうです。大きな改善点は、後頭部、頭部、頸部、右肩と腰部の痛みがなくなったことで、生活の質が改善されました。現在手術から3ヶ月が経ちますが、術前に処方された抗うつ剤(痛みの原因は精神的なものからくると言われて処方されたもの)はもう飲んでいません。
バルセロナキアリ研究所では、病気の進行を止めるために手術が行われますが、私はそれ以上だと思っていて、手術を受けたことは私の人生で一番いいお金の使い方をしたと思っています。
夢の実現をサポートしてくれた神様や周りの人に感謝し、私や他の終糸切断手術を受けた患者さんの体験談が、多くの医師の注意を引き、終糸切断手術の効果をより多くの患者さんが得られることを願っています。
連絡先: [email protected]

テレサ・バルマーニャ:アーノルド・キアリ奇形I型

Publicado por ICSEB el 29 9月, 2017
https://youtu.be/GH7gM1HF9lo   手術日:2006年7月4日 動画撮影日:2017年7月12日

私はテレサ・バルマーニャと言います。スペインのマルグラッド・ダ・マールに住んでいます。私の抱えていた症状は嚥下困難や、水を飲むと鼻から出てしまったり、頭を上下左右に動かしたりすることができませんでした。大きな音がするところにいると激しい頭痛がしました。かかりつけの先生には鎮痛剤を処方されるだけで、私はどうしたらいいのかわかりませんでした。そんな時にタラゴナ県のカサルス先生に診てもらうことになり、MRI画像の結果キアリ奇形と診断されました。先生には従来行われる手術は頭を切る手術で、車椅子生活になるリスクを伴う手術であると言われたので、私はこの治療を受けないことにしました。そして、カサルス先生からロヨ先生を紹介され、体が麻痺して車椅子生活を余儀なくされる前に一度ロヨ先生に診てもらったらどうかと提案されました(カサルス先生とロヨ先生は勉学を共にした仲で、カサルス先生はロヨ先生の医師としての能力を高く評価していました)。後日ロヨ先生に診てもらい、終糸切断手術を早期に受けるように言われたので、そうしました。
今日は術後検診で研究所に来ましたが、身体検査の結果も良く、体調もとてもいいです。私と同じように病気で苦しんでいる方へ、心から終糸切断手術を勧めます。私は今から12年前に終糸切断手術を受けましたが、手術の結果に満足していますし、手術を受けてよかったと思っています。

電話番号: (+34) 937 612 963 メールアドレス: [email protected]

イタリア人3兄弟:キアリ奇形、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 22 9月, 2017
手術実施年:2014年と2016年

みなさん、こんにちは。
私たち夫婦は素晴らしい3人の子供に恵まれましたが、不幸にも3人ともキアリ奇形を持って生まれました。当時の私たちは、キアリ奇形という病気が存在することすら知りませんでした。
長女に病気の症状が出始めたのは、娘がまだ小さいときでした。周期的な嘔吐に加え、成長とともに頭痛や音と光に対して敏感になるようになりました。娘がどんな病気を抱えているのか調べるため、イタリア中の病院を回りました。バルセロナキアリ研究所で診てもらう前に訪れたローマの病院では、神経内科医長に診てもらいましたが、先生からは単なる頭痛だから、これ以上検査をする必要はないと言われました。長女が頭痛のほか、脚の疲れやめまいなども訴えていると話しましたが、それでも単なる頭痛と言うだけでした。
診断に納得がいかなかったので、ローマにあるもう一つの病院に行き、そこでは細かく診てもらえ、MRI検査を受けるように言われました。しかし、その病院の放射線技師から「キアリ奇形II型」という誤診を受け、そこから私たちの苦難の道が始まりました。私たち夫婦はインターネットで必死に情報を集め、イタリアやアメリカの有名な病院にコンタクトを取りました。最終的にスペインにあるバルセロナキアリ研究所に連絡を取り、すぐに長女の病気がキアリ奇形I型だとの回答が来ました。その後バルセロナキアリ研究所について調べ始め、手術を受けた人に電話もかけたりしました。そして、バルセロナキアリ研究所を信じて、長女に手術を受けさせることにしました。
長女の人生は、手術を受けた日から変わりました。術後の1ヶ月検診でバルセロナに戻った際に、術前は100メートルも歩けなかった娘が、術後は10キロも歩けるようになっていました。術前は、頭痛で車内で音楽を聞くことなんてできなかったのに、術後は問題なく音楽を聞いていました。
長女のことがあったので、もう2人の子供にも似たような症状が出ていることにすぐに気づきました。そこで、二人もバルセロナに連れて行き手術を受けさせました。手術の結果は素晴らしいものでした。
ロヨ先生、フィアヨス先生、イタリア語担当のエレナさんとジョイアさんはじめ、すべての研究所チームのみなさんに心から感謝申し上げます。研究所のみなさんには私たち夫婦、そして子供達の人生に新しい希望の光を注いでくれました。
お父様のファビオさんの連絡先: +39 335.6043769

フェルナンダ=イザベル・マイア:キアリ奇形、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 18 9月, 2017
https://youtu.be/cgl-AKiAxkk
手術日:2017年6月 動画撮影日:2017年7月

みなさん、こんにちは。私の名前はイザベルで、43歳です。2016年8月末にキアリ奇形と診断されました。14年前から症状はあり、自分の病気について調べようとインターネットで検索を始めたところ、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所のホームページを見つけ、すぐにコンタクトをとりました。診察では私の話に注意深く耳を傾けてくれ、すべて順調に進みました。私は自身の苦しみに終止符を打つために、終糸切断手術を受けることにしました。
現在、手術から1ヶ月が経ちますが、体調はとてもいいです。術前は頭痛と平衡感覚の乱れ、両手と両脚のひどい痛みがあり、地獄のようでした。当時は激しい疲労感と痛みから、毎日自分の存在を消すかのように生きていました。今はほぼ完全に頭痛も平衡感覚の乱れもなくなりました。まだ疲労感は残っているものの程度は軽く、術前にあった疼痛の度合いも半分に減りました。
バルセロナキアリ研究所が私を救ってくれたのです。サマンタさん、サルカ先生、そして研究所のみなさん、大変お世話になりました。 この動画をご覧になっているみなさんにお伝えしたいのは、これ以上情報収集や自問自答はやめて、一度バルセロナキアリ研究所を訪れてみてください。親切に対応してくれます。シンプルなことですが、バルセロナに来られる可能性があるなら、それを実行するのみです。
研究所のみなさん、本当にありがとうございました。

ニエベス・ワン:キアリ奇形、頚椎椎間板症、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 4 9月, 2017
手術日:2011年6月

みなさん、こんにちは。
2010年に自分の病気を治してくれる医師に会うまでの辛い道のりについて記事を書いたのですが、今回それをここでみなさんに共有したいと思います。書いた当時は、スペインでの治療が嘘か本当かわからなかったので、実際の情報を得るためにインターネット上に私の書いた記事を公開することにしたのです。
私はバルセロナキアリ研究所で手術を受けた3人目の中国人患者です。最初に治療を受けた中国人女性の一人から電話をもらい、「ワンさんの公開した記事を読んで感銘を受けました。私はバルセロナから治療を受けて帰ってきたばかりですが、手術の効果は本当です!バルセロナの治療が都市伝説なんかではないことを私が保証します」と、バルセロナキアリ研究所にたどり着くまでの詳細をその女性から聞くことができました。
そこで私は同じ病気で苦しんでいる人が間違った道を選んでしまわないように、自分の体験談を共有することにしました。バルセロナでの治療は、確かで間違いのない選択だったと思います。20年前に終糸切断手術を受けられていたのなら、今まで味わった痛々しい経験をせずに済んだでしょう。
今でも歩行困難や咳、嘔吐などはありますが、術前に比べればだいぶ良くなったので、治療の効果に大変満足しています。一番重要なのは、終糸切断手術を受けて病気の進行が止まったことです(これが終糸切断手術を受けた目的でもあります)。
バルセロナの街は大変美しく、手術直後は傷口が少し痛みホテルで休んでいましたが、3日後には主人と一緒に観光をしたり、シーフードを食べたり、買い物をしたりして楽しむことができました。
メールアドレス: [email protected]

