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バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所

Noticias destacadas

2022年2月28日 世界希少・難治性疾患の日

Publicado por ICSEB el 29 2月, 2024

希少疾患は「希少」という名前にもかかわらず、世界中で驚くほど多くの人が希少疾患にかかっています。「希少」と呼ばれる理由として、その病気の原因が不明であることが挙げられます。

医学では、希少疾患の多くは遺伝的要素を持つと考えられており、たとえ症状が後になって現れたとしても、妊娠時または出産時にすでに発生していると考えられています。希少疾患によっては遺伝的要因と環境的要因の組み合わせによって発生する疾患もあります。診断の遅れによって不適的な治療が行われ、更なる合併症の発生の可能性があるため、早期診断が非常に重要になってきますが、その希少性により、病気に関する知識が乏しく、十分な研究も行われていないため、正しい診断と治療が見つかるまでに長い時間を要することがあります。

アーノルド・キアリ0型/I型症候群(キアリ奇形)、特発性脊髄空洞症は、当研究所で専門的に研究と治療が行われている疾患ですが、これらの疾患は出生時またはその後に現れる可能性があり、時にはある外傷によって全ての症状が引き起こされるため、正しい診断、治療法に辿り着くまでに時間がかかり、その間に症状の悪化を引き起こすことがあります。

当研究所の創設者であるロヨ・サルバドール医師の研究により、キアリ奇形、脊髄空洞症を含む終糸病が先天性の要因で起こっていることがわかり、これは胎児の発育の段階で起こり、家族の中で複数の人がこの病気を患う可能性があります。

今年、2024年の世界希少・難治性疾患の日に際し、当研究所ではキアリ奇形および脊髄空洞症を含む終糸病/神経頭蓋脊柱症候群に関する研究を促進し、終糸による牽引がどのように神経系に影響を与え病気を引き起こすのかを広め、終糸病患者に対する早期診断と早期治療が行われるよう取り組んでいきます。

キアリ奇形、脊髄空洞症が「希少」疾患ではなくなる未来のため、そして患者さんの生活の質の向上を目指すために、キアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金(https://chiarifoundationbcn.com/en/donation-chiari-foundation/)への寄付を通して、更なる病気への研究にご支援ください。

神経頭蓋脊柱症候群と尾骨脱臼の予備的研究

Publicado por ICSEB el 22 12月, 2023

当研究所のロヨ・サルバドール所長を中心とする医療チームが執筆した、神経頭蓋脊柱症候群と尾骨前方脱臼の関連性に関する最新論文「尾骨脱臼に関連する神経頭蓋脊柱症候群:予備的研究」が、脳神経外科雑誌『World Neurosurgery:X』に掲載されました。 

「神経頭蓋脊柱症候群は、いくつかの特発性疾患(アーノルド・キアリ症候群0,1型および1,5型、脊柱側弯症、脊髄空洞症)を含みますが、これは終糸と呼ばれる線維組織によって神経軸に異常な牽引が生じることで引き起こされる」とし、終糸が尾骨レベルに達する組織であることを考慮した上で、神経頭蓋脊柱症候群という診断を受けた多くの症例で「尾骨の前方脱臼といった解剖学的変異によって、終糸が引き起こした中枢神経系全体にかかる牽引をさらに悪化させる可能性」を、ロヨ医師率いる神経外科医チームは長年観察してきました。

 

論文では、「神経頭蓋脊柱症候群患者における尾骨脱臼の有病率の高さが、それらの間に関連性があることを示唆している」と結論づけ、「尾骨前方脱臼を引き起こすメカニズムは、神経頭蓋脊柱症候群の発症に直接影響を与える可能性がある」と述べています。

通常、尾骨脱臼の場合、ほとんどの外傷および整形外科で提示される治療は、保存療法(尾骨に体重をかけない、座ることを避けるまたは減らす、座る際の負荷を軽減するクッションや器具の使用などの推奨)ですが、残念ながら神経頭蓋脊柱症候群である可能性が考慮されないために神経頭蓋脊柱症候群の診断は下りず、患者さんの満足いく解決策は提示されずに、患者さんの生活の質に悪影響を与える可能性が出てきます。

当研究所では、これらの症例の長年の臨床観察と治療経験を経て、尾骨脱臼によって生じた終糸の牽引を取り除くため、低侵襲治療を含む当研究所独自の治療計画「終糸システム®」の適用を提案しており、優れた治療効果が得られています。

論文執筆者であるロヨ医師、フィアヨス医師、ビヤビセンシオ医師、そして当研究所の研究開発(R&D)部門チーム、『World Neurosurgery:X』への論文掲載おめでとうございます。

仙尾骨脱臼を伴う神経頭蓋脊柱症候群の治療に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

小脳扁桃の嵌入(アーノルド・キアリ0型)とは?生活の質にどんな影響があるのか。

Publicado por ICSEB el 17 11月, 2023

現在、脳神経外科分野では、アーノルド・キアリ症候群の診断について議論がなされています。小脳扁桃は、小脳の下部にある解剖学的構造で、大後頭孔の境界内の頭蓋骨内にあります。小脳扁桃の下垂が 3mm、5mmmまたは7mmを超え(研究者によって異なる)、脊髄に他の奇形が見られない場合にアーノルド・キアリ症候群I型と診断されます。

2018年から2020年の時点で、一部の著者はアーノルド・キアリ症候群の分類に、0型、1、5型、そしてV型といった新しい分類を追加しています。小脳扁桃のわずかな下垂でもアーノルド・キアリ症候群の症状を引き起こす可能性があるとする考えが減少傾向にある中、現在最も疑問が生じているのは、アーノルド・キアリ0型症候群の診断です。

最近の文献で、ある著者はアーノルド・キアリ症候群0型は脊髄空洞症がない患者、または小脳扁桃下垂が最小限で、後頭部痛、後頸部痛、脊髄小脳の機能不全などのキアリ奇形I型の典型的な症状や徴候を伴う患者を表現するために使用されると報告していますが、それに異議を唱える研究者もいます。

ロヨ医師率いる医療チームは、終糸病患者において、キアリ奇形に関連する症状の重症度が小脳扁桃の下垂の大きさと直接関係していない例が複数あることを観察しており、小脳扁桃の明らかな下垂がない患者においても、アーノルド・キアリI型症候群と同様の臨床像が存在していることを確認しています。実際、小脳扁桃下垂の原因となる終糸病に関する研究の観点から、MRI画像上

における終糸病の表現である可能性のある状態には次のようなものがあります。

「McRae線で表される大後頭孔より下の小脳扁桃の一方または両方の下垂…また、小脳扁桃のMcRae線との接触または密接さを初期の小脳扁桃下垂とみなし、小脳扁桃の嵌入と定義します。これは、他の著者がキアリ奇形0型と呼ぶ状態と同等のものです。」

小脳扁桃の嵌入がわかった患者さんにとって、大後頭孔への小脳扁桃の下垂が3mmを超えない場合でも、MRI画像において確認可能であり、アーノルド・キアリI型症候群患者と同様に、生活の質に影響を与える症状が見られる可能性があることを知っておくことは非常に重要です。

当研究所では、アーノルド・キアリ 0 型患者にも有効な治療法である独自の治療計画、終糸システム® を提供しており、優れた成果が得られています。これは、緊張状態にある終糸による牽引が小脳扁桃にはほとんど影響を与えていなくても、多くの症状を引き起こす可能性があることを示しています。低侵襲治療の終糸切断手術によって症状の改善または消失につながり、患者さんの生活の質を取り戻すことができています。

 

参考文献

  • Arnold Chiari Malformation Joaquin A. Hidalgo; Craig A. Tork; Matthew Varacallo. M. StatPearls Publishing; 2023 Jan. 2022 Sep 5.
  • Ventrolateral Tonsillar Position Defines Novel Chiari 0.5 Classification; Peter F. Morgenstern, Umberto Tosi; World Neurosurg 2020 Apr;136:444-453. doi: 10.1016/j.wneu.2020.01.147.
  • Is there a relationship between the extent of tonsillar ectopia and the severity of the clinical Chiari syndrome?; Heffez DS, Broderick J, Connor M,
  • Mitchell M, Galezowska J, Golchini R, Ghorai J. 2020 Jul;162(7):1531-1538.
  • The Filum disease and the Neuro-Cranio-vertebral syndrome: definition, clinical picture and imaging features, BMC Neurology 2020 20:175.
 