———— 2010年にインターネットに掲載した記事 ———–

“辛い道のり”
私はニエベス・ワンで、49歳です。多くの皆さんと同じように、素晴らしい主人と娘に恵まれて素敵な人生を送っているように見えますが、現実は少し違います。私はキアリ奇形という非常に稀な病気を患っていて、毎日痛みとストレス、恐怖の中で生きています。
20年前からうまく歩けなくなっていることに気づき、よくドアの敷居でつまずいていましたが、当時は家族のことや育児、仕事が忙しすぎて特に気には留めていませんでした。しかし、いつからか自転車でバランスを崩して転倒するようになり、ハイヒールも履けなくなり、娘の世話もできなくなってしまい、1991年に主人とともに病気を治してくれる医師探しを始めました。診てもらった先生はそれぞれ言うことが違い、一人はリューマチや脳萎縮、もう一人は脳血管に問題があると言っていました。西洋医学から東洋医学にわたって多くの病院を受診しました。鍼治療、電気治療、占いなども試しましたが、病気は改善するどころか悪化していきました。
ある日、一人の先生から私は難病を患っていて、薬物治療では治らないから外科治療が必要になるけれど、手術のリスクが高い割に病気の進行は止められない治療だと言われ、経過観察を勧められました。
時は経ち、2000年になりました。当時すでに歩行時にバランス感覚を失うことがあり、立っている時の不安定、咳や嘔吐、頭痛、不眠症などがありました。同年10月19日、不本意ながら大後頭孔減圧術を受けることにしました。あの時の痛みは決して忘れません。手術は5時間にもおよび、頭部を14針も縫いました。術後1ヶ月間は熱が出て、主人と妹が交代で私の面倒を見に病院に来ていました。36日間、主人は病室のベッドの横にあるソファーで寝泊まりしていました。そんな主人の姿に感動して感謝でいっぱいになりましたが、同時に主人の疲れ切った表情や私のことを心配している姿を見て、悲しくて涙が溢れました。
術後少しは良くなりましたが、すぐに悪化していきました。私が外出するたびに、近所の人には「朝から酔っぱらっているのかい?飲んでばかりいたら脳血栓になるよ」と言われました。ひどいと思いませんか!?人をバカにした態度や発言に、私は笑って返すべきか泣くべきなのかわかりませんでした。健康な人を羨ましく思い、デパートで素敵なハイヒールを見てはいつかこれを履いて歩いてみたいと思ったりもしました。
2006年、娘が大学進学のためにうちを出たので、主人とともに再度北京の“専門家”の元を訪れました。この専門家には「大後頭孔減圧術をすでに受けたのなら、何のために診察に来たのですか?この病気は完治しない病気ですよ」と冷たく言われて診察は終了。その言葉にショックを受けて、その場で泣いてしまいました。当時の症状は歩行困難、直立時の不安定、ひどい咳や嘔吐、嚥下困難、不眠症で、私は「確かにそうだ…大後頭孔減圧術の再手術を受けるくらいなら、その前に死んだほうがマシだ」と思いました。しかし、最終的に私は諦めませんでした。毎日医学の進歩、奇跡に出会えるのを信じて自分の病気に関する情報を探し始めました。病気の進行によって便失禁や麻痺が起こることや、痛みが原因で亡くなった症例もあると知り、もしかして私も将来こうなってしまうのでは?と考えたりもしました。
2010年に行ったMRI検査の報告書には、3ミリの小脳扁桃下垂があると書かれていました。偶然にも、私の患っている病気の進行を止められる治療を行っている専門機関の情報を見つけました。手術時間はたったの45分で、体に負担のかからない治療を提案しているそうです。痛みはなく、手術の翌日には退院できるとのこと。それを聞いて私は数日間興奮していました。伝説?それとも夢?とにかく信じられませんでした。辛い道のりではなく、穏やかで幸せな人生が待っていることを切に願っています。
ニエベス・ワン 2010年5月10日

アレッサンドラ・カントゥアリア:キアリ奇形、脊髄空洞症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、椎間板症

Publicado por ICSEB el 28 7月, 2017
https://youtu.be/4m7UTG6RhHY

手術日:2017228
ブラジル人のアレッサンドラ・カントゥアリアさんは、確定診断を受けるのに実に20年もの歳月を要しました。キアリ奇形I型、脊髄空洞症、脊柱側弯症を患っていて、全身の疼痛や頭痛などに悩まされていました。アレッサンドラさんは動画体験談の中で、バルセロナに来る前に複数の医師に診てもらい、痛みの原因は線維筋痛症、リューマチ、三叉神経痛、うつ病から来ていると告げられたそうです。
「おそらく先生は私をどう治療していいのかわからなかったのでしょう。”精神が病んでいるから身体も病んでいる”として、心療内科での受診を勧められました。でも私はうつ病でも線維筋痛症でもリューマチでもありません。私の病気は”キアリ奇形”です。」
 検査を重ねるうちに、キアリ奇形だけではなく、脊柱側弯症と脊髄空洞症も患っていることがわかり、アレッサンドラさんは病気についてインターネットで調べるようになったそうです。そしてある患者さんの書き込みを見つけ、そこにはバルセロナで受けた治療後に病状の改善を感じたと書いてあったそうです。
「バルセロナに来る前にいろいろと調べました。たくさんの体験談を読みましたが、ポルトガル語でも外国語でも同じように手術の効果についての記述が見られました。」
アレッサンドラさんは、ブラジルの先生に勧められていた大後頭孔減圧術の手術を受けずに、バルセロナでの治療を受けることにしました。終糸切断手術から6時間後、頭痛、頸部と肩と後頭部にあった圧迫感などの症状に変化を感じ、握力も増え、足に力が入るようになったそうです。
「バルセロナでの治療もブラジルでの治療も、病気の進行を止めてこれ以上病気を悪化させないことを目的とした治療であり、病気の完治は保証されませんでした。しかし、バルセロナでの治療後に病状の変化を感じ、私が抱えていた症状の80%はなくなったと断言できます。私は今新しい人生を手に入れ、正直痛みのない人生とはどういうものか、終糸切断手術を受けた2月28日までわかりませんでしたが、今はその痛みのない人生をどう生きるか考えているところです。」
 アレッサンドラさんはより多くの医師に終糸切断手術に関心を持ってもらえるように、動画体験談をご覧になっている皆さんに治療の普及を促しています。
最後に、常にアレッサンドラさんを支えたご家族とご友人に感謝の気持ちを述べられるとともに、当研究所のロヨ医師の「人間にとって何が一番大事かを考え、患者の病状の改善や治療の普及のために犠牲を惜しまない人柄」に敬意を表されています。また、サルカ医師の「素朴さ、寛大さ、計り知れない優しさ」にも感謝の言葉を述べられています。さらに、ポルトガル語担当のマルタさんはじめバルセロナキアリ研究所チームスタッフに対しては、「私たち家族を温かく迎えてくれた人間味のあるチーム」として、感謝のメッセージを述べられています。
 メールアドレス: [email protected]

ジネブラ・マリ:脊髄空洞症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 7 7月, 2017
https://youtu.be/8IPWQqS-WVo

手術日:2016112 撮影日:2017年5月8日
ジネブラ・マリさんはイタリア人で、現在18歳です。ジネブラさんは動画体験談の中で、最初に痛みを感じた日から病気が悪化し終糸切断手術までに至った過程、また病気との日々をお母様と一緒に振り返っています。終糸切断手術から1年半が経ち、術後検診で当研究所を訪れた際、自身の経験を他の患者さんと共有したいという思いから、今回動画体験談を提供してくださいました。
ジネブラさんは小さい頃からすでに右半身と頭部に痛みを感じていたそうですが、成長期によるものだと思い、特に気には留めていなかったそうです。15歳の時に激しい頭痛、右腕の筋力低下、歩行困難、バランス感覚にも異常が現れ、右脚の痛みもあったそうです。姿勢の悪さからくるものだと疑い整形外科を受診したそうですが、症状の原因は姿勢の悪さからくるものではないと言われたそうです。それ以降、イタリア国内の様々な医療機関で診てもらったものの原因はわからず、特に病気の原因が精神的なものなのか、それとも身体的なものなのかわからず困惑したと当時の心境を述べています。
2015年9月末、時間の経過とともに悪化していった腕の痛みがさらに悪化し、ほぼ麻痺状態になり、高校への進学を控えていましたが、試験ではデッサンはおろか鉛筆を握ることもできず、口頭試験しか受けられなかったそうです。その後、複数の病院を受診したものの原因は突き止められず、やっとローマの病院でMRI検査を受け、脊髄空洞症と診断されました。脊髄空洞症がどういう病気なのか調べるため、インターネットで情報を探し始めると、脊髄空洞症の症状がジネブラさん自身の症状とよく似ていることに気づき、ジネブラさんは病気の治療法を探し続けましたが、ほぼ半身麻痺状態になるまで病気は悪化していました。ジネブラさんは学校をやめ、友達との付き合いもなくなり、寝たきりの生活になりました。
ある日、途方にくれたジネブラさんはインターネットで「脊髄空洞症」と検索したところ、バルセロナキアリ研究所のホームページを見つけたそうです。ウェブ上に掲載してあった体験談を読み、手術を受けた患者さんにも直接連絡を取り、バルセロナキアリ研究所にMRI検査を送り、2015年12月23日に診察を受けました。研究所の医療チームからこのままでは病気は悪化する一方だと告げられ、手術を受ける決断をしたそうです。終糸切断手術は2016年1月12日に行われ、術後ジネブラさんはすぐに右腕が動かせるようになり、文字も書けるようになったそうで、術後の回復具合に家族全員で驚き、喜んだと当時を振り返っています。術前にあった頭痛や電気が走るような痛みは今でもあるそうですが、右半身だけに留まっていて、右腕は自由に動かせるようになり、以前のように絵を描いたり裁縫をしたりできるようになったと語っています。終糸切断手術後にイタリアで複雑な外科治療を受けたそうですが、終糸切断手術後に得られた回復は今も続いているということで、ジネブラさんは「終糸切断手術の結果に大満足です。この手術が何回でも受けられるならまた受けたいと思います!」と語っています。
ジネブラさんのお母様は、当研究所での治療に至るまでの長く苦しい病気との闘いを振り返り、それでも希望を持って困難に立ち向かったことで、バルセロナキアリ研究所を訪れた際には新しい世界が開いたと述べられ、「バルセロナキアリ研究所に疑念を抱いている人がいたら、まずは一度MRI画像を送ってみてください。研究所から適切な回答が得られるはずです。また、手術を検討している人には研究所を信じて治療を受けてほしいです。娘の終糸切断手術から1年半が経ちますが、治療のことでお伝えできるのは全ていいことばかりです」とおっしゃっています。
動画を通して、ジネブラさんとお母様はロヨ先生、フィアヨス先生、サルカ先生、ジョイアさん、エレナさん、そして研究所チームのスタッフに感謝の気持ちを述べられています。
ジネブラさんの連絡先: +39 327.2656160 ジネブラさんのお母様: +39 324.7987942

ダニエラ・プッツォル:キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 30 6月, 2017

手術日:2008年2月

私の名前はダニエラ・プッツォルで、1989年2月1日にイタリアのサルデーニャ州のヌーオロで生まれました。現在は マコメールというところに住んでいます。 私の病歴について簡単に説明すると、4歳の時にマコメールでダンスの勉強を始め、13歳まで続けました。頭痛と腰痛はいつもあって、耐え難いものでした。でも、私にとってダンスを続けることはとても大切な意味を持っていたので、痛みがあってもやめませんでした。毎年薬を処方されていたので、その度に経過観察で病院に通っていて、先生には私の抱えている痛みはダンスによるものだと言われていました。当時、痛み止めとしてよく抗炎症薬を服用していました。 ダンスの先生には、イタリア国立ダンスアカデミーのオーディションのためローマに連れて行ってもらい、そこで私は優秀な成績を収め優勝、バレエの振付師になるためアカデミーに入学しました。目的を達成するため多くの犠牲を払い、勉強もたくさんしました。それから数年経ち、痛みは悪化していく一方で、目の異常を感じ、熱さや冷たさが感じられなくなり、バランス感覚にも異常が出始め、いつも不安感がありました。 学校生活4年目、有名な振付師の先生がスウェーデンで行われるショーに私を選抜してくれました。スウェーデンに行き、ショーの最終日に体調が悪くなり、痛みで左足がうまく動かせなくなりましたが、痛み止めでなんとかその場を乗り切りました。ローマに戻り、すぐにクリスマス休暇となりました。 イタリアのサルデーニャ島に帰り、それから二日後、また体調が悪くなりました。外傷専門医に診てもらったところ、すぐにMRI検査を受けるように言われましたが、市立病院では、クリスマスの時期で混んでいるから少し待つことになると言われ、私はあまりにも体調が悪かったので、自費でMRI検査を撮ることにしました。それから2日後、カリャリ市の放射線診断センターで検査を受けることができました。 専門家の診断は「緊急に手術を要する椎間板ヘルニア」でした。 担当医に検査結果を持って行き、私がクリスマス明けでローマの学校に戻ること、またヘルニアの手術を検討している最中であることから、疼痛治療を受けることになりました。 ローマに戻り、痛みはあったもののダンスのクラスに復帰しました。翌日、左足に力が入らなくて、動かすこともできなくなりました。ひどい頭痛もあり、左手の感覚もありませんでした。周りのみんなに心配される中、ローマの病院に入院することになりました。病院から母に電話が入り、先日カリャリ市で撮影したMRI検査を持ってくるように指示があり、その後すぐにCTスキャン、造影剤使用でのMRI検査も受けました。そこで出た診断名は、脊髄空洞症、アーノルドキアリI型症候群(キアリ奇形)で、学業とダンスを中断しなければならなくなりました。 体調は悪化していき、担当医からは、リスクのある危険な大後頭孔減圧術を避けるために、イタリア国外のバルセロナキアリ研究所という専門のクリニックで診てもらうように提案されました。体調が本当に悪かったので、すぐにバルセロナに行くことにし、心配して担当医も一緒にバルセロナまで来てくれました。バルセロナに着き、診察では早急に手術を受ける必要があると言われました。 現在の私の病状をお伝えすると、体調は良くなりましたが、残念ながら病気による損傷がひどく、また、手術を受けるのが遅すぎたために、ダンスを続けられるまでには回復していませんが、でも私は生きています。今私が生きていられるのは、担当医のローマのアレッサンドロ・ルスティア先生のおかげです。一生かけて大後頭孔減圧術を勧めなかった先生に感謝し続けるつもりです。また、キアリ奇形と脊髄空洞症の治療の専門機関であるバルセロナキアリ研究所チームのみなさん、特にロヨ先生には心から感謝しています。ロヨ先生は今の私にとっていつでも私を見守っている守護天使のような存在です。 ダニエラ・プッツォル メールアドレス: [email protected]

レオナルド・コルチーニョ:キアリ奇形、神経頭蓋脊柱症候群

Publicado por ICSEB el 26 5月, 2017
手術日:2015年7月

息子のレオナルドに症状が現れたのは3歳の時でした。複数の小児科と神経内科を受診し、頭部・脳部のMRI検査を受けましたが、確定診断には至りませんでした。病院では偏頭痛と喘息持ちの患者として息子は扱われましたが、私はどこかでそうではないと感じていました。
息子は遊んだり走ったりしていたものの、後頭部の痛みや呼吸困難を訴えることがよくありました。痛みを訴える日が続き、ついに5歳になったある日、いとこと鬼ごっこをして遊んでいた息子が私に近づいてきて、ほとんど呼吸ができていませんでした。パーティーの最中でしたが吸入器を取りに家に帰り、そこでレオナルドは気を失いました。もう息子の命は助からないと思いました。その時(私自身が喘息持ちなのもあり)、息子が患っているのは喘息や偏頭痛のようなものではないと確信しました。
翌日、病院でMRI検査の再検査をお願いしました。検査後すぐに神経内科の先生から脳神経外科を受診するように言われました。脳神経外科医との診察では、早急に大後頭孔減圧術の検討を促されました。当時、息子は笑うことさえできず、無理に笑おうとすると呼吸困難になり、その度に病院へ駆け込んでいました。息切れは呼吸中枢がある延髄の圧迫によって起きていました。実際、息子の延髄は小脳扁桃によってかなり圧迫されていました。
2013年6月5日に大後頭孔減圧術が行われました。術後はとても辛いものでした。レオナルドは痛みを訴え、嘔吐を繰り返し、鎮痛剤を飲まなければならない日々が続きました。息子は4日間集中治療室で治療を受け、その2日後に退院。それから約15日間は頭を上げることができず、とても痛がっていました。術後は本当に大変でした。
術後9ヶ月間のレオナルドの体調はとてもよかったですが、9ヶ月経って術前の症状が戻り、吐き気や嘔吐を伴った頭痛が日常的に起こるようになりました。脳神経外科を再受診し、そこで大後頭孔減圧術よりも体に負担のかかる外科治療を勧められました。それは頸部をプレートで固定し、頸部の可動域を40%に減少させてしまうリスクの高い手術だったので、息子には受けさせたくありませんでした。それは息子に一生頸椎カラーを装着する人生を送らせてしまうようなものです。
2015年7月、バルセロナに向かいました。 そこではキアリ奇形だけではなく、初期の脊髄空洞症も見つかりました。手術は7月16日に行われ、翌日には退院でした。術後、傷口が痛むぐらいで、他はほとんど痛みを感じなかったようです。嘔吐も頭痛もありませんでした。手術から5日後、私たち家族はバルセロナ観光をしましたが、一日中地下鉄での移動にもかかわらず、レオナルドは一度も痛みを訴えることはありませんでした。
現在、息子は遊んだり走ったり、サッカーの練習(もう呼吸困難になることはありません)をしたりと、普通の生活を送っています。頭痛はほとんどなく、足の感覚も戻ってきたようです。鼻声だったのも改善し、背中の痛みを訴えることもほとんどありません。以前は(13時から15時の短縮授業の時でさえも)学校へ行きたがらなかったのですが、今は学校へ行くのを嫌がらなくなりました。
バルセロナでの手術を受けてから痛みを訴えたのは数えるほどです。最初、息子をバルセロナに連れて行くべきか迷ったのは事実です。それはブラジルのどの医師からもバルセロナでの治療を勧められなかったからです。しかし、私が息子にバルセロナの治療を受けさせようと思えたのは、すでにブラジル人で終糸切断手術を受けた患者さんの存在、体験談があったからです。
息子にとって終糸切断手術は確かに効果があったので、キアリ奇形や脊髄空洞症を患っている人にぜひバルセロナでの治療を勧めたいと思います。
他に情報が必要な方はいつでもご連絡ください。