終糸システム®によってアーノルド・キアリI型症候群の原因を取り除くことができる。

Publicado por ICSEB el 6 10月, 2023

図1: ある患者の術後のMRI画像。終糸システム®適用で行われた終糸切断手術から6年後に撮影されたMRI画像では、6年前に確認された明らかな小脳扁桃下垂は見られなくなっています。

終糸病および神経頭蓋脊柱症候群は、MRIなどの検査画像上では例えばアーノルド・キアリI型症候群と呼ばれる大後頭孔からの小脳扁桃下垂などが確認できます。

当研究所のロヨ医師率いる医療チームは、病気の原因を取り除き、病気の症状や徴候はもちろん、病気自体の進行を止めることを目的に、キアリ奇形I型患者に終糸システム®を適用します。

終糸と呼ばれる繊維を切ることで、小脳扁桃の下垂の悪化を防ぎ、なおかつ神経系全体にかかっていた牽引を取り除き、可逆性の細胞の機能や損傷の回復を期待することができ、患者さんによっては、術後に小脳扁桃下垂の上昇が確認できるケースもあります。

この小脳扁桃下垂の上昇は、当研究所で確認できた症例で、術後1、2年経ってから、または5年から10年の間など様々です(図1参照)。

当研究所で行われる治療は、小脳扁桃がある場所とは違う部分で行われる外科治療であるにもかかわらず、術後に小脳扁桃の位置に変化が見られ、なおかつ患者さん自身が症状の改善を感じられるということは、当研究所医療チームにとっては、「終糸切断手術によって病気の原因が取り除かれ、脊髄、脳幹、そして脊椎が緊張性終糸から解放された」ことを意味しています。

上記の理由から、30年間の治療実績も含め、当研究所が提供する終糸システム®によって、アーノルド・キアリI型症候群の進行を止めることができると断言することができます。患者さんの症状の改善および医師側が確認できる徴候の改善、そしてある症例においては小脳扁桃下垂の上昇も見られ、それらは患者さんの生活の質の向上にもつながっています。

参考文献
Royo-Salvador, MB, Fiallos-Rivera, MV, Salca, HC et al. BMC Neurol 20, 175 (2020) Royo Salvador MB. Filum System® Guía breve. Mar 2015.

2023年9月28日:アーノルド・キアリ症候群の国際デー

Publicado por ICSEB el 28 9月, 2023

今年も、アーノルド・キアリ症候群に対するより深い理解と、患者さんの生活の質の向上を願い、このアーノルド・キアリ症候群の国際デーをみなさんと一緒に祝いたいと思います。

約50年前、ミゲル・ロヨ=サルバドール医師はアーノルド・キアリI型症候群(小脳扁桃下垂)の原因である終糸病を突き止め、それ以来、原因を取り除き、病気の進行を阻止するための外科的治療を提供するための最良の術式を研究し、1997年に論文を発表、独自の低侵襲治療の治療計画「終糸システム®」を完成させ、2005年にその成果が得られています(https://institutchiaribcn.com/jp/ミゲル-b・ロヨ-サルバドール医師/)。

現在、当研究所 ではアーノルド・キアリI型症候群(小脳扁桃下垂)の患者さん1500名以上に治療を行い、病気の進行を止められたほか、ある例では小脳扁桃下垂の上昇を確認できるなど、良い成績を収めています。現在までに大きな合併症は発症しておらず、患者さんの94,6%は、長期的に見て(手術から15〜20年の術後検診を通して)生活の質が向上していると認識しています。

当研究所創設以来、ロヨ医師率いる医療チームは、対面診療およびオンライン診療を通して、2600名以上の患者さんに対して終糸病を患っていることを確認しました。また、キアリ奇形は遺伝的要因の可能性のある先天性疾患であることから、患者さんの家族のメンバーで、同じようにキアリ奇形の病状が確認され、外科治療を受けています。

当研究所チームで得られた治療の成果、そして患者さんが得られた病状の改善によって、当研究所の治療計画がより多くの専門家の理解を得られ、アーノルド・キアリ症候群を患う患者さんが適切な治療法を選択できるようになることを願っています。

祝15周年バルセロナキアリ研究所

Publicado por ICSEB el 12 6月, 2023

この度、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所は創立15周年を迎えることができ、当研究所スタッフ一同大変嬉しく思っております。

この15年間、当研究所ではアーノルド・キアリI型症候群特発性脊髄空洞症特発性脊柱側弯症で苦しむ方々の健康を改善するために尽力してきました。

当研究所は2008年に設立されて以来、上記疾患の診断と治療の先駆者として治療にあたり、当研究所で行われた初診は3000件を超え、5大陸85カ国から2100名以上の患者さんに終糸システム®を適用して、低侵襲治療の終糸切断手術を行いました。それにより、病気の原因である「先天的な緊張性終糸による全神経系の牽引」を取り除き、病気の進行を阻止することができました。

当研究所スタッフ一同、患者さんを通して、病気を乗り越える勇気と将来への希望を目の当たりにし、患者さん一人ひとりに寄り添うことの大切さ、尊重することの重要性を学びました。当研究所を信頼してくださった患者さんとそのご家族に、今一度感謝申し上げます。

私たちの使命は、今後も最高の医療を提供し、患者さんに健康的で充実した生活を提供することです。当研究所医療チームはもちろん、提携機関、提携医師によるオンライン医療相談、診察、治療、術後ケアといった献身的な長期フォローアップのおかげで、当研究所で素晴らしい治療成績を得られ、多くの人々の生活に変化をもたらすことができました。

15周という記念日と、これまでの治療の成果を通して、今後も熱意を持って治療に取り組み、医療の最前線で研究を推進し、患者さんの生活の質の向上のため取り組んでいきたいと思っております。

この機会に終糸病とその他関連疾患に関する知識を共有し、当研究所15周年を皆さまとお祝いできたらと思っております。

この15年間の旅路を共に歩んでくださった方々に、感謝申し上げます。

終糸システム ® によって脊髄空洞症の進行を止め、時間の経過とともに空洞が消 失する可能性があります。

Publicado por ICSEB el 5 5月, 2023
図1 終糸システム適用®で終糸切断手術を受けた患者さんの術前術後のMRI画像。術後7年間で脊髄内の空洞が消失しています。

脊髄空洞症は、脊髄内に一つまたは複数の嚢胞ができ、通常、全身の神経障害を伴い、代表的な症状は、上下肢の痛み、頸痛、温覚および痛覚の感覚異常、腰痛、背部痛、頭痛、歩行障害、麻痺、括約筋障害などです。脊髄空洞症患者は、慢性的な痛みを伴う生活を強いられ、それは自律性の喪失へとつながります。
当研究所では特発性脊髄空洞症の治療にあたっており、当研究所のロヨ=サルバドール所長の理論によると、脊髄空洞症は終糸病によるもので、検査画像上では確認できない緊張性終糸の牽引によって脊髄内が虚血状態となり、空洞が形成されると考えられています。
当研究所が提供している治療は、当研究所独自の治療計画である終糸システム®を適用して行われる低侵襲治療の終糸切断手術であり、脊髄空洞症の原因を排除し、病気の進行を止めることを目的に行われます。
ロヨ医師が1993年に初めて脊髄空洞症の原因を突き止めてから30年が経ちますが、当研究所医療チームは、終糸システム®を適用して脊髄空洞症を治療することで、優れた成果をあげられることを実証することができました。
当研究所医療チームのフィアリョス医師は、「当研究所の治療で脊髄空洞症の進行を止め、嚢胞がさらに脊髄内組織を取り込むことで壊死が拡大してしまうのを防ぐことができます。これは、治療を受けた患者さんの術後、MRIで確認することができます。それだけではなく、中長期的に見ると、空洞が再吸収され、MRI上では空洞が消失する例もあります(図1)。患者さんによっては、治療後MRI画像上から脊髄空洞症だったことがわからないほどの改善が見られ、それと並行して症状の改善も観察されます。当研究所で行っている治療により、中枢神経系の正しい循環を回復することができ、これまでに得られた成果は、間接的な外科治療の結果であるため、すぐに確認できるものではありませんが、脳神経外科医(客観的)にとっても、患者さん(主観的)にとっても、効果的な治療であることは確かです。当研究所では約7年〜10年後に術後検診を実施し、空洞の減少と患者さんの症状の改善を確認しています」と述べています。

2022年9月28日:アーノルド・キアリ症候群の国際デー

Publicado por ICSEB el 28 9月, 2022

アーノルド・キアリ症候群の治療に特化した専門機関である当研究所では、今年もアーノルド・キアリ症候群の国際デーを皆様とともに祝いたいと考えています。 アーノルド・キアリI型症候群がどういう病気かわからない方のためにここで説明を加えると、一般的に小脳扁桃が大後頭孔を通って下垂することを意味し、脊髄に奇形は見られません。当研究所所長のロヨ・サルバドール医師の約50年に及ぶ研究によると、小脳扁桃下垂(アーノルド・キアリI型症候群)は、脊髄末端にある終糸が通常よりも緊張状態にあり、神経系全体を引っ張っていることで生じる終糸病が原因であることがわかっています。 アーノルド・キアリI型症候群の症状は主に、頭痛、頸痛、手足の麻痺、視覚障害、手足の疼痛、感覚異常、めまい、 嚥下障害、腰痛、記憶障害、歩行障害、胸痛、平衡感覚障害、痛覚異常、言語障害、括約筋障害、不眠症、嘔吐、失神、震えなどで、時間の経過と共に悪化していく傾向があります。 アーノルド・キアリI型症候群患者の生活の質は、治療法を見つける前に著しく低下する可能性があり、これは進行性の病気という理由だけではなく、一般的に提案される外科治療が、大後頭孔減圧術という大変リスクの高い手術であるためです。病気の悪化によって、手術のリスクよりも病気自体のリスクが高くなるまで、経過観察になるのが一般的です。 一方、終糸システム®と呼ばれる病気の診断と治療法をまとめたロヨ医師の治療計画に従うと、終糸切断手術という低侵襲治療によって、病気の原因と病気が身体へ及ぼす影響を取り除くことができます。 当研究所で適用されるアーノルド・キアリI型症候群に対する終糸システム®の結果は良好で、病気の進行が止められるのはもちろん、術後にいくつかの症状の改善または消失、そして患者さんの生活の質にも改善が見られます。 場合によっては、術後1年またはそれ以上経ってから、患者さんの中にはMRI画像上で小脳扁桃の上昇が観察されることがありますが、重要なのは、終糸によって引き起こされる緊張状態を外科治療によって取り除くことです。 小脳扁桃下垂を伴う終糸病患者さんに捧げられた9月28日という日に、以前には存在しなかった新しい希望、「終糸切断手術」という効果的で低リスクの治療法があることをここで強調したいと思います。

 

終糸病およびバルセロナキアリ研究所研究開発イノベーション部門研究ライン

Publicado por ICSEB el 27 5月, 2022
当研究所の研究開発イノベーション部門は、ミゲル=B・ロヨ=サルバドール医師の絶え間ない研究と臨床経験を結果として、2014年に正式に設立されました。
ロヨ医師の学術研究の最初の数年間は、ホセ=マリア・ドメネク教授(バルセロナ自治大学医学部の解剖学および発生学の正教授)のサポートのもと、特発性脊髄空洞症とその病因学への理解について研究し、博士論文を発表しました。
その後、終糸によって神経系全体に過度の牽引が起こり、アーノルド・キアリI型症候群、脊髄空洞症、脊柱側弯症、頭蓋底陥入症、扁平頭蓋底、歯状突起奇形、脳幹のよじれなどといった現在まで原因不明と言われていた病気が起こっていたことを理解し、上記疾患を含んだ新しい病気を「終糸病」と命名しました。
ロヨ医師は、「終糸病」という新しい病気の診断を受けた患者さんに対して、低侵襲治療の終糸切断手術を適用し、同時に外科治療の記述、実行、改善が行われ、終糸病とその治療法に関する新しい病理学的概念の研究、および論文執筆に従事してきました。
当研究所においては、終糸病の治療に対して、終糸システム®という、病因、診断、医療、外科治療およびリハビリテーションから構成される専門性の高い治療計画の開発に取り組みました。
2020年、当研究所の研究チームは373例の症例をもとに、病気の臨床診断と画像診断を記述した論文を発表し、特に潜在性脊髄係留症候群と混同されていた部分を明確にし、終糸病と神経頭蓋脊柱症候群の違いについて明らかにしました。
現在、当研究所の研究開発イノベーション部門は、バルセロナ大学、バルセロナ自治大学、およびシマ病院と協力して、終糸病に関連のある全ての分野の研究を進め、技術の進歩、神経学的方法論およびエキスパートシステムの研究を行っています。患者さんの生活の質の向上のため、知識と新しい発見を提供し、医学的、外科的、技術的に患者さんを支援していきたいと考えています。
研究の大部分は、研究普及と治療の社会的支援を行うキアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金によって資金提供されており、ロヨ医師は後援者の一人でもあります。基金では、研究活動継続のため、皆様からの温かいご寄付を心よりお待ちしております(https://chiarifoundationbcn.com/donar/ )。
バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所 研究開発イノベーション部門

バルセロナキアリ研究所の新施設

Publicado por ICSEB el 5 5月, 2022

バルセロナキアリ研究所は、世界中から訪れる患者さんへの診療業務はもちろん、当研究所の研究開発(R&D)業務の更なる向上のため、新施設「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」を開設しました。



新施設「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」は、マヌエル・ジロナ通り32番地に建てられ、工事の進み具合や、「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」の詳細についての問い合わせを多くいただくようになりました。また、当研究所をご存じの方も、そうでない方からも称賛の声をいただいております。そんな当研究所の新施設「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」について、少しここでご紹介したいと思います。


カサ・イクセブ(Casa ICSEB)


当研究所の新しい診療所「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」は、スペイン語で「家」を意味するカサと、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所(Institut Chiari & Siringomielia & Escoliosis de Barcelona)の頭文字のICSEB(イクセブ)を取って、「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」と名付けられました。
1920年代のスペインのカタルーニャ文学運動の象徴とされる建築物で、現在のラスコルツ区のペドラルベス地区、マヌエル・ジロナ通りとドクトー・フェラン通りが交差する南西の角にあり、都市の重要資産に認定され、バルセロナ歴史遺産の一つとなっています。
1915年4月24日、株式会社不動産開発の取締役社長のアントニ・ミラクラ=イ=メルカデル(Antoni Miracle i Mercader)氏が、当時のサン・ビセンス・ダ・サリア憲法市議会から建築許可を取得し建てた長屋住宅は、数年前からひどい劣化状態のまま放置され、住宅の一部にいたっては不法占拠されていました。
2018年7月、「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」建設という新しいプロジェクトが始動すると、それに伴うバルセロナ市役所遺産・建築および歴史・芸術部門での手続きをはじめ、バルセロナ市役所とバルセロナ市立研究所の公園・庭園部からの建築許可の取得、建築家協会への報告書、予防・消化・救助サービスなどの消防機関への報告書提出などの手続きが始まりました。マヌエル・ジロナ通り32番地にあった長屋住宅は、建築家のホルヘ・ダバロス=エランド(Jorge Dávalos Errando)氏の設計によって増築、修繕・改修工事が行われ、現在の「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」が誕生しました。
2022年04月、新施設「カサ・イクセブ(Casa ICSEB)」での活動がスタートし、世界中から訪れる患者さんへの診療業務だけではなく、バルセロナ自治大学医学部正教授とバルセロナ神経学研究所、およびキアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金の支援を受けて、当研究所の研究開発(R&D)業務における、全人類と哺乳類に影響を与える終糸病という神経-頭蓋-脊柱疾患の研究の更なる向上を期待することができます。
当研究所の新しい住所 Paseo Manuel Girona 32, 08034 Barcelona, SPAIN
みなさまのご来訪を心よりお待ちしております。
当研究所は、患者さんに最善の治療法を提供・研究し続けることをお約束いたします。.