連絡先:[email protected]  

フェリペ-ガブリエル・ダ-コスタ:小脳扁桃下垂、脊髄牽引症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 12 5月, 2017
https://youtu.be/YyuqUBj09qM

手術日:20169月1日 撮影日:2016年9月21日

フェリペ君(4歳)のご両親のマルシオさんとダイアネさんは、フェリペ君が確定診断を受けてから当研究所の治療法に辿り着くまでの過程を、動画体験談の中でシェアしてくださいました。

お母様のダイアネさんによると、フェリペ君はいつも眠たそうにして学校に行くのを嫌がり、頻繁に頭痛を訴えるようになり、体力や運動機能の低下も見られ、精密検査を受けさせたところ小脳扁桃下垂(キアリ奇形)が見つかったそうです。ダイアネさんは「ここ(バルセロナ)まで来るのに大変な道のりでした」と語っています。

ご両親は色々な病院でフェリペ君を診てもらったそうですが、ある病院では「息子さんはこれからも痛みとともに生きていかなければならないでしょう」と言われたそうで、大後頭孔減圧術の治療法について説明を受けた時は、その説明をしていた先生自身が大後頭孔減圧術はメリットよりもデメリットの方が大きいと言っていたそうです。そこでダイアネさんはインターネットでキアリ奇形の治療法を探し始め、フェリペ君と同じ病気で苦しんでいるお子さんを持つお母さんと知り合い、その方を通じて当研究所の存在を知ったとのこと。

ダイアネさんは「バルセロナキアリ研究所については色々と調べましたが、終糸切断手術が本当に効果のある手術なのか最初は信じられませんでした。それに、フェリペにバルセロナで治療を受けさせられるだけの資金は当時の私たちにはありませんでした」と当時の様子を振り返っています。しかし、ブラジルでは大後頭孔減圧術という大きなリスクを伴う手術しか行っていないことを再認識したご両親は、バルセロナでの治療費を調達するため、募金活動を始めました。

終糸切断手術から約1ヶ月後、ダイアネさんは「フェリペは術前に感覚異常が見つかったのですが(まさかそんな症状があるとは気づきもしませんでしたが)、術後その症状は改善していました。この動画体験談をご覧になっているみなさんにお伝えしたいことは、バルセロナキアリ研究所に疑念を抱いている方がいたら、まずはご自身で調べてみてください。最初の診断名、一人の先生だけで満足せず、もっとインターネットで調べてみてください。海外での手術を恐れず、資金がないならぜひ私たち夫婦のように募金活動を行ってみてください。私は心から終糸切断手術をお勧めします」と、フェリペ君と同じ病気で苦しんでいる患者さんにメッセージを送っています。

最後にお父様のマルシオさんから「この動画をご覧になっているみなさん、恐れることはありません。病気に立ち向かうのです。きっといい方向に物事が進んでいくはずです」とマルシオさんご家族が経験したように、病気が見つかって今後どうしたらいいのかわからない状況で毎日を過ごしている方に励ましの言葉を送っています。

連絡先:[email protected]

ルーカス-ホセ・デ-アンジェロ:キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症、水頭症、終糸病

Publicado por ICSEB el 25 4月, 2017
https://youtu.be/657tLgOR2S8 手術日:2016年8月

ルーカス君の新しい人生

ブラジル人のルーカス君(6歳)のお父様のエベルソンさんは動画体験談の中で、ルーカス君がキアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症、水頭症と診断されてから、当研究所での終糸切断手術後の1ヶ月検診に至るまでの様子を語っています。

エベルソンさんは2016年5月にルーカス君の診断名が告げられてから、奥様のルシネイアさんとともに3人で困難を乗り越えてきた当時を振り返り「今日から健康に恵まれたルーカスの新しい人生が始まります」と安心した表情で述べられています。

当時、ルーカス君の担当医だった神経内科医との診察を終え、治療法は「大変リスクの高い手術で、後遺症が残るかもしれない大後頭孔減圧術しかない」と説明を受けた時、ご両親は大変困惑したそうです。大後頭孔減圧術ではない他の治療法はないかとインターネットで検索したのはその時で、そこで当研究所のホームページを見つけたものの、同時に研究所に対して疑念も抱いたそうです。

「バルセロナキアリ研究所のホームページを見て、最初は”デマではないだろうか?”と怖くなりました。そこで研究所で終糸切断手術を受けたブラジル人の体験談や動画体験談がホームページに掲載されていたので読んでみると、本当に効果のある手術であることがわかり、私たち夫婦はルーカスに終糸切断手術を受けさせることにしました」と語っています。

バルセロナでの治療を可能にするために、ルーカス君のご家族はご友人の助けのもと、募金活動を行いました。「お陰様で治療費は集まり、こうしてバルセロナでルーカスに手術を受けさせることができました。術前術後ともにとてもスムーズで、研究所での丹念な診察を通して、私たち夫婦は研究所に全てを任せようと思えました」とお父様のエベルソンさんはおっしゃっています。また、ルーカス君の多くの症状は術後に改善され、特に手足の感覚異常に改善が見られたそうです。

エベルソンさんは動画体験談の中で、ルーカス君がバルセロナで手術を受けられるようにと尽力されたブラジルの人たちに感謝の言葉を述べられ、「もしバルセロナでの治療に疑念を抱いている方がいるとしたら、心配はいりません。大後頭孔減圧術といったリスクの高い手術ではなく、低侵襲で治療効果が実証されている終糸切断手術を受けにバルセロナに来てください」とメッセージを送っています。

メールアドレス: [email protected]

中年Zの娘さん:キアリ奇形I型、脊髄空洞症、脊柱側弯症、椎間板症

Publicado por ICSEB el 19 1月, 2017

終糸切断手術前:2016 年4月19日

終糸切断手術後:2016年12月7日

手術日:20163

同じ病気で、キアリ研究所のホームページまでたどり着いた方に是非、海外の医療機関も選択肢の一つとして考えていただきたいとの思いで、この体験談を投稿します。キアリ研究所の皆様には、感謝の言葉しかありません。

娘が11歳頃、身長が急に伸び始めてから姿勢が悪くなり、全体的に左に傾くようになりました。そして、毎日のように姿勢を伸ばしなさいと注意していました。その頃はレントゲンを撮ることも、MRIを撮ることも考えていませんでした。ただ単に姿勢が悪いだけだと思っていたのです。最初の症状が出たのは13歳2月、ある日突然の左足のしびれでした。その後左手のしびれ、めまい、頭痛、嘔吐が続き、地元の総合病院でMRIを撮るとすぐに、病名がわかりました。

画像診断報告書には画像と初めて聞く病名が載っていました。「キアリ1型奇形」と「脊髄空洞症」です。初めて聞く病名でピンとこなかったのですが、説明してくれた医師が難しい顔をしていたのを覚えています。説明を受けると、治療方法は手術しかなく、しかも頭!今まで大病はなく、健康そのものと思っていたのでとても怖くなりました。娘もまさか手術が必要になるとは思いもしなかったと思います。

家に戻るとすぐこれらの病名を検索しました。書かれてあるのは悪いことばかり。ゾッとしました。そんな中で、バルセロナキアリ研究所の内容は、全く違うもので希望の光がさすようでした!しかしこの終糸切断手術は日本では行われていないと知り、愕然としました。早速研究所の日本人スタッフ高橋さんに連絡を取らせていただきました。