2022年2月28日
世界希少・難治性疾患の日

Publicado por ICSEB el 28 2月, 2022

希少疾患は人口の有病率が低い疾患のことで、具体的に言うと人口10000人に対して5人未満に影響を与える場合に希少疾患と考えられています。 現在、アーノルド・キアリI型症候群特発性脊髄空洞症は、国際ポータルサイトのOrpahnet(オーファネット)の希少疾患分類リストに含まれており、この分類リストに含まれる疾患は、多くの場合、投薬、研究、および治療が不足していることを意味し、利用可能なデータが少ないため有病率は示されていません。 当研究所は脳神経外科を専門とする医療機関で、上記二つの病気を扱っており、 終糸病は、小脳扁桃の下垂や脊髄内の空洞といった形で現れます。これまでの当研究所の経験、そして決疑論に照らし合わせると、MRI検査の実施が増えたことにより、キアリ奇形や脊髄空洞症と診断される例が増えたため(通常は、上記疾患以外の理由でMRI検査が行われ、偶然発見されるケースがほとんどです)、これらの病気は現在までに確認された発生率よりも高い可能性があると考えられます。そして、当研究所の研究開発(R&D)部門でもその研究を行っています。 さらに、数年前から終糸病患者の家族の中にも同様に終糸病との診断を受ける症例が増えてきています。これは、アーノルド・キアリI型症候群(キアリ奇形I型)や特発性脊髄空洞症がそれほど珍しい病気ではないことを意味しますが、現在でもその診断を受けた患者さんは、希少疾患患者と同様、病気に周知している医師・医療機関の不足、専門機関でのケアを受けるために国内および国外を移動しなければならない状況に置かれ、それは患者さんに生活の質(QOL)の低下をもたらします。 今日は世界希少・難治性疾患の日です。希少疾患が存在しているという認識を高め、病気で苦しむ人々によりよい生活を保証するため、適切な診断と治療が受けられるよう促すことを目的としています。世界希少・難治性疾患の日を祝うために、貢献できることがあります。それは、寄附やボランティア活動といった形で、患者さんとその家族の支援をすることです。 終糸病に含まれる病気の支援ご希望の方は、キアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金(https://chiarifoundationbcn.com/)のウェブサイトから、寄附をお願いいたします。 “患者さんのよりよい未来のために” #DíaMundialdelasEnefermedadesRaras #EnfermedadesRaras. #世界希少・難治性疾患の日 #希少疾患

終糸病の治療:コロナ禍でのリハビリテーション

Publicado por ICSEB el 4 2月, 2022

当研究所では脳神経外科の立場から、アーノルド・キアリI型症候群、特発性脊髄空洞症、特発性脊柱側弯症などの終糸病およびその他の関連疾患を治療しております。
終糸病は先天性、潜在性、神経変性、進行性、および慢性疾患で、終糸切断手術によって終糸の緊張状態が取れても、病気自体が引き起こした後遺症を取り除くことはできません。
そのため、終糸病患者の医療ケアには4種類の異なる専門医が必要となってきます。


  • 診断のための神経内科医または脳神経外科医
  • 終糸病および椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの関連疾患の治療のための脳神経外科医または整形外科医
  • 重度の脊柱側弯症のための整形外科医
  • 術後に残った脊椎および神経の後遺症の治療のためのリハビリテーション科専門医または神経内科医

当研究所では、終糸システム®適用での終糸切断手術の効果を高めるため、後遺症のある終糸病患者さんに対する術後の理学療法は欠かせないと考えています。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症パンデミックが始まって以来、残念ながら多くの患者さんが新型コロナウイルス感染症感染防止のため、リハビリテーションセンター、特にプールや水治療法などのリハビリの継続が難しくなっているようです。
術後中長期の患者さんには、可能な限りで構いませんので、リハビリテーション科専門医ガイドラインに従って、家族や周りのサポートを受けながら、理学療法を継続することを推奨いたします。
患者さんがお住まいの地域の理学療法士が、終糸病と当研究所の治療法についてご質問がある場合は、当研究所の提携している終糸システム®適用認可機関および認可医師、または当研究所までお問合せください。
認可機関および認可医師については、下記のリンクからご確認いただけます。
https://institutchiaribcn.com/jp/認可機関/マンティア医療センターcentro-medico-mantia/ https://institutchiaribcn.com/jp/ベルギーニューロフィードバック・マイオセラピ/

アーノルド・キアリ症候群の国際デー

Publicado por ICSEB el 28 9月, 2021

9月28日は、アーノルド・キアリ症候群の国際デーです。様々な健康問題を引き起こすこの病気を、より多くの方に知ってもらえるよう当研究所でも取り組んでおります。

残念ながら、当研究所へ治療を受けに来られる多くの患者さんから、正しい診断を得るために長い時間がかかり、医療従事者や家族といった周りからの理解を得るのに苦労していらっしゃると伺っております。

そのため、この国際デーという機会に今一度、この病気で苦しんでいる患者さん、そしてご家族全ての方に、当研究所からのサポートを示したいと思います。当研究所のロヨ医師と医療チームによる40年以上にわたる研究から得たアーノルド・キアリ症候群に関する情報を、今後も多くの患者さんに提供していきたいと思います。

以下のリンクでは、アーノルドキアリ症候群の種類、そしてアーノルド・キアリI型症候群に関する症状と治療法についてご紹介しております。

https://institutchiaribcn.com/arnold-chiari/

2007年以来、当研究所ではアーノルド・キアリ症候群およびその他の原因不明といわれる病気の診断・治療・経過観察に携わってきました。上記疾患は終糸病といわれる病気から引き起こされるもので、治療によってその進行を止め、症状の改善が期待されます。

間違った情報・診断名は患者さんの健康に深刻な影響を与えることから、本日9月28日の国際デーを通して、正しい診断・治療の重要性について強調したいと思います。

終糸システム適用®での終糸切断手術の術後について

Publicado por ICSEB el 22 7月, 2021

当研究所所長のロヨ=サルバドール医師は、1993年に低侵襲の最新治療、終糸切断手術の適用を始めました。現在まで、キアリ奇形I型、特発性脊髄空洞症、特発性脊柱側弯症および他の関連する病気と診断された患者1850名が終糸システム適用®で終糸切断手術を受けられました。

当研究所の医療チームから術前に全ての患者さんに対して、手術は病気の原因を取り除き、病気の進行つまり悪化を防ぐための治療であり、病気がもたらした神経系の損傷、またそれによる症状、機能不全などを治癒するわけではないことをお伝えしています。

ほとんどの患者さんは術後直後に何らかの症状の改善や消失が見られ、ある患者さんは数ヶ月または数年経ってから症状の変化が見られる場合があります。術後のリハビリや理学療法についても同じことが言え、多くの患者さんはリハビリ後に機能レベルで段階的な改善が見られ、早い人は最初の数ヶ月からすでに変化を観察できる場合があります。

一方で、術前のように症状が悪化し続けることはなく安定はしているものの、術後直後の段階では症状や病状に変化を感じられない患者さんもいらっしゃるのも事実です。術後直後から症状の改善が見られた他の患者さんと比べてしまい、恐怖を煽ってしまうのではないかという懸念から、当研究所ではここで改めて言及したいことがあります。

まず、他の患者さんが同じような症状を持っていたとしても、患者さんそれぞれの臨床像は異なるため、他の患者さんと比較することはできません。唯一患者さんの術前術後の経過が正しいかどうかを判断できるのは専門家であり、術前術後の症状と画像の比較により評価することができます。

また、症状の原因となる損傷には可逆性と不可逆性と呼ばれる2種類の損傷があります。終糸切断手術によって、異常終糸が引き起こしていた全神経系への牽引を取り除くことができ、中・長期的に見て、可能な限り回復する可能性を導きます。しかし、不可逆的損傷があると神経系は再生することができないため、術後の回復度合いは制限されます。

同様に、ある一部の患者は術後に症状が改善、または消失したものの、その後、外傷、事故、ストレス、薬物療法、女性の月経周期の変化、あるいは肉体労働によって術前の症状が再び現れることが、当研究所の医師によって確認されています。それが起こった場合には、以前の術後の状態に戻るまで一定期間かかりますが、一般的には上記不調が解消されると症状も改善していきます。

最後に、ある症例では、終糸病以外の病気も抱えていて、その病気の症状が終糸病と共通している場合、終糸切断手術後、どの症状が終糸病から発症し、どの症状が終糸病以外から来ているものなのかの判断が難しいため、症状が悪化する場合には、終糸病以外に抱えている病気の治療を受ける必要性が出てきます。その場合には、その病気の専門家に診てもらい、患者さんそれぞれに合った治療法を検討する必要があります。

結論として、当研究所医療チームの専門化された経験から、術後の回復がゆっくりな場合や、終糸病の影響をより受けている患者さんに対しても、異常終糸によって引き起こされた過度の牽引力を排除することは、患者さんの健康状態を改善するために最も効果的な治療法だということが言えます。

終糸システム適用®での終糸切断手術は、一般的に患者さんの生活の質を向上し、症状の改善、ほとんどの症例で非常に満足のいく機能回復を確認しています。さらに、外科治療自体は病気の損傷を治すための治療法ではありませんが、終糸病の影響を強く受けた患者さんの場合でも、長期的に見て良好な術後経過が期待できます。

     

終糸病と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にはどんな関係がありますか。

Publicado por ICSEB el 17 3月, 2020

この質問に答えるには、以下の項目を考慮する必要があります。


  1. 新型コロナウイルス感染症は、最近になって野生動物からヒトへ感染したと見られており、発生から3ヶ月ほどしか経っていないため、分からないことがまだ多くあります。
  2. 現在までに(おそらく何万人もいると想定できますが)、新型コロナウイルス感染症を伴った終糸病患者は確認されていません。
  3. 新型コロナウイルス感染症の症状は、主に発熱、頭痛、咳で、重症化すると肺機能の悪化で呼吸不全をきたします。
  4. 新型コロナウイルス感染症はインフルエンザに似ており、多くの場合(80%)、軽症か無症状です。
 

上記項目を考慮すると、以下のことが推測されます。


  1. 新型コロナウイルスの感染過程および咳(バルサルバ手技)によって頭蓋内圧が上昇し、小脳扁桃下垂(アーノルド・キアリI型症候群/キアリ奇形)の症状である頭痛が悪化することがあります。
  2. 新型コロナウイルスの咳は、インフルエンザの咳と同様、つまり一般的にはわずかではあるものの、脊髄空洞症の症状を悪化させることがあります。
  3. まれに、新型コロナウイルスによる肺機能への影響が、終糸病における脳幹の呼吸中枢への影響を増加させることがあります。また、重度の特発性脊柱側弯症による拘束性肺疾患を悪化させる可能性があります。
  4. 今後、終糸病と新型コロナウイルスの関連性に注視しながら、新型コロナウイルスが神経系や心臓などの他の器官に影響を与えるかを見ていく必要があります。
  5. >一般的に、終糸病が新型コロナウイルスのリスクを増加させることはありません。

手術を受けたイタリア人患者さんからのお手紙

Publicado por ICSEB el 17 6月, 2019

終糸システム®適用での終糸切断手術を受けてから9年。
2019年5月31日は、私にとって9回目の誕生日とも言える特別な日です。それは、9年前のこの日に終糸切断手術を受けて生まれ変わったからです。
この手紙を通して、私のような患者の人生を変えてくれた方々に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。手術から9年経って言えることは、世界にはロヨ先生、イタリア語担当のジョイアさん、バルセロナキアリ研究所のみなさん、そしてアイザックシスコ(友の会)のメンバーのような素晴らしい人がいて、生まれ変わる力ともう一度笑顔になれる人生を与えてくれました。心から感謝しています。
今こうして手紙を書けるのはロヨ先生のおかげです。これからもずっと感謝の気持ちは忘れません。ロヨ先生の助けがなかったら、私はきっともう8年前にはこの世からいなくなっていることでしょう。
親愛なるロヨ先生、私はずっと先生のことを想っています。先生のしてくださったことは一生忘れません。先生の存在に感謝しています。
2019年5月31日

サン・ジョヴァンニ・イン・フィオーレ(イタリア)にて

マリア ピア アンブロシオ (Maria Pia Ambrosio)

 

2月28日 世界希少・難治性疾患の日

Publicado por ICSEB el 28 2月, 2019

今年の世界希少・難治性疾患の日は、患者さんの幸せのためにサービス間での伝達と連携を促進するため、テーマとして「ソーシャルケアとヘルスケアの架け橋の構築」を掲げています。
病気に対する知識と理解は、患者さんを支える医療および社会分野の専門家にとってはもちろん、患者さんや患者さんを取り巻く環境にとって重要な要素です。病気と病気の治療法の選択肢を理解することは、患者さんの生活の質の向上に大きくつながります。
バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所キアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金、およびバルセロナ終糸アカデミー®では、創立当初から終糸病という新しい病気への研究、教育、普及のために取り組んできました。
ロヨ=サルバドール脳神経外科医の1992年に発表された博士論文にて、アーノルド・キアリI型症候群特発性脊髄空洞症特発性脊柱側弯症、扁平頭蓋底、頭蓋底陥入症、歯突起後屈、脳幹のよじれが終糸病という新しい病気からくる疾患であることがわかり、上記疾患の原因は過緊張終糸による脊髄から全神経系にかかる脊髄牽引だということが明らかになりました。
終糸病および関連疾患の診断、治療、術後経過観察は、終糸システム®という治療計画にまとめられ、その中に低侵襲外科治療である終糸切断手術があり、病気の進行を止め、症状の改善を期待できる治療です。
今まで原因不明とされたアーノルド・キアリI型症候群、脊髄空洞症、脊柱側弯症やその他関連疾患は、終糸病という病気が原因であり、治療法が存在します。
当研究所の治療法を知っていただくために、まずはこちらの無料終糸病診断テストをお試しください。https://institutchiaribcn.com/test-enfermedad-filum/

当研究所スタッフのペイさん、サマンタさん、ルルデスさん祝10周年

Publicado por ICSEB el 18 12月, 2018


2018年は記念すべき一年となりました。6月にバルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所は創立10周年を迎え、11月にはキアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金が創立10周年を迎えました。当研究所と基金の取り組みによって、40年以上のロヨ医師の研究を基に作られた終糸病(アーノルド・キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症など)の診断、治療のための治療計画終糸システム®適用での治療を受けに、10年間で世界から1500名以上の患者さんが当研究所を訪れました。
当研究所および基金と同様、今年で勤務10年を迎えるチームスタッフが3名おります。中国語および台湾語担当のペイさん、フランス語およびスペイン語担当のサマンタさん、そしてカタルーニャ語担当のルルデスさんです。この10年間、ペイさんとサマンタさん、ルルデスさんは、患者さんと医師間のコミュニケーションが円滑に進むよう、患者さんの術前術後をサポートしてきました。ルルデスさんは動画内で「私がバルセロナキアリ研究所での業務を始めた時は、まさかこんなにも私の人生にとって大きな存在になるとは思っていませんでした。研究所は私にとって家族のような存在です。患者さんの健康、生活の質の向上、そして患者さんの幸せに貢献できるのは大変光栄なことです」と述べています。また、ルルデスさんは、当研究所で終糸切断手術を受けた患者さんでもあり、患者さんの病気による苦しみ、手術によって回復した喜びを分かち合うことができるとも語っています。
ペイさん、サマンタさん、ルルデスさん、10周年おめでとうございます。今後も終糸システム®普及のため、そして患者さんのサポートのため、さらなる活躍を期待しています。

当研究所創立10周年を祝い、医療従事者や専門家からロヨ医師および当研究所チームあてにお祝いメッセージが届きました。

Publicado por ICSEB el 19 6月, 2018
 

2018年6月12日

バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所の創立10周年を祝い、当研究所と 終糸病の治療・周知のためにともに取り組んできた医療従事者・専門家から、ロヨ医師および当研究所チームあてにお祝いメッセージが届きました。