娘の症状は良くならず、学校に連絡をしてしばらく休むことにしました。

そこで私たちは、①日本で手術が豊富な病院で大孔減圧術か②バルセロナキアリ研究所へ行くか迷いに迷いました。結果は①でした。娘がバルセロナに行ける体力と気力がないと思ったからです。キアリ研究所の日本人スタッフ高橋さんには、今回は残念ですが、スペイン行きを断念する連絡をしました。症状がもう少し軽ければ、バルセロナに行く選択をしていたかもしれません。

地元の総合病院から転々として、4月に東京の病院で大孔減圧術の予約が取れ、無事受けることができました。術後の経過は良好で、嬉しいことに、辛かった症状は全て無くなりました。大成功!と家族皆で喜びました。

(体の側弯については、大孔減圧術後に地元で側弯症専門がある総合病院で診察を受けるようになりました。傾斜は25度でした。装具を作り、夜のみ着けるようにしています。)

その後も症状は出ず、3ヶ月後の8月に東京見物がてら軽い気持ちで診察を受けに、東京の病院へ行きました。そこで撮ったMRIを見て医師から言われたことは、小脳扁桃が少し下がってきていて空洞の減少があまり見られないので、1年以内にシャント手術が必要になるだろうと。青天の霹靂です。娘はこんなに元気なのに。もちろん先生のことは信頼していましたが、シャント手術にはかなり抵抗がありました。

私たち夫婦は、また迷いに迷いました。そしてバルセロナ行きを決めました。最終的に、今の娘には長い時間飛行機に乗る体力があるということ、そしてなによりキアリ研究所の日本人スタッフ高橋さんの誠意のこもったメールでのやり取りを通じて、研究所を信用し信頼することができたのです!

{病気の原因を取り除くために終糸切断手術をする}という研究所の説明に納得し、娘と話しあいました。

「娘のこれからの長い人生、病気の原因を止めることが一番大事なことではないか。それが外国であろうと、専門の研究所があるのだから。」「なにより手術内容が、体にかかる負担がシャント手術よりはるかに少ない。」

バルセロナに行く決意を固めました。

年が明けて2016年3月、娘と私たち夫婦は長い時間飛行機に乗り、ホテルに一泊してから歩いてキアリ研究所へ。グーグルマップのストリートビューで何度か街並みを見ていたので、実際にたどり着いたときに現実味を帯びて、期待が高まりました。担当してくださるマルコ・フィアヨス先生のお話を高橋さんの通訳で聞き、診察を受け、近くのシマ病院で、簡単な検査を終えました。何の心配もありませんでした。お二人とも、私たちに優しく暖かく接してくださったので、穏やかな気持ちで次の日の手術を迎えることができました。きっと娘も同じ気持ちだったと思います。

無事に実質1時間弱の終糸切断手術を受けました。私は娘とともに一泊入院をしたのですが、病室があまりにきれいなので驚きました。ホテルみたいでした!退院をしたらなるべく歩くと良いと先生に言われていたので、次の診察までの10日間、散歩をなるべくしました。来る前は、最後に一日観光ができればいいと思っていたのですが、観光がメインだったかと思うほど楽しく過ごすことができました。

バルセロナキアリ研究所の皆様、お世話になり本当にありがとうございました。心から敬意を表するとともに、感謝いたします。

アブダラ/ファイサル・アルジョハニ:キアリ奇形I型、脊髄空洞症、脊柱側弯症

Publicado por ICSEB el 23 12月, 2016
手術日:2016年4月

私の名前はファイサルで、15歳になる息子アブダラの父です。私達家族は、現在サウジアラビアに住んでいます。息子に代わって私達夫婦が、バルセロナキアリ研究所での治療に至った経緯をお話したいと思います。

アブダラの初期症状は、左手の筋萎縮と左半身の感覚障害(50%)でした。その後、めまい、頸部拘縮、胸部痛(落馬後に悪化)などの症状が現れました。2015年から病状は見る見るうちに悪化し、サウジアラビアの先生に脊髄空洞症と診断されたのはその時で、早急に大後頭孔減圧術を受けるように言われました。

手術に抵抗があったので、インターネットで脊髄空洞症の治療に詳しい病院を捜し始めたところ、バルセロナキアリ研究所とロヨ研究所所長の情報を見つけました(偉大なフィアヨス先生、丁寧な患者ケアをしてくださった研究所チームのこともここで言及したいと思います)。

すぐにバルセロナキアリ研究所のアラビア語担当のサファさんに連絡を取り、2016年4月20日に診察を予約しました。診察後、先生から終糸切断手術で息子の病気を治療する必要があると言われ、翌日の4月21日に終糸切断手術を受けさせ、無事に治療を終えました。術後、明らかにアブダラの病状は改善されました。

フィアヨス先生、アラビア語担当のサファさん、そして研究所チームのみなさんには心から感謝申し上げます。 ファイサル-サアド・アルジュハニ 連絡先:[email protected]


マリ-ピエ・マジェ:脊髄空洞症、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 21 11月, 2016
https://youtu.be/habeguwKdgY

手術日:20139

動画撮影日:201311

こんにちは。私の名前はマリ-ピエ・マジェで、51歳です。少し前に終糸切断手術を受けました。脊髄空洞症と診断されるまで、リューマチ科や神経内科などで診察を受け、何年も経ってようやくMRI検査から脊髄空洞症がわかりました。病気はもう何年も前からあったそうです。2011年からフランスの有名な病院に経過観察で通っていました。当時の症状は歩行困難、失禁、平衡感覚の乱れのほか、特に辛かったのは一日中治まらない全身の痛みで、薬を飲んでも効果はありませんでした。

2013年から手の感覚がなくなり、徐々に全身にまでその症状が広がっていきました。かかりつけの脳神経外科の先生に診てもらいましたが、きっとこのまま病状は良くならないのだろうと感じ、絶望感でいっぱいになりました。でもこのまま諦めたくないと思い、インターネットで脊髄空洞症の治療法を探し始めました。その時に偶然、バルセロナキアリ研究所のホームページを見つけたのです。

バルセロナキアリ研究所に自分の病状を診てもらうため検査画像を送ると、すぐに返事が返ってきました。研究所で一度診察をとのことだったので、私はバルセロナに向かいました。診察では、脊髄空洞症がどういう病気なのか、終糸切断手術がどのような治療法で、今後の症状にどう影響するのかなど詳しい説明を受けました。終糸切断手術が病気の改善につながると思えたので、診察が終わるころにはもう手術を受けようと決めていました。

2013年9月26日、私は終糸切断手術を受けました。今は術後1ヶ月検診でバルセロナに来ていますが、症状のほとんどが消えるかあるいは改善されました。特に歩行時の痛みがなくなり、今は普通に歩くことができます。終糸切断手術は簡単な手術で、リスクはありません。私のように生活の質が改善でき、運動機能や感覚を取り戻すことができます。手術を受けて本当によかったです。今のこの瞬間を十分に楽しもうと思います。

最新動画

撮影日:20169

 こんにちは。マリ-ピエ・マジェです。今日は術後3年検診のため、ここバルセロナキアリ研究所に来ました。私は脊髄空洞症の診断を受け、2013年9月26日に終糸切断手術を受けました。手術を受けた当時は、歩行障害があり、一人で歩くのが困難でした。それから3年が経ち、脊髄空洞症の空洞は縮小し、歩行に支障がなくなるなど病状はよくなりました。今は社会医療センターのセンター長になり、フルタイムで働けるようになって、人生を楽しんでいます。

バルセロナキアリ研究所のみなさんには、私の人生の辛い時期を一緒に闘ってくださったことに深く感謝しています。

連絡先:[email protected]

ミルコ・パストーレ キアリ奇形I型、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 14 11月, 2016
https://youtu.be/WWjny1Camvk 手術日:2013年11月22日

2016年9月12日

私の名前はミルコ・パストーレです。現在28歳で、プロのダンサーです。幼少期から頭痛があり、スキーで転倒して以降もっとひどくなりました。成長とともに頭痛はひどくなっていきましたが、原因はわかりませんでした。

今から3年前にMRI検査を受けたところ、アーノルド・キアリ奇形I型を患っていることがわかり、大変驚きました。友人の支えのおかげで病気についてもっと知ることができ、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所の存在も知ることができました。バルセロナキアリ研究所で低侵襲の終糸切断手術を受け、すぐに症状に変化がありました。

この動画は、私のように人生の困難に立ち向かおうとしている人達に勇気を与えられたらと思い作ったものです。動画にはバルセロナの美しい景色とバルセロナキアリ研究所が与えてくれた希望がご覧いただけるかと思います。