  アロンソ・ロドリゲス教授 バルセロナ自治大学正教授 ロヨ先生、研究所創立10周年おめでとうございます。ロヨ先生は本当に勤勉で、病気の研究に一生を捧げていらっしゃる方です。ロヨ先生、私で力になれることがあればいつでもご連絡ください。   ジャコーモ・カルソ医師 脳神経外科医、神経生理学者 ロザリア・フロリオ医師 産婦人科医 親愛なるミゲルへ、このような重要な目標を達成できたことを祝福したいと思います。ミゲルやミゲルの協力者の絶え間ない努力の結果だと思います。バルセロナキアリ研究所に対して様々な意見があるかもしれませんが、研究所はもう世界レベルで周知されている医療施設です。妻と私、そしてここに住むミゲルを知っているすべての人が今後の研究所の活躍を心から祈っています。チャオ、ミゲル、10周年本当におめでとう!   フランチェスコ・クロチェ医師 内科医・呼吸器専門医 親愛なるロヨ先生、素晴らしい10年が経ちました。パレルモ、トリエステ、ローマ、オリスターノ、バリ、リオンでの患者集会に講演者として参加したことを、今でもよく覚えています。医師として、またこの奇病の患者として、病気の周知に少しでも貢献できたのなら嬉しいです。先生がこの10年で構築してきたものが世界中に周知され、医学界に発表されることを心から願っています。アドマイオーラ(幸運を!うまくいきますように!)   アントニ・エルナンデス医師 神経内科医 親愛なる友、ミゲルへ。君が病気の治療を始めて、革新を続けてからもう10年になるんだね。知り合ってからもう何年も経ち、これまでお互い協力し合ってきたけれど、今後ももっと協力し合えることを願っています。本当におめでとう!   フィリッポ・イアファンティ医師 整形外科医・リハビリ専門医 こんにちは。私は整形外科医のイアファンティです。バルセロナキアリ研究所と医療提携を始めてから3年が経ちますが、おかげさまで脊髄空洞症、キアリ症候群、脊柱側弯症、椎間板症患者さんを診る機会を多く得ることができました。大変貴重な経験をさせてもらい、私は、終糸切断手術で優れた効果を得るには、早期診断は欠かせないと考えています。バルセロナキアリ研究所、特にロヨ先生、10周年おめでとうございます。アドマイオーラ(幸運を!うまくいきますように!)   ガブリエル・オジェ医師 麻酔科医 こんにちは。ロヨ先生、研究所チームのみなさん、10周年おめでとうございます。研究所が治療にあたっている病気の患者さんに、麻酔科医として協力できることを大変嬉しく思います。バルセロナキアリ研究所の益々のご発展をお祈りしています。   ロベルト・マンティア医師 整形外科医・リハビリ専門医 (マンティア医療センター) “親愛なるミゲルへ。研究所創立10周年を一緒に祝いたいと思います。” ロベルト医師は、医学界の重要な発見をし、先駆者として世界レベルで周知されるようになった当研究所との医療提携ができたことを大変嬉しく思っていると語っています。この10年を振り返り、大変なこともあったけれど、特にここ8年間は有意義な提携をすることができたと述べています。ロベルト医師は、ロヨ医師はじめマラさんや研究所チームにお祝いのメッセージを述べ、今後の研究所の発展を願って動画を締めくくっています。   アントニオ・ビクトリア医師 循環器専門医 (カルタヘナ病院) バルセロナキアリ研究所の創立10周年に向けて、患者さんにはバルセロナキアリ研究所を信じて治療を受けてほしいということと、ロヨ先生、研究所チームのみなさんには簡単に二言ほど述べさせていただきます。他国の施設のことは一切気にせず、今後も揺るがない思いを持って治療、教育、研究に励んでいってください。そして、研究所の柱であるマラさんはもちろん、フィアヨス先生、サルカ先生への存在無しには研究所は成り立ちません。今後200年以上続く研究所でありますよう、心から祈っています。研究所のように優れた治療を適切にかつ効果的に提供できる医療機関はないと言っても過言ではありません。   ファブリツィオ・マンティア医師 整形外科医・リハビリ専門医 (マンティア医療センター) “親愛なるミゲルへ、研究所創立10周年おめでとう。” ファブリツィオ医師は、初めて当研究所を訪れた日を回想し、様々な困難を乗り越えここまで提携を続けられたことを振り返っています。当研究所とマンティア医療センター間で作成された「マンティア-ロヨ/ロヨ-マンティ」リハビリプロトコルによって、スペインとイタリアという二国間の距離でも、術後の患者さんの経過観察ができるようになったと述べ、今後の当研究所の活躍を祈り、お祝いの言葉で動画を締めくくっています。   アナ・イサベル氏、アナ・ラファルガ氏、アデラ・モリナ氏 当研究所の手術室看護師 キアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所チーム、チームを率いるロヨ先生、研究所創立10周年おめでとうございます。バルセロナキアリ研究所の手術室看護師チームとして患者さんの治療にあたることができ、大変嬉しく思います。この先もずっと協力していけたらと思います。おめでとうございます!   ジュアナ・マリン弁護士 弁護士・キアリ&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金後援者 ロヨ先生、バルセロナキアリ研究所創立10周年おめでとうございます。法的問題や困難を乗り越え、この10年間で多くの命を救ったバルセロナキアリ研究所創設時からサポートできたことを誇りに思います。 ロヨ先生の40年以上にも渡る研究がなければ、ここまで辿り着くことはできなかったでしょう。また、基金創立時から後援者として、現在まで法的問題の解決などに携われるのは大変光栄なことです。この10年の成功、おめでとうございます。このプロジェクトの一員として携われたこと、本当に感謝しています。   パブロ・ランデチョ氏とフランシスコ・カルデイス氏 コンサルタント会社 ビコンスルティング バルセロナキアリ研究所創立10周年、おめでとうございます。これからも研究を続け、一緒に認証取得を目指しましょう。ロヨ先生、研究所チームのみなさん、本当におめでとうございます。   ベゴニャ・ゲレロ弁護士 ゲレロデカストロ弁護士事務所 ミゲル、研究所創立10周年おめでとう。多くの業務をこなし、ここまで辿り着いたことでしょう。数えきれない苦労と努力、研究や調査など医学に一生を捧げた人生、常にいいものを提供しようと倫理を持って患者さん、研究所チームに接していたと思います。歩行困難だった患者さんが、バルセロナキアリ研究所で手術を受けて歩けるようになって研究所を後にする、それだけで生きる意味を与えていることになります。そして、ミゲルのそばには常にマラの存在がありました。マラ、マラの仕事ぶり、人としての温かみには頭が下がる思いです。ゲレロデカストロ弁護士事務所の弁護士はみな、ミゲルたちをこれからも全力で弁護していきます。ミゲル、マラ、そして研究所チームのみなさん、おめでとう。そしてミゲルや研究所を信じて治療を受けにこられた患者さんにも、おめでとうと伝えたいです  

当研究所を信頼し、終糸病の治療・周知にご協力くださった医療従事者・専門家の方々にはこの場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