ミルコ・パストーレ

[email protected]

 

動画について

本動画は、ミルコ・パストーレさんが終糸切断手術の術後2年検診でバルセロナを訪れた際に、患者さんご本人が2016年3月に撮影したものです。

クリスティーン・デル-テュフ:キアリ奇形、脊髄空洞症、神経頭蓋脊柱症候群、終糸病

Publicado por ICSEB el 16 9月, 2016
https://youtu.be/-vS_C0LDmds

手術日:2015年4月21日 撮影日:2016年5月2日

みなさん、こんにちは。私の名前はクリスティーンで、現在36歳です。1年前に、バルセロナキアリ研究所で(硬膜外)終糸切断手術を受けました。

症状が現れたのは32歳の時でした。脳が圧迫されるような激しい頭痛で目が覚め、体中に神経痛のような痛みが走り、関節痛、肩、膝、腕の痛みと本当に耐え難いものでした。3年間そのような状態が続き、その後にやっと自分の病気が何なのかわかったのです。

フランスでは、大後頭孔減圧術でしかキアリ奇形の治療を行っていないので、その治療は絶対に受けたくないと思いました。その理由は、減圧術を受けるには車いすを必要とするぐらい重症にならなければ手術をしてくれないからです。もちろん、そんな状態になるまで私は待ちたくなかったので、バルセロナキアリ研究所に連絡し、手術を受けることにしました。終糸切断手術を受けてからはまるで生まれ変わったようで、仕事や友達付き合いといった病気の症状が出る前の日常生活をまた送ることができるようになりました。

バルセロナキアリ研究所には感謝の気持ちでいっぱいです。ロヨ先生、執刀してくださったフィアヨス先生、それから研究所チームのみなさん、本当にお世話になりました。

イネス・グラセス-ピント(Inés Grases Pintó)薬剤師

Publicado por ICSEB el 12 5月, 2016
https://youtu.be/M8m7JPaB9QE

イネス・グラセス-ピント(Inés Grases Pintó)薬剤師

グラス・ピント薬局 代表

撮影場所:グラセス・ピント薬局

撮影日:2016年4月12日

グラセス・ピント薬局は、バルセロナキアリ研究所とは完全に独立した施設です。バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所で終糸切断手術を受けた患者さんが退院後に必要な薬を当薬局に買いに来られますが、薬局の入り口に階段があるにもかかわらず、手術を受けて24時間しか経っていない患者さんが誰の手も借りないで階段を上ってきます。治療によって長年の痛みが取り除けたという患者さんと患者さんのご家族の喜びが表情から伝わってきます。また、術後の2か月検診で薬を買いに来られる患者さんもいらっしゃるのですが、その時に患者さんから術後直後に得られた改善点が今も継続していることを聞いています。患者さんの多くは長年病に苦しみ、痛みで普通の生活が送ることができなかった方ばかりです。

当薬局ではスペイン語とカタルーニャ語のほか、英語、フランス語、イタリア語を話すスタッフがいますが、アジアやロシアなどから終糸切断手術を受けに来る患者さんが当薬局に薬を買いに来られたときは、バルセロナキアリ研究所のスタッフが患者さんと一緒に来られます。中枢神経系疾患の治療で世界トップレベルの手術成績をあげている研究所とあって、研究所チームの患者さん対応は素晴らしいものです。

アンブロジさん家族

Publicado por ICSEB el 29 4月, 2016

メラニーさんのMRI画像


終糸切断手術前

Siringomielia_Melanie_Antes

終糸切断手術後

Melanie_mejoria_siringomielia

 

アジベさんの体験談(動画):


 
アジベ・アスラニ(Asibe Asllani):小脳扁桃下垂(キアリ奇形I型)、特発性脊柱側弯症、脊髄牽引症候群 メラニー・アンブロジ(Melanie Ambrogi):小脳扁桃下垂(キアリ奇形I型)、特発性脊髄空洞症、脊髄牽引症候群 ジェニファー・アンブロジ(Jennifer Ambrogi):小脳扁桃下垂(キアリ奇形I型)、特発性脊柱側弯症、脊髄牽引症候群 バレンティーナ・アンブロジ(Valentina Ambrogi):小脳扁桃下垂(キアリ奇形I型)、特発性脊柱側弯症、脊髄牽引症候群

albania italia

私の名前はアジベ・アスラニで、43歳です。アルバニアで生まれ、1994年からイタリアに住んでいます。1995年に主人のバレンティーノと知り合い、その数ヶ月後に結婚しました。私達夫婦は3人の娘を授かりました、1996年にバレンティーナ、2004年の9月に双子のメラニーとジェニファーが生まれました。

今回私がお話することは信じられないかもしれませんが、実際に私が体験したことです。数年抱えていた重荷を少しでも軽減できればという思いと、おそらく私や私の家族のような状況に置かれている人に希望が与えられるのではないかと思い、ここで共有しようと思いました。

すべては双子が生まれた時に始まりました。私は14歳の時から健康面で問題を抱えていましたが、双子が生まれてからさらにその状況は悪化しました。いくつか検査を受けて、私が重度の脊柱後側弯症を患っていることがわかりました。その時やっと幼少時代からあった背中のこぶの正体がわかりました。それ以降、痛みを軽減するために理学療法を受けましたが、治療の効果はほとんどなく、効いたとしてもほんのわずかの時間だけで、治療を受けた後には決まって痛みがぶり返すようになりました。その他に鎮痛療法も受けましたがやはり効果はなく、むしろ食道裂孔ヘルニア(4度)を引き起こす結果になりました。それと同時期の2005年9月のある日、まだ1歳にもなっていなかったメラニーは無熱性痙攣を3回起こし、グッビオの病院に運ばれた後、緊急でペルージャの病院に搬送されました。様々な検査を行った後、メラニーがサイトメガロウィルス、地中海貧血、ロタウィルスに感染していて、それらが痙攣の原因だろうと言われました。娘はまだ11ヶ月だったので、健康状態をもう少し詳しく診てもらうためMRI検査をお願いしました。そしてその結果、メラニーがアーノルド・キアリ奇形Iを患っていることがわかりました。ただ、医者には大した病気ではないから心配しなくていいと言われました。

メラニーは双子のジェニファーに比べて身長があまり伸びず、歩くのも遅く、便秘がちでした。2006年に2歳になって再度MRI検査を行ったところ、やはりキアリ奇形は存在していました。何か妙なことが起こっているのではないかといても立ってもいられなくなった私は、脳神経外科医の診察をお願いしました。脳神経外科の先生に娘を診てもらった後、先生には心配しすぎだと言われました。それ以降、メラニーの症状は悪化していきました。ひっきりなしに泣き、痛みで身をよじることがありました。

2008年3月にメラニーは3回目のMRI検査を受け、そこで新たに脊髄空洞症(第4頸髄-第7胸髄)を患っていることがわかりました。メラニーはペルージャの病院に入院後、ローマのジェメッリ病院に転院することになりました。私の39歳の誕生日に、娘にとって初めてとなる手術、大後頭孔減圧術と小脳扁桃の切除、さらに硬膜形成術を受けました。手術から4日後、傷口から髄液が漏れメラニーは20日治療を受けました。

2008年5月30日、術後検診で受けたMRI検査で髄液に問題があることがわかり、再度メラニーは手術することになりました。それから1週間後、退院許可が下りてグッビオに帰りました。しかしその後もメラニーは不調を訴えて続け、座っている時でさえ平衡感覚を失っていました。そして術後に受けたMRI検査で、脊髄の空洞が第1頸髄から第11胸髄まで広がっていることがわかりました。

多くの医者や専門家の意見を聞こうと、主人と一緒にウーディネからボローニャ、フィレンツェからローマとイタリア中を回りました。すべての医者に、頭部のほかの手術を受けるように勧められましたが、私達夫婦はもう二度とメラニーに同じような手術を受けさせないと決めていました。

2010年の夏に行われた地元のお祭りで、キアリ奇形について話している人たちに偶然会いました。その人たちはバルセロナの私立機関で体に負担の少ない手術を受けた知り合いの話をしていて、手術のおかげで健康問題の大部分が改善できたと言っていました。私は早速バルセロナキアリ研究所のホームページで、キアリ奇形に関して情報を集め始め、アーノルド・キアリ奇形を患っている人が世界中にたくさんいるということに大変驚きました。怖い気持ちもありましたが、勇気を持ってスペインでメラニーに手術を受けさせるという選択肢を真剣に考え始めました。ただ、決断する前に一度、終糸切断手術を受けた女性、ロザンナ・ビアジョッティ(Rosanna Biagiotti)さんに話を聞いてみることにしました。

ロザンナさんは私を温かく迎えてくれ、病気に対する希望を与えてくれました。ロザンナさんにメラニーと歩んできた今までの道を話すと、直接バルセロナの先生に診てもらった方がいいと提案してくれました。同年11月、娘の病気の答えを見つけるため私は希望とともにメラニーとバルセロナへ向かいました。私が持っていったMRI画像をロヨ先生が見ている間、私達は座って待っていましたが、その間メラニーは先生たちの顔を描いていました。ロヨ先生には、メラニーの場合は無呼吸症候群を患っていて心肺機能に影響が出ているから、このままだと死につながる恐れがあり、すぐにでも手術を受けさせたほうがいいと言われました。また、先生から終糸切断手術がどういう手術なのか、手術費用はどのくらいかなど詳細に説明を受けました。手術費用に関して言うと、当時主人は失業していて、私もパートで働いていたので、どうやって手術費用をまかなおうか不安だらけでしたが、とにかくメラニーが手術を受けられるようできる限りのことをやらなければと思いました。スペインへの冒険、ロヨ先生の言葉、手術を受けた人の体験談から、メラニーを救うにはもう終糸切断手術しかないと思いました。

手術に必要な資金をなんとかするため、グッビオに戻るとすぐに地元の教会の司祭様のところにメラニーの小児科医と足を運びました。Agnese協会に連絡し、私の置かれている状況を話すと、Agnese協会がメラニーの手術費用全額を支援してくれると言うのです。数週間もしないうちに手術費用は集まり、1ヶ月も経たないうちにバルセロナに戻ることができました。その時私は、これまでの恐怖や苦労が報われ、天からの恵みを受けたような気がしました。

2010年12月、メラニーは終糸切断手術を受けました。術後すぐに病状が良くなり、もうメラニーが痛みで泣くようなことはなくなりました。手術から3日後、退院許可が出てグッビオに帰りました。ロヨ先生が手術の前に言っていたように、すべては順調にいっているように見えましたし、信じられないことかもしれませんが、実際すべて順調にいきました!メラニーが手術前にかかえていた痛みは消え、メラニーはやっと本来の人生を歩み始めたのです。

2011年1月、メラニーの術後検診でバルセロナに戻る時、私は双子のジェニファー(メラニーと違って一切症状はありませんでしたが)も連れて行きました。メラニーの診察でロヨ先生に初めて会った時、先生は私が脊柱側弯症でMRIを撮っていることを知っていて、メラニーと同様私の健康問題もキアリ奇形から来るものかもしれないからMRIを送るように言われていましたが、私の一番の心配はメラニーだったので、ずっと準備せずにいました。それに脊柱側弯症はかなり進行していたので、手術では治らないと思いずっと先延ばしにしていました。また、メラニー以外にジェニファーもアーノルド・キアリ奇形と脊髄牽引を患っていることが脊柱のMRI検査でわかり、私の健康問題を心配している余裕はありませんでした。

それから2ヶ月後、ロヨ先生は会議のためにイタリアのトリエステに来ていたので、私達もそこに行き、先生にジェニファーのMRIを手渡しました。その後、ロヨ先生にジェニファーがメラニーと同じ病気を患っていることを確定され、終糸切断手術が適用されるとの返事が返ってきました。私は再度メラニーの時と同じようにAgnese協会に連絡を取り、ジェニファーの手術費用を援助してくれるとの回答を得ることができました。

2011年12月21日にジェニファーの手術が行われ、無事に成功しました。2012年2月に術後検診のためバルセロナへ渡り、その時は私のMRIと長女のバレンティーナ(当時まだ症状はありませんでしたが)のMRIも持っていきました。

ロヨ先生には、アーノルド・キアリ奇形は遺伝性疾患で、私の持っていた病気が娘たちに遺伝したため、長女のバレンティーナ、そして私も終糸切断手術を受ける必要があると言われました。再度Agnese協会と話をし、バレンティーナの手術費用も援助してくれることになりました。また、私の手術費用に関してはADA協会が資金援助してくれることになりました。

友人のデブラに付き添ってもらい、私は5月22日に人生初めての手術を受けました。その後1ヶ月もしないうちに、娘のバレンティーナも手術しました。手術がいかに効果的だったかを自分の肌で感じ、大変驚きました。実際、脊柱の側弯は目に見えるほど明らかですが、もう以前のような痛みはなく、肉体的にも精神的にも生き返ったようでした。力がみなぎり、その力がどこから来るものなのか自分でもよくわかりませんでした。すでに術後の病状に満足していましたが、数ヶ月経った現在でもさらに調子がよくなっているので、本当に嬉しい限りです。

この経験を通して、私を支え、前に進む勇気と力を与えてくれるたくさんの素晴らしい人に出会いました。手術費用を援助してくれたAgnese協会とADA協会には本当に感謝しています。そしてルカさん、UNITALSI協会、パナタ先生、マルツィア・レオナルディ先生、そしてロザンナ・ビアジョッティさんをはじめとする多くの方にお礼申し上げます。最後に、信じる心と希望を与えてくれた神様にも感謝しています。これから私は、神様へ感謝の気持ちを伝える手段として、信仰教育を受けようと思っています。

連絡先:0039 3292971877

フィリッパ-ダニエラ・パリッロ弁護士(Filippa Daniela Palillo): 神経頭蓋脊柱症候群、終糸病、特発生脊柱側弯症

Publicado por ICSEB el 8 4月, 2016
https://youtu.be/wBvU5rJII20

手術日:20147

撮影日: 20162

この体験談を通して、終糸病とわかるまでの過程と終糸切断手術の体験をお伝えしたいと思います。

2014年頃に症状が現れ、震えとともにひどいめまいがし、目と耳の圧迫感、そして視界が狭くなっていきました。 イタリアのパレルモ県にある病院で何度か診察を受けましたが、私の患っている症状はすべてうつ病から来ているのではないかと言われました。しかし2014年7月にやっと症状の原因が脊髄牽引だということがわかり、バルセロナキアリ研究所を受診し(当時の病状はひどいものでした)、手術を受けました。

2016年2月、術後検診のためバルセロナを訪れました。脊髄牽引から解放され楽になったほか、ひどかった症状はだいぶよくなり、座った状態でのめまい、目と後頭部の圧迫感はなくなり、生活の質が改善されました。私と同じ病気で苦しんでいる人がいたら、ぜひバルセロナキアリ研究所での治療を検討してみてください。お世辞ではなく本当に人生を変えてくれる治療です。あまり知られていない手術ですが、私だけではなく、病気の私を支えてくれた家族のためにも終糸切断手術を受けてよかったと思っています。

この体験談を通して、ロヨ先生とバルセロナキアリ研究所チームの素晴らしい対応と治療に心から感謝申し上げます。

 

アントニオ・ビクトリア循環器専門医

Publicado por ICSEB el 19 2月, 2016
https://youtu.be/nYZjgENkS14

アントニオ・ビクトリア循環器専門医

撮影日:2015年11月20日

こうしてみなさんに向けて話せる機会が得られて、大変光栄です。ロヨ氏と知り合って長い月日が経ちますが、今でもこうして交流関係を続けられていることに感謝しています。

私ども医師は、ロヨ氏の終糸病と神経頭蓋脊柱症候群に関する研究に対してもっと興味・関心を示し、終糸病や神経頭蓋脊柱症候群の可能性も視野に入れて、患者さんの診療にあたらなければなりません。

この体験談は、ロヨ氏や研究所チームへの感謝の気持ちを表すものです。実は私もそうですが、妻も娘もバルセロナキアリ研究所で治療を受けています。妻(同じく医者です)は脊髄牽引症候群を患っていて、ロヨ氏の治療を受けた後、胸椎椎間板ヘルニアと幼少期からあった背骨の側弯は完全に矯正され、みるみるうちに体調が良くなっていきました。娘の場合は妻よりもっと複雑で、症状が多様だったために病気の特定が難しく、機能障害で22歳のまだ将来ある娘に辛い人生を送らせるところでした。私はその当時、娘がロヨ氏の研究している神経頭蓋脊柱症候群にかかっているのではないかと考え始め、ロヨ氏にすべてを託しました。のちに娘は終糸切断手術を受け、手術から8時間後には抱えていたすべての症状が消えていました。

私がここでお伝えしたいのは、私ども医師はこの終糸病や神経頭蓋脊柱症候群が全世界人口のおよそ20%もの人がかかる病気であること、また、アーノルド・キアリI型症候群、脊髄空洞症、脊柱側弯症の病気の原因が共通していることをしっかりと認識し、上記の病気の治療法として簡単かつ効果的な手術があることを、患者さんにお伝えしなくてはなりません。