バルセロナキアリ研究所創立10周年

Publicado por ICSEB el 18 5月, 2018

2008年から、40年以上にも渡る研究によって構築された治療を61か国の患者さんに提供


バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所は2008年6月12日に設立、診療を開始しました。研究所設立は新たなステージの出発点に過ぎませんが、実際には当研究所の創立者であり研究所所長のミゲル・ロヨ医師が70年代に始めた研究の集大成でもあります。
ロヨ医師の研究は当初、特発性脊髄空洞症の原因解明に焦点が当てられていましたが、その後アーノルド・キアリI型症候群、そして特発性脊柱側弯症と研究範囲を広げていき、この3つの病気が、同じ原因で起こっているという結論に辿り着きました。それは、当研究所の研究によれば、終糸と呼ばれる脊髄末端と尾椎をつなぐ組織の異常な緊張状態によって脊髄牽引を引き起こし、全神経系に影響を与え、病気の症状や兆候が現れます。
1992年に発表された博士論文をもとに、ロヨ医師は終糸病という新しいコンセプトの病気の診断、治療のために終糸システム®という治療計画の理論的基礎を築きました。
革新的な治療法で優れた成績を収めたロヨ医師は、その後海外から多くの患者さんを迎えることになりますが、それはまだバルセロナキアリ研究所創設前のことでした。海外の患者さんに最良のケアを提供するため、ロヨ医師は専門家および外国語通訳を探し始めました。
優れた治療法を国際的に提供し、海外からの需要に対応するため、2008年にバルセロナキアリ研究所が設立されました。当研究所スタッフは医師だけではなく、患者ケアに従事し数カ国語を話す専門家によって構成されており、病気の進行を止め、症状の改善を求めて当研究所を受診された患者さんの数は5000名以上で、国籍は61か国に上ります。
現在、当研究所が唯一終糸システム®適用で終糸病の治療を行っている医療施設で、現在ではイタリアとポーランドの医療従事者とオンライン上でやりとりを行っており、上記2カ国で終糸システム®に従って術前診察と術後検診が行われています。また、当研究所は椎間板ヘルニアの外科的治療(当研究所独自の治療あり)でも最先端を行く医療機関です。
当研究所の業務の成果によって、現在までにスペインイノベーション認定機関であるACIEから研究開発(R&D)認証 を取得、スペイン経済産業省からは「革新的な中小企業(PYME Innovadora)」に認められました。また、終糸病の研究・診断・治療および脳神経外科疾患の診断・治療において、品質マネージメントシステムについての新しい国際規格「ISO 9001:2015」を認証機関であるIQNetAENORから取得しました。
こうしたプロトコルや品質基準に従った治療と絶え間ない努力の結果、当研究所で治療を受けた患者さんの満足度調査では満足度94,2%という高評価を得ています。そして当研究所の特徴は、優れた革新的な技術と治療の提供だけではなく、多くの患者さんからの感謝と愛情を受けているところにあります。
当研究所スタッフ一同、研究所創設から10年間、当研究所を信頼し治療を受けに来られた患者さん、当研究所の治療普及のためにご尽力くださったみなさまには心から御礼申し上げます。また、40年以上に渡る研究を支えてくださった方々および団体、機関にもこの場を借りて感謝申し上げます。

ISO9001認証 授与式

Publicado por ICSEB el 28 3月, 2018

2018年3月16日(金)、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所にて、国際標準化機構(ISO)が定める品質マネージメントシステムについての新しい国際規格「ISO 9001:2015規格※」認証の授与式が行われ、審査機関であるアエノール(AENOR)社社長のエバ・スビラ-ヒメネス氏から認証状が贈られました。ISO9001認証取得によって、当研究所の以下の業務に対して患者さんは一貫した高品質なサービスを確実に得られることを意味しております。


  • 終糸病の研究、診断、治療
  • 脳神経外科疾患の診断・治療
certificado de calidad 2015 左から:サファさん、スビラ氏、マラさん、ロヨ医師
entrega de certificado de calidad 2015 左から:フィアヨス医師、スビラ氏、ロヨ医師、サルカ医師
 

当研究所のロヨ医師は開会の辞で「私どもは優れた管理、技術とイノベーションの手法を駆使して患者さんに優れたサービスを提供する重要な責務があります。そのため、医療業務や研究に取り組むだけではなく、医療界へ真の知識転移を実現するために必要な組織調整も行っています」と語りました。.

certificado de calidad 2015 左から:スビラ氏、ロヨ医師
entrega de certificado de calidad 2015 左から:スビラ氏、ロヨ医師、サファさん
また、アエノール社のエバ・スビラ-ヒメネス社長は「当社は数年前からバルセロナキアリ研究所の業務を観察してきましたが、事業開発や患者さんの生活の質の向上の貢献といった活動は、目を見張るものがあります。ISO9001:2015規格認証の取得、本当におめでとうございます。弊社から発行された認証が、バルセロナキアリ研究所の今後のさらなる活躍と発展を後押ししてくれると願っています」と述べられました。
最後に当研究所の品質マネージメントシステム責任者のサファ・エル=イドリシさんは、「当研究所スタッフ一人ひとりが、認証取得のために懸命に取り組んだ結果、こうして認証を手にすることがきたのだと思っています」と言及しました。

スビラ氏とバルセロナキアリ研究所スタッフ
  ※品質マネージメントシステム認証(ISO 9001)は、国際標準化機構(ISO)が定める品質マネージメントシステムの国際規格で、顧客満足の向上を目的に、優れたサービスの継続的な改善を目指します。現在最新の品質マネージメントシステム認証(ISO 9001)は、ISO9001:2015規格です。

カナダの新聞(La Nouvelle unión)に掲載されたサラ・ペローさんのインタビュー記事

Publicado por ICSEB el 15 2月, 2018

当研究所で手術を受けたサラ・ペローさんが、カナダの新聞“La Nouvelle unión”にてインタビューを受け、 2017年10月18日に掲載されました。
サラさんはインタビューで、アーノルド・キアリI型症候群を患っていること、その治療のためにバルセロナで手術を受けたことを語り、「まさに奇跡です」と手術の効果について感想を述べられています。


Des nouvelles de Sarah Perreault, et des très bonnes


Sarah Perreault, cette mère de trois enfants, atteinte du syndrome d’Arnold Chiari type 1, a subi, comme prévu, une intervention dans un centre spécialisé de Barcelone. Et les résultats, elle les qualifie «d’incroyables et de presque miraculeux».
Sa sœur a lancé, en juin, une campagne de sociofinancement sur les réseaux sociaux en raison des coûts élevés pour l’intervention, le transport et l’hébergement.
De son côté, son oncle Gilbert Perreault, l’ex-joueur étoile des Sabres de Buffalo dans la Ligue nationale de hockey, a organisé une partie de golf neuf trous avec un 5 à 8 au Club de golf Victoriaville pour la soutenir dans ses démarches.
Sarah Perreault, finalement, s’est envolée pour Barcelone le 2 octobre. Elle a subi son intervention à la date fixée, le 5 octobre, pour revenir ensuite à la maison deux jours plus tard.
Au cours d’un entretien téléphonique en début d’après-midi, mercredi, la maman de trois enfants n’a pas caché son étonnement devant de bons résultats si rapides. «J’ai été opérée en matinée, une intervention avec anesthésie locale qui n’a duré que 30 minutes. Dès l’après-midi, je constatais déjà une amélioration, tout comme le lendemain», a-t-elle souligné.
Deux semaines plus tard, les différences sont énormes. «Avant, j’éprouvais d’importants maux de tête. J’avais aussi des douleurs au cou, aux épaules. J’avais tellement mal. Aujourd’hui, je vais super bien. Ça fait tellement longtemps que je ne me suis pas sentie comme ça», a confié Sarah Perreault. Et selon le médecin, les améliorations devraient se poursuivre au cours des prochains mois.
L’opération a également permis à Sarah, une gauchère, de retrouver de la force à sa main droite. «Avant, ma force était de 6 kg, l’équivalent d’un enfant. Trois heures après l’intervention, j’en étais à 19 kg et le lendemain à 35 kg. Aujourd’hui, mes deux mains s’équivalent», a-t-elle expliqué.
Un accueil chaleureux
Sarah Perreault n’a que de bons mots pour tout le personnel rencontré à Barcelone. «On se sent comme chez nous, tellement on est bien accueilli. Ils s’occupent de nous, prennent le temps de bien nous expliquer le problème, l’opération et les tests réalisés», a-t-elle souligné.
Au départ, Sarah devait y retourner un mois après l’intervention. «Je devais m’y rendre pour un contrôle. Mais j’en ai discuté avec le médecin et on se parle souvent. Puisque tout va bien jusqu’ici, je vais demeurer au Québec», a-t-elle fait savoir.
Elle s’y rendra, de nouveau, dans un an, l’automne prochain, pour un suivi. Pour le moment, elle profite d’une vie, d’une qualité de vie nettement améliorée. «Je redécouvre la vie», a-t-elle exprimé.
Son expérience, Sarah la recommande aux personnes affectées, comme elle, par la même maladie.
D’ailleurs, le matin de l’entretien téléphonique avec le www.lanouvelle.net, elle s’est entretenue avec une dame pour l’informer adéquatement en vue des démarches qu’elle compte aussi entreprendre.
Sarah Perreault, la première Québécoise et la deuxième Canadienne à subir l’intervention à Barcelone, possède beaucoup d’informations et se dit disposée à la transmettre aux personnes intéressées. On peut ainsi la contacter au [email protected].
«Le médecin ne peut garantir une guérison à 100%. Chaque cas est différent, a indiqué Sarah. Mais le centre de Barcelone a réalisé, à ce jour, plus de 1300 opérations pour traiter le syndrome qui m’afflige. Et des améliorations ont été constatées dans tous les cas. De plus, la maladie ne progresse plus.»
Pour Sarah Perreault, le jeu en valait la chandelle. «Même si un seul de mes symptômes avait été soulagé, cela en aurait valu la peine. Mais plusieurs de mes symptômes ont disparu.»