ロヨ氏と研究所チームのみなさんには、医師として、また夫、父として、妻と娘にはもちろん、多くの患者さんに生きる希望を取り戻してくれたことに深く感謝申し上げます。

メールアドレス: [email protected]

ヤムナ・アルディ(Yamna Hardy):神経頭蓋脊柱症候群、終糸病(小脳扁桃下垂)

Publicado por ICSEB el 9 3月, 2015
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ud8eiWSoCQY

手術日:20151

私は20年前から体調が悪く、いくつかの病院で診てもらいましたが、不調の原因がわからなかったので治療を受けられませんでした。

2014年2月、あまりにも苦しんでいる私を見た担当の先生は、頸部のMRI検査を受けるように言いました。その結果、アーノルド・キアリI型症候群が見つかりました。どんな病気なのかわからないまま、インターネットで病気について調べ始め、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所のホームページを見つけました。また、フランスに終糸切断手術を受けた患者さんの友の会があることを知り、連絡を取ってみました。その人達を通して、バルセロナキアリ研究所が信用できる医療機関であることを知り、友の会のメンバーはもちろんそれ以外の人で終糸切断手術を受けた患者さんの体験談を読ませてもらい、直接コンタクトも取りました。

2014年9月、幸運にもフランスのマコンで行われた患者集会に出席することができ、そこにはロヨ先生やサマンタさんのほか、スペイン人以外の医師も出席していました。集会のおかげでバルセロナキアリ研究所のことや、病気についてよく知ることができ、終糸切断手術についても動画を通して知ることができました。

手術費用が準備できた2015年1月、バルセロナキアリ研究所に向かいました。研究所のスタッフのみなさんはとても優しく、先生もプロの方ばかりで、私の話を熱心に聞いてくれました。手術はフィアヨス先生にしてもらいました。

手術の翌日には、フランスのボルドーに帰りました。車で700kmの距離でしたが、体調はとてもよく、頭痛もありませんでした。手術から2、3日後、さらに体調がよくなるのを感じました。もちろん、1週間ほど傷口が痛んだのは確かです。毎朝起きる度に、何かが改善しているという不思議な感覚がありました。そして終糸切断手術からちょうど1ヶ月後の今日、術後検診に来ました。どうやら術後の回復は、奇跡以上のものだったようです!サマンタさんの言葉を借りるなら、”いい”というより、”すごくいい”です。

親身になって話を聞いてくれた研究所のみなさんに出会えたこと、大変嬉しく思っています。手術は病気の進行を止めるだけであって、病気を治す手術ではないこと、患者さん一人ひとり術後が異なることを最初に言っていて、研究所チームのプロ意識の高さを感じました。

私と同じような状況で苦しんでいる患者さん全員が、この手術の恩恵を受けられることを願っています。

研究所のみなさん、本当にお世話になりました。

[email protected]
 
+33 664351910 

バルバラ・ブラシェ:脊髄空洞症、脊柱側弯症、脊髄牽引症候群、胸椎椎間板ヘルニア(T6-T7)

Publicado por ICSEB el 23 1月, 2015

barbara_blanche

手術日:20092

francia

私はフランス人で、現在41歳です。特発性脊髄空洞症と特発性脊柱側弯症、胸椎椎間板ヘルニア(T6-T7)を患っています。

数年前のことですが、フランスの医者にはもう少し病気が悪化したら、シャント術を受けるように勧められました。その手術は脳脊髄液を排除(ドレナージ)するという大変危険な手術で、多くの場合再手術になるそうです。もちろん私はその手術を受けようとは思いませんでしたが。

2008年終わりに、病気の悪化で杖をついて歩くようになりました。最初は杖1本で済んだのが、最後は2本必要になり、時には車いすで移動したりしていました。体の痛み、特に左半身の痛みがひどく、感覚異常、しびれ、電気が走るような痛みもありました。また、尿失禁、偏頭痛、めまいがひどくて、時には道の真ん中で気を失うこともありました。県障害者センターから障害率80%と障害者認定を受け、それからは毎日うちにヘルパーさんが来て、家事を手伝ってくれるようになりました。車の運転もままならず、まるで牢屋に閉じ込められた”囚人”のようでした。

長い間、医者には私が病気をでっち上げていると嘘つき扱いされ(特に発症した当初)、その後は薬漬けの毎日を過ごしました。このままではいけないと思い、インターネットで自分の病気について調べたところ、病気に関する掲示板を見つけました。その掲示板を通して、病気の進行を止められる手術があることを知りました。

バルセロナに行き、ロヨ先生の懇切丁寧な診察を受けました。そして2009年2月10日、バルセロナでロヨ先生に終糸切断手術をしてもらいました。この手術のおかげで人生は一変しました!手術直後から大きな変化を感じ、例えば術後、床に足をつけると廊下の冷たさを感じることができました。ずっと苦しめられていた神経痛もなくなり、脚に力が入るようになりました。退院して病院を出る時には、もう足を引きずって歩くこともなく、なんとも素敵な驚きでした。脊髄空洞症は2000年に見つかっていたにもかかわらず、フランスの医者から適切な治療を受けられなかったために、終糸切断手術を受ける2009年までの9年間、意味もなく病気に苦しめられました。

術後について簡単にまとめると、終糸切断手術後、数週間は痛みが続いたのを覚えていますが、術前にあった痛みとは比較にならない軽いものでした。そのため、一度も痛み止めの薬を飲むことはありませんでした。今はもう治療も理学療法も杖だって必要ありません!

その他の症状は手術から数ヶ月後に徐々に消えていき、最後はすべて症状がなくなりました。当時まだ残っていためまいに関しては2012年に完全になくなり、もう不安定な足場でふらつくことはありません。

本日(2015年1月14日)、バルセロナキアリ研究所に術後検診に来ました。反射は正常に戻り、本当によくなったことに気づかされ、全体の95%回復したと断言することができます。残りの5%は背中の痛みがあるからですが、でもそれは触診の時だけに現れる症状です。背骨のちょっとしたしびれや左腕の若干の痛みはありますが、痛みが出ても長引くことはなく、頻度も少なくなってきています。痛みは勝手に消えてくれるので、もう鎮痛薬に頼る生活をしなくてもよくなりました。唯一足の反射にまだ少し異常が出ていますが、“ほんの少し”だけです。現在は体調もよく、訪問介護員として5年半前からほぼフルタイムで働いています。

ロヨ先生と研究所チームのみなさんの優しさとプロ意識の高さに、深く感謝しています。終糸切断手術を受けていなければ、まちがいなく今頃私は車いす生活をしていると思います。

ここで明確にしたいのは、ロヨ先生は一度も病気が治るとか病気が回復するなどという発言はしていないということです。私の症状がこんなに回復したのは、本当にラッキーだっただけです。体の反応は人それぞれ違います。それを忘れてはなりません。

バルバラ・ブラシェ

質問があれば、いつでも連絡を待っています。

メールアドレス[email protected]

リタ・トッツィ(Rita Tozzi):脊髄空洞症、脊柱側弯症、脊髄牽引症候群

Publicado por ICSEB el 23 1月, 2015
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=KbVK4CYEfdw

手術日:20115

私は若い時から腰痛があり、コルセットを装着しなければなりませんでした。体操もしましたが、効果は得られませんでした。今から約10年〜12年前、右腕が痛みだして、整形外科で診てもらい理学療法なども受けましたが、良くなりませんでした。その後、やっと先生からMRI検査を受けるように勧められ、そのおかげで脊髄空洞症が見つかりました。

脊髄空洞症という病気について全くの無知だったので、インターネットで色々と情報を探しました。病気の治療として大後頭孔減圧術があることを知りましたが、あまりにも複雑な手術だったので、絶対にその手術は受けたくないと思いました。その後も情報を探し続け、ついにスペインのバルセロナのロヨ先生の存在を見つけました。早速、診察を予約し、検査画像と画像診断報告書を確認したロヨ先生に終糸切断手術を勧められました。その後、2年間じっくり考えました。しかし、その2年間で腕の痛みは一向に治まらなかったので、最終的に手術を受けることにしました。

術後、右腕の痛みが軽減し、人生は大きく変わりました。もちろん、すべての症状がなくなったわけではありませんし、ロヨ先生からはすでに改善されない症状もあるだろうと言われていたので、予想はできていました。全体的に体の調子はよく、終糸切断手術を検討している方にはぜひ手術を受けてほしいと思います。ロヨ先生と研究所チームのみなさんに、心から御礼申し上げます。

質問があったら、いつでもこのメールアドレスに連絡してください。 [email protected]