インタビュー記事を見る

スペイン語・フランス語担当のサマンタさん

Publicado por ICSEB el 9 6月, 2017
Chiari Treatment

スペイン語・フランス語担当のサマンタさんが当研究所メンバーに加わったのは2008年。当研究所に入った当初は英語担当として業務にあたっていましたが 、その後はスペイン語・フランス語担当して患者さんのケアを行っています。
サマンタさんが多言語・多文化に順応できる背景には、サマンタさんの生い立ちが関係しています。サマンタさんのお母様はアメリカ人、お父様はドイツ人で、サマンタさんはバルセロナで生まれました。その後はイビサ島に移り、フランス系・イギリス系のインターナショナルスクールで学びました。
高校最後の1年はアメリカのフロリダで過ごし、現地の高校を卒業しました。アメリカの大学で2年間科学・経営管理を学び、バルセロナに戻り写真学科を卒業しています。写真は今でもサマンタさんが熱中していることの一つですが、今もっとも大事にしているのは家族との時間です。時間がある時は手芸や料理、旅行などをして楽しんでいるそうです。
当研究所チームに加わって10年ほど経つ今も、「病気に苦しみ、周りの誰にも病気の苦しみをわかってもらえず寂しい思いをしている患者さんの力になれることが嬉しい」と業務に対するやりがいを語っています。また、「医師とともに働ける環境は、毎日新しいことを学ぶ機会を与えてくれている」とも述べています。
また、「患者さんが手術に来られる場合、最低でも3日間はバルセロナに滞在するので、患者さんが帰られる頃には研究所チームと患者さんの間に特別な信頼関係を築くことができる」と、新しい出会いがあるところも当研究所の業務を楽しめる一つだと言及しています。さらに、当研究所での長年の経験によって「人間としてより強く、より責任感のある人に成長できた」とも語っています。
最後に、サマンタさんから当研究所で手術を受けられた患者さんへ「何より大切な患者さんの生活の質を向上するお手伝いができたことを、大変嬉しく思っています」とメッセージを残しています。 当研究所チーム一同、今後もサマンタさんの活躍に期待しています。

あなたの才能を活かして、終糸病患者さんの力になりませんか。

Publicado por ICSEB el 15 5月, 2017

キアリ奇形&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金(CSSf)からのイベント参加呼びかけ

 終糸病患者さん、ご家族、患者さんサポーターによる芸術表現

あなたの才能を活かして、終糸病患者さんの力になりませんか。

 キアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所およびアイザックシスコ(AI.SAC.SI.SCO Onlus:国際キアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症友の会)の協力のもと、キアリ奇形&脊柱側弯症&脊髄空洞症基金(CSSf)では、終糸病患者(キアリ奇形、脊髄空洞症、脊柱側弯症など)のためのチャリティーイベントを開催します。
イベントは2017年10月7日(土)、イタリアのローマで開催され、当日はCSSf基金創設者であり理事長のミゲル・ロヨ医師も参加予定です。
視覚芸術、舞台芸術などに従事されている方で、チャリティーイベント参加ご希望の方は、簡単な紹介文を2017年6月9日までにCSSf基金のメール[email protected]までお送りください。
参加アーティストは、イベント当日展示会という形またはショーとして発表することができます。チャリティーイベント当日にローマまでお越しになれないアーティストは、作品(実物または複製、録画など)を会場までお送りいただくことができれば、展示させていただきます。また、選考に通った芸術・作品は、CSSf基金とバルセロナキアリ研究所、アイザックシスコのホームページおよびSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での公開を予定しています。

 あなたの才能を活かして、終糸病の周知と終糸病患者さんのサポートを!

メンタルヘルス専門家対象の終糸システム®メディカル講座

Publicado por ICSEB el 1 3月, 2017

2017年2月23日(木)と24日(金)の2日間に渡って、第1回メンタルヘルス専門家対象の終糸システム®メディカル講座が、バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所支援のもと、バルセロナ終糸アカデミー®で開講されました。

本講座は、終糸病患者のためによりよい治療を提供したいという医療従事者が終糸病への理解を深められるようにと開講されたもので、第1回目はイタリア語で行われました。メンタルヘルス専門家対象の本講座には、終糸病および終糸病がもたらす精神的変化、終糸切断手術後の心理療法の役割に関心のあるメンタルヘルス専門家が参加し、24日の講座修了時には参加者それぞれに講座修了証書が手渡されました。

終糸病の治療で脳神経外科医、神経内科医、リハビリ専門医、およびメンタルヘルス専門家が提携することによって、終糸システム®へのさらなる理解と普及を促し、終糸切断手術の術前術後に合った治療を患者さんに提供していきたいと考えています。

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ミゲル・ロヨ学長
ミゲル・ロヨ学長
参加者とロヨ学長
(左から)ルカ・ビアンキ氏、マリア・サンジュリアーノ氏、ジョイア・ルエ氏、ロヨ学長

(左から)ホリア・サルカ医師、ルカ・ビアンキ氏、マリア・サンジュリアーノ氏、ジョイア・ルエ氏
講座の様子
(左から)マルコ・フィアヨス医師、ロヨ学長、高橋由佳氏(終糸アカデミー®秘書)、ルカ・ビアンキ氏、モニカ・ウレタ氏、ベスナ・ボグダノヴィッチ医師、マリア・サンジュリアーノ氏、ジョイア・ルエ氏、ホリア・サルカ医師
講座参加者

モニカ・ウレタ臨床心理学者への修了証書授与
モニカ・ウレタ臨床心理学者への修了証書授与
ベスナ・ボグダノヴィッチ精神科医・心理療法士への修了証書授与
ベスナ・ボグダノヴィッチ精神科医・心理療法士への修了証書授与
ルカ・ビアンキ心理学者・心理療法士への修了証書授与
ルカ・ビアンキ心理学者・心理療法士への修了証書授与
フアン-マヌエル・ジェネ氏への講師参加証書授与
フアン-マヌエル・ジェネ氏への講師参加証書授与
マルコ・フィアヨス脳神経外科医への講師参加証書授与
マルコ・フィアヨス脳神経外科医への講師参加証書授与
ホリア・サルカ脳神経外科医への講師参加証書授与
ホリア・サルカ脳神経外科医への講師参加証書授与
ジョイア・ルエ臨床心理学者・心理療法士への講師参加証書授与
ジョイア・ルエ臨床心理学者・心理療法士への講師参加証書授与

研究所新メンバー:ポーランド語担当のニナさん

Publicado por ICSEB el 10 2月, 2017

2016年7月から、ポーランド語担当として新しくニナさんが研究所チームに加わりました。ポーランド語圏の患者さんと当研究所の医療チームの橋渡しとなって、オンライン医療相談から術前術後の患者さんのケアなど多岐に渡る業務をこなしています。

ニナさんはポーランド出身で、大学ではスペイン語学を専攻していました。2010年にスペインのカセレス大学に半年間留学し、スペインやスペイン文化、スペイン料理に興味を持ったそうです。そして2014年、再びスペインのカセレスに戻り1年半過ごした後、現在住んでいるバルセロナへと移りました。

ニナさんのスペイン留学中に培った言語力や経験が、言語も文化も全く違うポーランド語圏患者さんと当研究所の医療チームの円滑なコミュニケーションを可能にしています。いつも笑顔で患者さんのケアを行っているニナさんですが、大変親しみやすく当研究所チームにもすぐに馴染んでいました。

プライベートの時間は読書や映画鑑賞、散歩をしたり、長い休みには旅行を楽しんでいて、将来の夢はジャーマンシェパードを飼うことだそうです。ニナさんはスペインとポーランドの大きな違いとして、スペインでは挨拶として両頬にキスをするけれど、ポーランドではごく親しい相手としかしないのだそうです。

新しく当研究所のメンバーとしてニナさんが加わることによって、ポーランド語圏患者さんが安心して治療が受けられるよう、当研究所チーム一同今後のニナさんの活躍に期待しています。